Newfangled Audio からダイナミクスの解釈を新たにした、コンプ、リミッター、ドライブの複合ソフト、Invigorateがリリースされました。今の風潮だと売れない気はするのですが、この解釈、設計には唸らされるものがあります。
一見、パンナーのように見えますが、これはダイナミクスの強度と、コンプ-リミッター-ドライブの複合的効果をビジュアライズしたもの。下部左にはアタック、リリースおよび高域サイドチェーンのコントロールとビジュアライザーが一体化したもの、中央にはミックス比率、Learn機能が一体化したもの、右にダイナミックレスポンスをビジュアライズしたもの、最下部には3バンドのバランサーが備わっています。
見栄えがよいかというとそうは言えず、あと2,3歩進むべき段階があるように感じますが、各概念の可視化、関連性には個人的に非常に納得感が強く、つまり直感的です。職人気質で普段ならこういう製品をあまり取り上げることのないSonicscoopの人も珍しく食いついてました。
コンプのかかり方というか、トラックやサウンドの形成にこだわりがあったり、現状のソフトで不満のある人にとっては、新しく試せる重要な手法になると思います。
ただ、現状、たとえばコンプに関してもバンドごとに異なる設定にするみたいなことはできず、求める音にギリギリ届かない事態はあり得ると思うので、取りうる手法の一つ、程度にとらえておいたほうがいいのかなという気がします。