気になってるミュージシャン

以前フランス人ミュージシャンが面白いって話を書いたのですが、フランスにこだわらず、気に留まったミュージシャンを列挙していきます。
ヨーロッパが多いかな。
視認性低いので国旗をつけようかと思ったが、人によっては失礼になりかねないので断念。

■目次

Guitar

Nguyên Lê : グエン・リーまたはグエン・レ

ベトナム系フランス人。

Tim Langedijk : ティム・ランゲダイク

オランダ。Udo Pannekeet, Hans van Oosterhoutとのトリオの安定度が印象的。

Adam Agati : アダム・アガティ

USA。でかい体躯とは裏腹に精密なフレーズを奏でる。ロックでもファンクでもフュージョンでもない妙な立ち位置。

Tom Quayle : トム・クエイル

イギリス。歪みでの伸びやかでメロディアスなフレーズが特徴。よく一緒にプレイしているらしきMartin Millerはドイツと思われる。

Matteo Mancuso : マテオ・マンクーゾ

イタリア。

Andrea Braido : アンドレア・ブライド

イタリア。

Piano, Keyboard

Cory Henry : コリー・ヘンリー

USA。オルガン、キーボードを中心としてドラム、ボーカルなどマルチ・インストゥルメンタリスト。現在はThe Funk Apostles(ザ・ファンク・アポッスルズ)を率いて活動中。Snarky Puppy時期の技巧派の印象は若干薄れ、ピアノでのプレイにも少々力技感が滲むようになってきてしまった。

Caleb Sean McCampbell : ケイレブ・ショーン・マキャンベル

USA。Cory Henryと従兄弟らしいが確証見つからず。

Jacob Collier : ジェイコブ・コリアー(コリエル)

UK。シンガー、コンポーザー、マルチ・インストゥルメンタリストなど。理論家としての面が先行。

Michaël Lecoq : ミケ・ルコック

フランス。ピアニストというよりキーボーディストの匂いが強く、テイスト的にはコンテンポラリーAORという感じ。

  • michael lecoq | Listen and Stream Free Music, Albums, New Releases, Photos, Videos » https://myspace.com/michaellecoq
  • Michaël Lecoq – Yamaha – France

Mario Canonge : マリオ・キャノジュ / マリオ・カノンジュ(英語圏)

フランス領マルティニーク : Martinique。

Grégory Privat : グレゴリー・プリヴァ

フランス領マルティニーク(Martinique)。

Rafał Stępień:ラファウ・ステンピエニ

ポーランド。強面ではあるが流麗なフレーズが印象的。

Hami Keivan

イラン。正しい読み方は不明。کیوانならばケイヴァンらしい。

Bass

Hadrien Feraud : アドリアン・フェロー / エイドリアン・フェロード(英語圏)

フランス。速弾きの印象強いが、瞬時のハーモニーの解釈能力が凄まじい。

Renaud Garcia-Fons : ルノー・ガルシア=フォン

フランス。
高音弦を追加した5弦コントラバスで、多彩な演奏手法を駆使しつつメロディーや伴奏を奏で、コントラバス界のパガニーニと称されることも(英語版Wikipediaによる)。

Linley Marthe : リンレイ・マルト / リンリー・マルト

モーリシャス出身、フランス在住。

Etienne M’Bappe : エッチアン・ムバッペ / エティエンヌ・ムバペ

カメルーン出身、フランス在住(?)。左手に手袋をしているのは弦を劣化させないためとのこと(An Interview with Etienne Mbappé – No Treble)。息子、Swaelli M’bappeもベーシスト。

Udo Hans Pannekeet:ウド・パンヌケイト / ウド・ハンス・パネケ

オランダ出身。変わったベースはPiet Visserの手によるものらしい(又聞き情報)。

Wojtek Pilichowski : ワジェック・フィリチョウスキー / ヴォイテク・ヒリホフスキー

ポーランド。
Mark Kingを思わせるような力強いスラッピングが特徴。音楽自体はそんなに面白くはない。

Kinga Głyk:キンガ・グウィク

女性。ポーランド。
明らかにMarcus Millerの影響を受けていると見られる。

Panagiotis Andreou : Παναγιώτης Ανδρέου、パナギオティス・アンドレオウ

ギリシャ。ボウル(口タブラ、コンナッコール;Konnakol)を伴ったベースソロを奏でる稀有なミュージシャン。おそらく英語圏ではパナジョティス・アンドリオウと発音されると思われる。

Pál Vasvári : パル・ヴォーシュヴァリ

ハンガリー。

Avishai Cohen : אבישי כהן 、アヴィシャイ・コーエン

イスラエル。トランペッターのアヴィシャイ・コーエンとは別人。

Mohini Dey : モヒニ・デイ

女性。インド。

Christian Gálvez Valdebenito : クリスチャン・ガルヴェス・ヴァルデベニート

チリ。仮にギターだとしても超絶の速弾きとハーモニー。使用しているベースもチリのAysbass(http://www.aysbass.com/)というメーカーのもの。Valdebenitoは省略されることがほとんどっぽい。

