Mar.10〜16【週間まとめ】
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雑記
業務責任
先週、長年お世話になっているクリプトン社長の還暦祝いのシークレットパーティに参加しました。
10年以上ぶりに会う旧同僚は大概変わらず、有意義な時間を過ごせたと思います。一次会のみでお暇しようとしましたが連行される、これもまた昔懐かしい感じ。
※インスタに記念写真アップして、実名との連携をしない旨記してましたが、なんか変なのが湧いてきたので削除しました。
10年ほど直接の対話をしてこなかった面々もおり、それぞれ立場も変わったりで、けっこう生々しい会話もしたり。一応は先達として話せることもあったなと。参考になればくらいのアレで。
スケジュールに無頓着なクライアントであれば、スケジュールをこちらで握ってイニシアチブ取れ
これはもう完全にその通り。いるのよ、ホントに。
率直に言って、スケジューリングが雑なとこは資料も何もかも雑で、依頼される側としてはたまったものではない。
仮にケツが曖昧であるなら、自分でケツを決めてマイルストーン決めて共有かければ、先方もそれに応じざるを得なくなります。もちろん現実的であるほどいい。予定通りの物量を予定通りに納品できたならこちら側に一切の落ち度はない。期限までに先方の資料が揃わない? 知るかよ。
クリエイティブ、ものづくりに関わる場合スケジュールはアテにならないというかもしれない。だからこそなのよ。「ズレるかもしれないからスケジュールは曖昧にしとく」は弱みとして漬け込まれ、未払い等の言い訳にさせてしまう。大体でもいいから目印は打つべし。てか契約内容、下請法は知っとこう。
海外案件に関してもスケジュールはあまり優先されず、先方の気分次第で極端に伸びたり縮んだりします(必ずしも悪いことではない)。何にせよ契約書をChatGPTにチェックさせるなどして、自分に不利な項目がないかもチェックしとくべし。
自分の成し遂げた仕事成果として世間に見せたいという部下がいたときに、どう向き合ったらいいのか
ってのも話題に上がりました。
相談してくれるぶんマシではあるし、雇い主がそれで迷惑被るのでなければ、(前提条件次第ではあるけど)好きにさせたらいいんじゃないのかなと。
肝心なのはその作品が「あなたでなくとも出来た」かどうか。誰でも出来るものを自慢して、当人が恥ずかしくないのであれば…と釘を刺すくらいはしていいかも。
挫けたときに手を差し出す準備だけはしとくべき。
適当に過ごしてどうにかウマくやれた人の経験談ってのは再現性が低く大概アテになりません(自戒込めて)。失敗談を聞くほうが有益。
今どきはAIの便利さもあって正答を求めやすくなったぶん、いざ予想外の結果に対して挫けやすそうね。反面教師から学ぶのも必要じゃないかなと個人的には思っています。
Maj7, add9からの卒業
たまに随筆めいた、経験談でも書く。
自分がまさしくそうだったのですが、Add9やMaj7をいったん知ると、その特有の響きにハマってしまい、どんなジャンルを作るんでも使ってしまう時期がありました。
ダメってんじゃないし割り切ってもいいけど、他の人も使ってるし、曲がうすっぺらく聞こえるのではって恐怖もあって、使わずに進める勇気が出ない。
いま現在、そこまで頻繁に使わずに済むようになったのには何かきっかけがあったかなと思い返すと、白玉のパッド音色に頼らなくなったってのがいちばん大きそう。白玉のパッド音色って、トライアドのようなシンプルな和音を鳴らすとけっこうチャチく聞こえてしまい、それならオクターブユニゾンか、アッパーストラクチャ的な構成で鳴らしたほうが意味を与えられるような気がするのですよね。
あとコードパートも(トップノートで)メロディ担えるって認識、これは昔から自分も持ってるのだけど、より旋律性を強く意識するようになって積み方が変わり、必然、露骨なAdd9やMaj7が減ったってのもあるかもしれない。
それと、これはジャンルにもよるだろうからお勧めはしませんが、一時期オープンボイシングの延長上を彷徨ってたときに、Add9をルートの5度上の5度上って解釈したのも意外と効いてる気がします。Maj7はさらにもっと上。
透明感のある効果とは
プラグインエフェクトのマニュアルの翻訳なんかをしていると、加工を通じて「透明感」って言い回しがけっこう出てくるのです。たびたび、これを果たして透明感と訳してよいものか立ち止まってしまうのです。
ここで示される「透明感」ってのにはどうも幾つかパターンがあって、
- 込み入った演奏内容を適切に分離し、何が演奏されているのか聞き取れるようにする
- 各トラックにインサートして、インターコミュニケーションにより、各トラックが帯域やトランジェントを奪い合わないように交通整理してくれる
- ミックスバスにインサートして、(イメージとしては)スペクトルの荒れた部分を弱め、込み入った内容をクリアにする
- 音像がボヤけてしまうような処理を避け、いわばアタック感と空気感(質感)をいい具合にミックスして両立させる
なので、たとえばボーカルが何歌ってるのかわからない状態は不透明で、だけど歌ってる内容が聞き取りやすくなるからといってボーカルの個性を削ぐようなことは行わない、ってのがマニュアルで記される「透明感」なのでしょう。
ただ、その一方で、ボーカルが歌っている内容の聞こえ方はともかくとして、そのボーカルの歌うがままを真空パックして新鮮なまま聞き手に届けるというのも「透明感」といえるでしょうね。
以上の雑記は思いつくまま書き殴ったものなので、いずれ時間があればもう少し厳密さを鑑みつつ書き直すかもしれません。