音ゲーへの私 Makou の提供曲に関する情報をまとめておきます。
現在、楽曲提供についてはお断りしています。
System Arcadiaで、制作や音楽との向き合い方についてインタビューに答えました(現在はサイトが閉鎖となったため閲覧不可です)。アーカイブはこちら。
実際にゲーム上で表記されているジャンル等については、下記ページにもまとめられているようです。過分な評価については差っ引いてお考えください。
■目次
- DJMax
- Damascus
- For Seasons
- Hamsin
- School Someday
- A Lie
- Right Now
- Rocka-a-doodle-doo
- Dream Of You
- Yo Creo Que Sí
- Sunny Side (deep’n’soul mix)
- Your Own Miracle (Dirty Disco Mix)
- Smokey Quartz
- Voyage
- Fermion
- Beat U Down
- Put ‘Em Up
- Say It From Your Heart
- Seasons (Warm Mix)
- Gone Astray
- A Life With You
- Emblem
- A Song of Sixpence
- Right Back
- Hyperboloid
- O2Jam U
- Cyclon
- Lanota
- DJMax
- Tapsonic Bold
- BMS
- Wonder Parade
- G2: Wild Wing
DJMax
Damascus
ジャンル: 70’s Funky Jazz
曲題: Steps AheadのBeirutに由来する。
経緯: 70年代のフュージョンやAORのような雰囲気を打ち込みで作った。シンセサイザー・ソロの万華鏡的なエフェクトギミックは、個人作のReConnexionでも同様に行なった。
For Seasons
ジャンル: Easy Listening
曲題: Four Seasonsからuを省いた。theも付けてない。
経緯: 高校生時分に和泉宏隆をイメージして作った曲を2002年ごろに作り直し、Muzieにアップロードした。03 Arkivesという自主制作CDにも収録した。当時Muzieにアップロードされていた僕の曲をElectronic Boutiqueさんが聞いて、Square Recordのコンピレーション・アルバムに参加することになった。
ヤフー知恵袋に何らかのクラシック曲のパクりでは?と質問があるが、リチャード・クレイダーマン臭がする、くらいならわからないでもない。
Hamsin
ジャンル: Trance
曲題: 砂嵐の名前(日本語Wikipedia、英語Wikipedia、アラビア語Wikipedia)。
経緯: ローカルデータには”Mix 4 Max Mix”と付記している。
03 Arkivesに収録した音源がExtend Ver.としてOSTに収録されていて、本当はExtend Ver.のほうが2,3年くらい古い。
LogicのRing Shifterによる効果がかかっているが3D音響ではない(自然界であり得ないエフェクトは3Dっぽく聞こえることが多い)。
「ハムシ〜ン」の声はAnalog XのSayItで作成した。
School Someday
ジャンル: Fusion
original: Electronic Boutique
経緯: フュージョンっぽい曲をElectronic Boutiqueさんが制作し、僕がピアノ部分と編曲などを担当した。ピアノソロ後半がゲームではカットされている。
当時、韓国はフュージョンが流行り始めのころ。同時期、甘い雰囲気のR&Bが好まれたため、こうした作風のものが多いはず。
A Lie
ジャンル: R&B
lyric & vocal: Lin, lyric translation: Pentavision
曲題: 詞の日本語タイトル「嘘」
経緯: 僕の全てのお仕事の中で初めてのVocal曲。
Linちゃんの日本語詞をPentavisionのスタッフが素晴らしい英詞に訳してくれたのだけど、詞が長くなって歌の密度が濃くなった。ゆえに息継ぎと英語の発音矯正が大変なので、かなり細かく区切ったものを編集でつないである。
当時札幌にレコーディングスタジオが無かったので、知人の事務所の隅を夜中に借りてレコーディングした。
Right Now
ジャンル: Gospel R&B
vocal sample: Zero-G “Vocal Forge”
曲題: Vocal Sampleのタイトル。
経緯: Maniac Garageというアーティストの曲とメロディが同じらしい。僕はVocal Forgeという商品を正規に購入して、License Agreementにのっとって正当な権利でボーカル素材を使用しているだけなので、パクりと言われてもただ迷惑でしかない。
A Lieの制作が納期に間に合わなかった際の予備として作ったもの。
1ヶ所完全にdischordしてるけど、悩んだ挙句そのままにしてる。
