New Audio Technology “Spatial Audio Designer”

バージョンアップきっかけだと思うんですが、告知を見かけたので試してみました、 New Audio Technology の Spatial Audio Designer 。
導入手順が若干特殊。数年前まではこの手法を採ってたとこもありました。実験的に使うだけなので細かく気にせずトライアル版をインストールしちゃいましたが、ガチで使う場合は多少慎重に手順を踏むべきでしょうね。

ざっと使ってみたところ、今までに触れてきた同系統のソフトは帯域が狭まるようなものが多かったのですが、それに比べると随分クリア。定位もつかみやすい印象があります。
音源位置を掴む感覚には個人差があるため誰にでも同じように効果を感じさせるのは難しいと聞いたことがあり、この使用感も個人レベルのものでしかないかもしれません。ただ、Spatial Audio Designerに関しては、音源位置を動かした際に”関数的”な感じがほとんどしなかった。何もない空間で音源を変数のみで動かしたときの響きの変化と、何かしら物が置かれた空間で音源を動かしたときの響きの変化とでは、おそらく後者のほうがリアリティを感じると思うのですが、その後者の感じ。

ちなみに96kHzだと動かなくなるdearVRみたいなことはなく、192kHzでもきちんと動作します。

冒頭にスクショを貼ったSpatial Sound Cardというのは、オーディオ出力までの間に挟み込んで再生環境を作るものですね。こちらもやや特殊な操作感ではありますが、いちど理解すると非常に使いやすい設計になっていると思いました。