Ney Conceição : ネイ・コンセイサオ

ブラジル。

Nico Assumpção : ニコ・アスンサオ

ブラジル。

Janek Gwizdala : ヤネク・グウィズダーラ

ロンドン(UK)。
ヤネクの名前はポーランド、チェコ系らしい(Behind the Name: Meaning, origin and history of the name Janek)。

Ric Fierabracci : リック・フィエラブラッチ

NY(USA)。

Wes Stephenson : ウェス・ステフェンソン

テキサス州ダラス(USA)。

Mononeon : モノネオン

= Dywane Thomas Jr.(ダイウェイン・トーマス・ジュニア)
※一般的な綴りはDwayneらしく、表記が入り乱れている模様。本人のFacebookページではDywane。
テネシー州メンフィス(USA)。右利き用のベースを左で弾くタイプのベーシスト(このタイプ、Jimmy Haslip等含め有名プレイヤーでも3,4人いる)。グルーブに関しては随一。

Drums

Nicolas Viccaro : ニコラ・ヴィッカロ

フランス。

Roger Blàvia : ロヘル・ブラヴィア

スペイン。

Louis Cato : ルイ・カトー、ルイ・ケイトー(英語圏)

ポルトガル。基本ドラマーだが、ギターもベースもボーカルも。マルチ・インストゥルメンタリスト。

Official website of Louis Cato

Chander Sardjoe : チャンダー・サージョ

インドネシア出身、オランダ在住。

Paco Sery : パコ・セリー

コート・ジボワール出身、フランス在住。Zawinul Syndicateでリンレイ・マルトと共演。

Gergo Borlai : ゲルゲー・ボーライ / ゲルゴー・ボーライ

ハンガリー。
パワー系でもあるが技巧派でもあり、変拍子にも強い。

Péter Szendőfi : ピーター・センドーフィ

ハンガリー。

Tom Brechtlein : トム・ブレックライン

USA。
手堅いプレイで信頼厚いベテランドラマー。ジャズ、フュージョンでよく見かけるが、入り口はビートルズやローリング・ストーンズなどロック系とのこと。珍しいことでもないが。

Mark Guiliana:マーク・ジュイリアーナ

USA。どジャズなセッティングのドラムで余すところなくフレーズの可能性を見せつける堅実さがある。
一般にはGiulianaの綴りでジュリアナになるが、Pharoah Sandersや上述のMononeonのように、ちょくちょく綴りが変わることがあるっぽい(専門家じゃないのでわからん)。

Kiko Freitas : キコ・フレイタス

ブラジル。

Saxophone

Guillaume Perret : ギヨーム・ペレイ

フランス。facebookではJohn Zornが紹介文を書いてるので師弟?

Trumpet

Avishai Cohen : アヴィシャイ・コーエン

イスラエル出身、NY在住。アナト・コーエン、ユヴァル・コーエンと三兄弟。

Vocal & Oud

Dhafer Youssef : ظافر يوسف 、ダーフェル・ヨセフ

チュニジア。

Percussion

David Langlois : ダヴィド・ラングロワ

フランス出身、NY在住。ドラマーとして紹介されることが多いようだ。

Zé Luis Nascimento : ジョゼ・ルイス・ナシメント

ブラジル出身、フランス在住。


※余談ですがポーランドのベースメーカーMayones(https://mayones.com/)(マヨネーズ;某所ではメイワンと記されているが、MayonesのYouTube公式では”マヨネーズ”と発音している), Zakrzewski(アーカイブ)(ザクェフスキーまたはザクシェフスキー)の双璧が個人的に最近気になってます。
Zakrzewskiの発音についてはポーランド語由来だとザクェフスキー、と濁って発音するようで、これはクラシックのピアノ曲で有名な「乙女の祈り」の作曲家、Tekla Bądarzewska-Baranowskaがテクラ・バダェフスカ(またはボンダェフスカ)と読むことにも通ずる。
いっぽう米国のテレビ監督Alexander Zakrzewskiはアレックス・ザクェフスキーと読まれるようで、How to say or pronounce Zakrzewski – PronounceNames.comによれば英語圏ではザクェフスキーと濁らないのが一般的らしい。


ツッコミもらう前に書いておくと、出身や在住は傾向を推し量る参考として記しただけで、ネガティブな意味合いはありません。ビジネスもそうですが、出身や在住が勝負や協調の場で別段意味をなさないことは皆わかってますしね。

あと速弾きやユニーク系が多い気もしますけど、そりゃYouTubeはじめとした動画サイトだとそういうものが目に留まりやすくなりますわね。演奏する側が意識するケースもあるでしょう。
そうはいっても、LinleyやHadrianの現代的(という意味ではベタとも言える)な旋律アプローチは瞠目に値しますし、速弾きだからって理由で遠ざけるのはちと勿体無いですね。