Rocka-a-doodle-doo
ジャンル: Funky Breaks
rap sample: Masterbits “Add Lips”
曲題: ニワトリの鳴き声のシャレ。
経緯: ふざけたBigbeatを作ってみたかった。
後半のマイアミっぽいリズムパートは、今は亡きWizoo Latigoの音。
楽曲最後のほうのラップでは、良からぬことを言っている気がする。
2 stepが流行っていたころ、DJ Zincなど、Jungle畑の作家が乗り込んでNew Skool Breaksと2 stepの中間みたいに仕立てた音楽があって、いくらかその手法を交えている(上モノやフィルの入れ方など)。
Dream Of You
ジャンル: Sweet Jazz
曲題: 当初はThinking Of Youというタイトルだったが、夢見心地な旋律になったので変更。
経緯: Jazz曲を投入してみたかった。とてもそっくりな楽曲(ギャルゲーか何かの挿入曲らしいが、興味がないので知らない)があるとEB氏に教えてもらって驚いた。
メロディーはChromatic Harmonicaの音色だが、Steve Tavaglione風のEWIでの演奏を想定している。
ラッシュ部分について何度か言及があったので本人からも少しだけ解説しておきます。
ベースとしては3拍子のシャッフル、つまり平たく言うと1小節を9個の音符で等分した形なんですが、ラッシュ部分で行われているのは、このテンポとリズムの上にイーブンの1/4 OR 1/8 OR 1/16が乗っかるギミックのみ。
このイーブン同士の切り替えやシャッフルとイーブンとの切り替えがスムーズにできるなら、難しいフレーズでもないはず。
たぶん、こういうニーズはもう無いと思うので以降やらないと思います。
Yo Creo Que Sí
ジャンル: Calypso House
曲題: 曲題とジャンルを続けて読むと「Calypso Houseじゃないかと思うのだけど…」って意味にしたかった。
経緯: カリブ調のHouseを作ろうと思い、4分打ちと相性のいいCalypsoと合体させた。
当初はギターがメロディーだったけど、Steel Drumにしようと、JV2080の音源から1音ずつサンプリングした。
中間部は本来、ギミック交えたエディットだったが、ティンバレスのソロにしてくれと言われたのでそうした。
Sunny Side (deep’n’soul mix)
ジャンル: Acid Jazz
original: Croove
経緯: Croove氏がかなり苦労して作った曲とのこと。
OST発売を期に、そこに特別収録するRemixの依頼があって、いくつかの対象曲から選んだら「それをやってほしいと思ってた」と言われた。
当時から試したかった、Naked Music辺りの打ち込みのAcid Jazz(後に2stepとafrican beatと混ざってBroken Beatと混交する)調のLounge Beatを使ってみた。
納品後にEB君から「事務所内、狂喜乱舞してる」と伝えられて安堵したのが懐かしい。
Your Own Miracle (Dirty Disco Mix)
ジャンル: Dirty Disco
original: Ruby Tuesday
経緯: Sunny Sideとまた別のOSTに収録するリミックスを再び依頼されて選んだものだが、実は依頼いただいた時点で作曲者の和泉氏とは連絡が取れていなかったらしく、(納品済みのものとはいえ)無許可でリミックスするのを自分は嫌がった。Goサインがその後来たが、実際に許可が取れたかは知らない。
Dirty Discoっていうのは、これもNaked MusicのLost Arrivalで気に入って聞いてたジャンルで、原曲の軽快な感じとは正反対の鈍重なスタイルにリミックスしたら面白いかなと思ったもの。
Sunny Sideもだが、当時の制作環境がリミックスにまったく向いていず、苦労した。
Smokey Quartz
ジャンル: Dark Chill
曲題: 思いつき。抽象的な言葉を使いたかった。
経緯: 海外のFlashのゲームではこういうLounge HouseやAbstract Hip Hop / Trip Hopが流行っていた時期だった。つまり今みたいにオシャレ感を押すものでもなく、メロディもなく、アンニュイな雰囲気だけ漂わせたジャンル。
この系統はクリプトン在社時代に作ったTriptych後半の作品群のあと、CyclonのMurky Watersを経て、今も個人作でたまに作る。一般に仕事で求められるジャンルではない。
Voyage
ジャンル: Broken Beat (→Skipp)
original lyric & vocal: Lin, lyric translation: Sound A La Carte
曲題: 原詞のままだったハズ。
経緯: 最終のシーケンスデータを紛失してしまっていて2度とエディット出来ない(先日発掘した)。
アコースティックサウンドを用いた変則リズムものを作りたかった。
いわゆるJust the two of us進行だが、だいぶいじってる。
