Nembrini Audio “BASS DRIVER”

ギター用のエフェクトプラグインを中心に開発するNembrini Audioから、ベース用のオーバードライブ&アンプシミュ、BASS DRIVER がリリースされました。
Bogren Digitalなど、ベース向けの歪み系プラグインの低価格な良品が出たりしていますが、こちらも製品紹介動画を見たりSoundCloudのデモ音源を聞く限り、かなりいい感じ。

うちではベースを歪ませる機会が極めて少ないのですが、その数少ない過去曲のベースパートに挿して試しました。曲全体の分厚さにもよりますし、あと手持ちのアンプIRデータがあればですが、思っていたよりも露骨に効く印象。他のパートが飽和状態にあっても、ある程度はヌケて聞こえてきます。
個人的にはですが、ヌケはいいものの、キャビネットのモデルを変更したり各パラメーターをいじってもそこまで大きく変化がないので、何かもう一つくらい変化を与えられる要素があると嬉しいかなあと思います。もちろん、BASS DRIVER前後のプラグインチェーンに何かを挿してもいいんでしょうけど。

操作に慣れは必要そうなものの、プリセットを活用しつつ調整する使い方をしていくなら、生録であろうと打ち込みのエレベであろうと幅広い用途で使えそうな気がします。ただし、大概のアンプシミュ同様、周波数レンジが絞られるので、ブリリアントさを狙ってシンセベースの歪みに使うのはあまり向いていなそう。

情報

  • Windows, macOS対応(M1対応)
  • VST2, VST3, AAX, AU対応
  • 要iLokアカウント
  • 定価$137.00、イントロ価格$39.99

万能とはいい難いですが、ベースに歪みが欲しいときには、1つ持っててもいい選択肢かなと思いました。