UMG、音楽にフォーカスしたホテル事業に取り組み

しばらく購読を怠けてしまったFast Companyの記事(Universal Music Group announces new luxury UMUSIC Hotels chain(アーカイブ))で知ったもの。

UNIVERSAL MUSIC GROUP AND DAKIA GLOBAL ENTERPRISE FORM JOINT VENTURE TO DEVELOP NEW MUSIC-BASED EXPERIENTIAL HOSPITALITY CATEGORY - UMG
UNIVERSAL MUSIC GROUP AND DAKIA GLOBAL ENTERPRISE FORM JOINT VENTURE TO DEVELOP NEW MUSIC-BASED EXPERIENTIAL HOSPITALITY CATEGORY – UMG

8月にUniversal Music GroupとDakia U-Ventures, LLCが新たなホスピタリティのカテゴリーを創出するためパートナーシップを結んだという発表があり、アトランタ(Atlanta)、オーランド(Orlando)、ビロクシ(Biloxi, Mississippi)の3箇所に音楽をテーマとした高級ホテルを作る予定とか。
DeepLの翻訳を参考にしつつ抜粋させてもらうと、アーティストも観客も訪れやすく交流しやすく、ビロクシのホテルでいうと12,000規模のコンサート会場やゴルフコース、マリーナ、小売店、カジノなどの複合施設になるらしいです。

パンデミックの影響で世界的に観光業が衰退していて、アメリカでもホテル従業員の40%が失業、65%のホテルがキャパ半分以下の状態で運営中とされる逆境の中、新事業というのも妙なのですが「長期的な計画」だといいます。
Universal Music EnterprisesのBruce Resnikoff氏の弁を、これもざくっと解釈すると、知的財産をはじめとしたUMGの多くの遺産を活用してエンターテイメントと投資とをしっかりマッチングさせたい、と。
目先の利益に囚われずリスクヘッジとして長期的な計画を考え、今だからこそ資産を持ち出すわけですね。

現実味が出てきたとはいえワクチン完成はまだ一山二山超える必要がありそうで、ワクチンかそれに代わる対策Xが浸透するまでCOVID-19とは何年も付き合うハメになるかもしれない、それが現実なわけですが、ただの贅沢でなく、エンタメの灯火を消さないためにホスピタリティのメッカが誕生するならば、そこに希望を託さないわけにはいきません。