A Lieで歌をぎゅうぎゅうに押し込んでしまったので、今度は歌をスッカスカにした。
Fermion
ジャンル: Psychedelic Trance
曲題: フェルミ粒子のこと。SFを意識した。
経緯: Hamsinみたいなのを、というディレクターからのリクエストに従う。
制作途中で、ゲーム中で再生可能な曲の長さが短くなったことを知り、随所カットした上、BPMを上げて詰め込んだ。
この曲だけCubaseで作っており、例によって3Dっぽいエフェクトをという注文だったので、Phaserを3つほど重ねることで似たような雰囲気にしてある。
Beat U Down
ジャンル: Euro
曲題: 思いつき。
経緯: 頭文字Dみたいなのをくれと言われてひり出したもの。
著作権フリーのBGMを作成していた頃に1曲だけこの路線を作ったことがあるが、そもそも個人的に好きなジャンルではないし、作成中に開眼したということもない。
Put ‘Em Up
ジャンル: Reggaeton-like
vocal sample: Zero-G “Vocal Forge”
曲題: Vocal Sampleのタイトル
経緯: レゲトンを目指したが、レゲトンの約束事を遵守すると音ゲー向きじゃなくなると思ったので-likeとした。
CAPSULEが同じラップのサンプリング素材を使ってるらしく、またパクりとか言われた。ネタかぶるだけでパクり言うの、ほんとしょーもないなと思う。
Say It From Your Heart
ジャンル: Classic Handbag
vocal sample: Zero-G “Vocal XTC”, guitar: Yoshihiro Tsukahara
曲題: Clockworksってタイトルで作ってたけど、Vocal Sampleをメインにして欲しいとリクエストがあり、その一番目立つ詞の一部をタイトルに。
経緯: Handbagってのはハンドバッグを持って踊れるハウスまたはガラージ気味のミュージックを指すらしいです。
僕自身はストレートですが、ゲイさんは今日のダンスミュージックの立役者であり、僕らはそれに便乗させてもらってるだけ。最大の敬意を表します。
Seasons (Warm Mix)
ジャンル: Electronic Soul
vocal sample: Zero-G “Vocal Forge”
曲題: ボーカルサンプルのタイトル
経緯: SeasonsってタイトルでFor Seasons連想させちゃうかもだけど、Vocal Sampleのタイトルなので無関係。
手持ちのVocal Sampleをイマジネーションが湧くのを待つのがお決まりの作り方(リミックスのときも同じ)で、この曲についてはモータウンっぽさとレゲエっぽさを混ぜた穏やかな曲調が浮かんだ。
Gone Astray
ジャンル: Progressive House
vocal: Etsuko Yusa, guitar: NieN
曲題: 少しネガティブなタイトルを付けたかった。
経緯: 日本で一般的に知られてるプログレハウスはもっとガツガツしてるが、こちらはボトムの利いたIbiza寄りの、Dream後継で、EDMの影響を受ける前のプログレハウス。
デモではSpectrasonicsのVocal PlanetのCelticのサンプルを貼り付けて浮遊感出してたのだけど、ナマの歌がイイとリクエストがあり、ベルカント唱法の先生にお願いした。
NieN氏に一度ご一緒したいと申し出てEB氏に仲介お願いしたらスゴいのが来た。
A Life With You
ジャンル: Broken Beat
original lyric & vocal: Fumi Nakamura, lyric translation: Yara
曲題: 訳詞で印象的だったフレーズから頂戴。
経緯: このバッキングで歌うのは厳しいので、4つ打ちのオケでレコーディングした。
PerfumeのNaturalみたいな作り方も面白いな、と思って組み立てたもの。
日本語詞から英語詞への翻訳をお願いしようと、当時のバンドメンバーのYaraに頼んだが、彼女、日本語読めないんだった(日本人の夫に協力してもらったのかもしれない)。訳詞代、スタジオ代、歌唱代を支払ったらギャラが消えた。
Emblem
ジャンル: Irish Dance
mandolin: Yoshihiro Tsukahara
曲題: アイルランドからの連想で紋章が頭に浮かんだ。
経緯: 長調でインストで難しめの曲を作ろうと思って、このジャンルに落とし込んだ。
記譜の都合上BPMが240と高速だけど、聞いてる印象はその半分のBPMかと思う。
プログレや民族音楽で見られる変拍子は、故意に難しい代物もないわけではないが、無闇な間延びを短縮した結果の産物だと自分は認識している。
ゆえにメロディの区切り位置さえ把握すれば、実はさほど難しくはない。
A Song of Sixpence
ジャンル: Toy Box / Children Pop
vocal: Itsuki
曲題: マザーグースの一節。
経緯: 2曲くらい打診が来ていて、「1曲、子供に歌わせてみようかと思うんだけど」と提案した曲。
