Loudness War 2026

gearnews.comにLoudness War 2026: Is This Still a Thing, and How Loud Does a Track Actually Need to Be for Streaming Right Now?というタイトルの長めの記事が掲載されています。
要点としてはこういったところ。
- Loudnesss Warは実質的に終わっており、大きな音を目指したマスタリングは意味をなさない
- ダイナミズムを重視
- Spotify、Apple Music、YouTube、Tidalで依然LUFSターゲットにばらつきが多少あるが、-14〜-16LUFS(int)かつTP -1dbTPを妥協点とする
- トゥルーピークへの注目が強まっており、ルックアヘッドを搭載したデジタルリミッターの導入を推奨
- 過度なリミッティングは控えるべき
数年前から言われていることと大きく変わりませんね。
習慣的なオーバーリミッティング癖、またクラブ向けのマスタリングとの区別、プラットフォームごとの基準のばらつきはいつか解決するのか、といった問題は依然残っています。
ダイナミズムを残した仕上がりにしたけれども、納品時の指定が若干古くて結局ダイナミズムを犠牲にして音圧上げざるを得ない、みたいなシチュエーションは個人的にもいまだにあって(つい最近も)、過渡期はいつまで続くのかと思ったりしてます(「過渡期」って意味を考慮する限り永久に過渡期ではあるのですが)。
「編曲」や「転調」といった音楽用語がズレた意味で大衆に浸透していて、場合によっては業務に支障が出る、といった最近見かけた話も彷彿とさせます。
ちなみに、うちの環境ではラウドネスの計測をする際にけっこうバラツキが出るのでどうしたもんかなどと思ってたのですが、ラウドネス値は基準に過ぎないので、極端に逸脱した値が示されるのでない限り、同一の測定ソフトで測定し続けることを優先するべきらしい。その上で、実際に配信に至ったサウンドをチェックするべし、と。まあ、そりゃそうか、といったところ。