M4L Shoegazer Reverse Gate

界隈で重鎮の松本先生によるM4Lデバイス、 Shoegazer Reverse Gate です。

M4L Shoegazer Reverse Gate 2.4 (.amxd file)
M4L Shoegazer Reverse Gate 2.4 (.amxd file)

曰く、YAMAHA SPX-90のアルゴリズムにインスパイアされたリバースゲート、と。
2014年の時点で松本先生ご自身、ブログにこのデバイス(初期型?)を取り上げていらっしゃいますね。

記事中のSPX-90のマニュアルは現在こちら(ヤマハ | 取扱説明書 – ダウンロード)。
スキャンによるPDF書類なので、書類内の検索は不可。プログラム#17に「Reverse Gate」の文字が見えます(p.11, 12, pp. 22-23)。

紹介動画に少しだけ補足させていただくと、反射音の塊(「ク○スター」だと今時分は紛らわしいので「塊」としておく)の出現タイミングとレベルを目視しながら調整できるようになったのがこのM4Lデバイスといえます。
SPX-90を触ったことがないため実機がこんなに自由に調整できる代物であったのかはわからないのですが、たしかに、いま色んなリバーブ専用プラグインがあちこちからリリースされているわりに、こうした調整ができるものはあまり見ませんね。それがアルゴリズミック・リバーブであってもです。

Logic "Space Designer"のReverse Gate
Logic “Space Designer”のReverse Gate
Audio Ease "Altiverb"でのSPX990のReverse Gate
Audio Ease “Altiverb”でのSPX990のReverse Gate

Reverse Gate自体はそこまで珍しくもないのです。
Logicの純正コンボリューション・リバーブレータであるSpace DesignerのプリセットやAudio EaseのIRデータにもReverse Gateは備わっていて、またいずれのリバーブにも、既存の一般的な減衰系IRデータをリバース状態で使える仕組みが備わっています。
が、反射音自体に手を加えるのは仕組み上ほぼ無理で、したがって似たような効果を得るところまではできても、オリジナリティを求めようとなると少々つらい。
そこいくと、今まで無かった!というものではなく、またReverse Gateというリバーブタイプ限定のデバイスだけれど、調整の余地をユーザーに与えてくれるのはとても助かります。
と同時に、あちこちからリリースされるリバーブに機能として何が備われば作曲家がより響きにこだわれるようになるか示唆してくれてるとも言えますし、M4Lデバイスならではの扱いやすさが示されている…そんな深読みさえさせられてしまいました。