一箇所、”counting house”を”counting room”って歌詞を間違えたのは自分のミス。英語の発音の間違いは、レコーディングに立ち会えなかったため。
高い音程がギリギリ出る声域を想定して作ったらちょうどよかった。
Right Back
ジャンル: Easy Listening
vocal sample: Zero-G “Vocal Foundry”
曲題: Vocal Sampleのタイトル。
経緯: 提供してから公開まで3年ほど。
オーケストラチックでノスタルジックで、エンディングっぽいのを作ろうと思った。
オーケストラパートを作るには当時のPCじゃパワー不足だったため、ベーシックなパートとオーケストラパートを別々に作って、あとで合体させている。
曲調としてはもう少し抑揚つけたかったが音ゲーの用途に沿わないので断念。
Hyperboloid
ジャンル: Drumstep
vocal sample: Spectrasonics “Vocal Planet”
曲題: DubstepのVGって幾何学模様をよく使うよねという。
経緯: 作ったことないもの作ろうと思ったらあの辺だった。思ってたほど作って楽しいものでもなかった。
後ろ3分の1位は締め切り前日位に急遽追加要望があって付け加えたので音色が異なってる。
O2Jam U
あしたの足音
提供先: O2Jam U
ジャンル: Skipp
vocal: May, lyric: 裕
曲題: 裕さんに頂戴したもの。
経緯: 5,6曲スケッチ挙げた中で先方にセレクトされたのがこれ。
信用して声をかけて下さったので、O2Jへの提供は二つ返事だった。
歌詞と歌は、Vocaloidがらみの活動で仲良くしてくれた内の2人に是非にとお願いした。
サビ(Bメロ?)が気に入ってる。
このくらいの時期から、日本語詞でもOKな風潮になってきた。
Cyclon
ロプ・ノール (Lop Nur)
ジャンル: R&B
vocal: 木村留花, lyric: 2430a
曲題: 2430aさんに頂戴したもの。
経緯: 幾つか提示したスケッチの中でVocaloid活動中の曲がセレクトされたため、その路線のものを作成。
その曲に比べると制作時間が圧倒的に少なく、完成形には今ひとつ満足できていない。
ふだん堂々としてるので経験豊富かと思いきや、木村留花さんにとっては初めてのボーカルレコーディングだったらしい。
ヒナギク (Daisy)
ジャンル: Contemporary X-over
vocal, Japanese lyric: Sara*M, English translation: sigel(Shimon Fujiki)
曲題: Sara*Mさんと相談の上、花言葉縛りで。
経緯: Trance Step(dubstep由来でなく、drumnbass由来のほう)で作り始めたが、全体的にクロスオーバー風味が強まったので、Contemporary X-Overとした。
奇跡的に、英詞を巧みに綴れるsigelさんと出会えてラッキー。
わりと難なくできた曲。
Trompe L’œil (Remix Style)
ジャンル: Gypsy Jazz Tech
曲題: 「だまし絵」
経緯: ジプシー・ジャズをまず作って、それをリミックスの手法でエディットしたもの。
中盤のフィドル・ソロは、Friedlander Violinの打ち込み精度の実験でもある。コントロールが難しいけど、不可能ではないなと思った。
音階の違いやフレージングの違いは、単なるジャンルの違いとは異なって頭のスイッチを根っこから切り替えないと難しいことを痛感した。人格変えなきゃいけないくらい。
その意味でも、これまでの曲の中ではBeat U Downと同じくらい自分の守備範囲から遠いと思う。
Louder
ジャンル: Electro House
曲題: 歌詞というかVocal Sampleの一部
経緯: Ableton Liveで作っていたのだが、トラックやオートメーションの多さが原因でレイテンシーが発生したため、LogicにデータをインポートしてStutter Editで加工してある。
Murky Waters
ジャンル: Eclectic Future Garage
曲題: ジャンルがジャンルなのでモヤモヤした言葉を使いたかった
経緯: Smokey QuartzっぽいAbstractなものを作りたかった。
Murky WatersとOne Juicy Stepは追加発注で作成したもので、期間的に2曲が限界だった(ホントは3曲打診があった)。
Future GarageでAbstractなものに仕上げたけど、音ゲーとしては面白くないよねってことで、細かく音を裁断してEclectic(=折衷、混在)なサウンドにした。ゲーム内でのジャンル表記がElectricになっているのは誤り。
One Juicy Step
ジャンル: Jazzy Pop
vocal, Japanese lyric: Sara*M, English translation: sigel (Shimon Fujiki)
曲題: sigelさんによる訳題。絶妙!
