小ネタ 雑多

最近の制作の中で「おっと…」と思ったものいくつか。

トラックスタックを使ったゲート、危険かも

上記、打ち込みのギターの余韻を削るため、ギターの音源トラックとゲート信号用のトラックをスタックし、スタックしたトラック(=Bus)にMIDIを打ち込んだ。で、ギターの音源トラックとゲート信号用のトラックをフリーズさせてその日の作業を終了した。

翌日ステムを書き出すため起動すると、トラックスタックのリージョンがグレー表示(上の図とは異なる)となり、細かく打ち込んだオートメーションなどが無視されるばかりか、音まで出なくなってしまった。これを解除するのに四苦八苦。
大まかにはトラックスタックに打ち込んだMIDIノートのみをギターの音源トラックとゲート信号用のトラックにコピーし、トラックスタックのパワーボタンをOff/On。何度か失敗したが、どうにか復帰できた。

どの手順がfatalなのか判然としない(上述の説明は掻い摘んだもので、実はもう1段階ややこしいことをしている。𝕏でボヤいてたコレ↓も噛んでる)ため、Appleへのフィードバックも断念。
抜本的な解決手法としては、この手のゲート手法を使うべきではなさそうだ。ゲート信号の編集がべらぼうに面倒になってしまうが、音も出なくなってしまうのでは元も子もない。

と、もう一つ、この工程で危なっかしかったことがあり、それは、解決手法に戸惑った一因でもあるのだけど、一定期間経たあとのライセンス再認証を求めるダイアログを出さないプラグインがあることだ。
すなわち、プラグインウィンドウを表示して初めてライセンス認証を求めるダイアログを出すタイプのソフトは、起動直後やfocus外れた状態だとサイレントなまま無効で動作してくれてしまう。したがって、予期せず出音がミュートされていたりノイズを混ぜ込んでくるってことがありうる。
多トラックの楽曲で、起動直後に各トラックのソフト音源やプラグインがきちんとロードされているかどうかをチェックするなんてのは、作業ルーチンに組み込むにはハード過ぎる。

プラグインデベロッパーがガンガン増え、iLokはもちろん、プラグイン内でアカウント認証、Webブラウザ経由で認証、ポータルとなるマネージャソフトで認証など、各社独自の認証方式を何かの折に順に片付けるのもしんどいので、DAW自身が各ソフトのライセンスをホストしてくれるようになったらな、と思う。状況がなんぼも変わるもんじゃないとは思うけど。

Serum FXでゲート

上の制作にからむ話だけど、複数トラックまとめてEGやLFO,FXのからんだギミックを交えるためにSerum FXを使用したゲートとオートメーションを試してみた。結果としては上々だが、ステムでの書き出しとなると思った以上にややこしくなる。その一端が上に記したギターパート。
Logic側の設定で、まとめてトラックごとにバウンスってのあるけれども、ゲートが交じると突如動作が信用できなくなる。サイドチェーンの状態を踏まえてくれてもいいのにね。

Sootheでボコーダー

シンセのトラックにSootheを挿し、Sootheのサイドチェーンでボーカルトラックを拾い、Sootheをdeltaの状態に切り替えるとボコーダーとして使えるという話を見かけた。
試してみたところ、なかなか悪くない。
少なくともLogic純正のボコーダー機能の数倍は解像度の高い音で鳴ってくれる。
とはいえ、扱いやすいとは言い難いかな。

雑記

YouTubeでサジェストされたのだけど、1979年のYMOのライブが非常に高音質な状態で公開されていました。

既存の映像製品の孫コピーだのがアップロードされてゴチャッとした音になってるのを見かけることはありますが、リマスター版なのか、79年のものにしてはとんでもなく分離と粒立ちがよく、映像の解像度とfpsも高く、どの楽器が何を弾いてどうトチっているのかまで手に取るようにわかって驚きました。

家でできること

日本の方のコメントも見えますが、賛成反対、どちらとも言えないのも含め色んな感じ取り方があるでしょうねと。
今のところ、Home Music Productionに寄るのもそうでないのも、どちらも選べるし、両方混ぜることまで出来るのはラッキーなことじゃないかな。

風邪

先々週ごろ奥さんが風邪を引いて熱と喉を軽くやられてて、先週どうもそれが伝染ったらしく、微熱と腹の調子、そしていま鼻水が程よく出ております。明日には治るかな〜がしばらく続いてる感じ。
幸いCOVIDでもインフルでもなさそうで、二人とも症状軽微でロクに療養しなかったのが裏目に出て長引いてるのかも、などと。
むかし、重めの風邪のときは変に聴覚が過敏になったりして仕事に影響してたなあと思い返したりしてた。
ちなみにいま現在、翻訳等の仕事もしつつですが、某ソフトのデバッグ以外に、ご依頼のあった数曲を手掛け中。春先にもう1件、夏頃に演奏のヘルプ、秋から再度専門学校の講師の打診を受けたところ。