経緯: ディズニー等のファンタジー系の曲でよくやる手法をシンセ音色を用いて構築した。
経過音がたくさん盛り込まれたので、歌唱には大変な苦労をかけたと思う。
これを作る少し前に、Dream of Youの譜割りに関するツイートを見かけたので、その流れも汲んで、3拍子の4つ割りを多用してある。
Lanota
ぼくらの道
ジャンル: Skipp
vocal, Japanese lyric: 小林友美(Tomomi Kobayashi)
曲題: 友美さんに頂戴したもの。
経緯: Noxy Gamesさんよりご依頼あった際に「Voyageのようなものもいいな」とあったので、リズミカルでフワッとしたものを作ろうと思った。
歌詞は、ゲームストーリーからインスピレーションを受け取って友美さん自身の解釈で綴ってくれるようお願いした。レコーディングは専門学校のレコスタ。
DJMax
Heavenly
ジャンル: Tropical House
曲題: Tropical Houseが誕生したEDMの会場の説明語句から拝借。
経緯: 制作陣の新曲群はガツガツしたものばかりになるのではと推測し、新しめで比較的おとなしく聞こえるジャンルを狙ったもの。
制作して公開まで1年ほど間が開くので、その間にジャンルが衰退したり極端に定義が細かくなったりしないことを祈った。ギリセーフ。
Lift You Up
ジャンル: R&B
vocal: Asuka, lyric: Emilio Buonanni
曲題: Emilioと相談の上、イメージに最も合う語句を歌詞中からチョイス。
経緯: 韓国語堪能で、売り込み中のパワフルなボーカリストAsukaさんをフィーチャー。
北朝鮮不安あるものの念願叶い現在Asukaさんは韓国留学中(既に帰国)。またご一緒する機会あるといいですね。これもレコーディングは専門学校のレコスタ。
Tapsonic Bold
Jellyfish
ジャンル: French House
vocal, lyric: SHIHO(STARAVID)
曲題: SHIHOさんに頂戴したもの
経緯: 欧米の流行りに寄せてとのリクあったけど、過渡期で掴みにくかったのでフレンチ・ハウスにした。
いま作るんだったらVaporwave系のノリにしたほうがよかったかもしれない。
レコーディングは、当時家の近所にあったロック系のレコスタ。
BMS
Napaeae
Score Composition: @Zrisound
ジャンル: Electronic
曲題: ギリシャ神話に登場する谷精「ナパイア」
経緯: 原始的な打弦/撥弦楽器をフィーチャーしたことにちなんだ。精霊の呼称を冠したシリーズみたいなのが自分の中にはある。
Zrisさんから使用許可を求められてステムデータをお渡ししたもの。Zrisさんご自身音楽を作られることもあって、きちんと使用許可を求めてこられるんだなあと思った。
Wonder Parade
Craic
提供先: studioQuare
ジャンル: Irish
曲題: ゲール語で「社交」。特に音楽などエンターテイメント要素を伴った楽しい交流をいうらしい。
経緯: Emblemのような曲をというリクエストで作ったもの。提供から2,3年ほど連絡なかったが、いつの間にかリリースされていた。
G2: Wild Wing
Grievous Choice (Grievous Judgement?)
提供先: NHN – G2: Wild Wing
ジャンル: —
guitar: Yoshihiro Tsukahara
曲題: ESTiさんがつけてくれた(感謝!)
経緯: 二つ返事で引き受けたもの。EBさんらも楽曲制作に参加してる。
若々しいメタルギターサウンドが欲しかったのだけど得意な人がいなかったので、ファズサウンドでどうにか。サビ後半の”1拍分のプッシュ”で拍子を見失う人がやっぱり多いんだなと改めて思わされた。
Raqs Sharqi
提供先: NHN – G2: Wild Wing
ジャンル: —
oud, tabla: Yoshihiro Tsukahara
曲題: ESTiさんがつけてくれた(またまた感謝!)
経緯: 砂漠のシーンで使われるとのことで急きょアラブ音楽の参考書を片手に3拍子で構築したもの。Grievous Choiceがクラブ調ベースに作ったので、こちらはいくぶん有機的な方向に振ってある。ここまでシリアス調にする必要はなくて、カッコイイ系狙ったほうがよかったんだろうと思う。