Logic Pro : 10.1 新機能

主な新機能

バージョン 10.1 の新機能

• テクノ、ハウス、トラップ、ダブステップなど、さまざまなスタイルのエレクトロニックやヒップホップのビートを刻む10人のDrummerが新たに追加されました
• エレクトロニックやヒップホップのドラムグルーブを調整するためのサウンドコントロールと演奏コントロールがDrummerに追加されました
• 新しいDrum Machine Designerプラグインでは、電子ドラムキットをさまざまなスタイルでカスタマイズするための新しいサウンドと機能を使用できます
• ピアノ・ロール・エディタの新しいブラシツールを使って、ノートのシーケンスを作成できます
• ピアノ・ロール・エディタの新しい表示オプションを使って、縦方向の表示スペースを節約しながらより多くのノートを表示したり、ドラムサウンドを名前で識別したりできます
• ピアノ・ロール・エディタの新しいタイムハンドルで、選択したノートのタイミングを簡単に圧縮または伸張できます
• “ノートリピート”モードと“スポット消去”モードでは、クラシックなドラムマシン風の手法でリアルタイムにビートを作成できます
• スマートクオンタイズ機能では、元の演奏の音楽的な表現を残しながらノートのタイミングと長さを比率に応じて補正できます
• デザインが刷新されたCompressorプラグインには、サイズ調整が可能なRetinaディスプレイ対応のインターフェイスが搭載されたほか、新しいClassic VCAなど7つのモデルが追加されました
• Retro Synthでは、読み込んだオーディオから波形テーブルを作成できるようになりました。また、ボイスを8個まで重ねることができます
• サウンドライブラリが拡張され、200を超える新しいシンセサイザーパッチや10のクラシックなメロトロン音源などが追加されました
• トラックだけでなく、リージョン単位でのオートメーションが可能になったため、エフェクトをより簡単にクリエイティブに使用できるようになりました
• コンソールスタイルのVCAフェーダーが追加されているので、大型のミックスをより簡単に管理できます
• オートメーションモードに“相対”と“トリム”が追加され、既存のオートメーションを微調整するための選択肢が広がりました
• 互換性のあるオーディオインターフェイスのマイクなどの入力設定を、ミキサーからリモートコントロールできるようになりました
• フェードのリアルタイムレンダリング機能により、フェードとFlex Pitchを組み合わせて使用することが可能になったほか、プロジェクトの読み込み時間が短縮されました
• プラグインマネージャで、メニューの配置をカスタマイズできるようになりました
• OS X YosemiteのMail DropおよびAirDrop機能がサポートされたため、より簡単にLogicプロジェクトを共有できるようになりました

Mac App Store – Logic Pro X

細かい部分も含めるとかなり大規模なアップデートとなっています。

CDMの紹介記事をニヤニヤしながら読んでましたw
徐々に新機能への不満だけでなく、力技な活用法などWebにぽつぽつと出てくると思いますけども、概ね好評な様子。相変わらずの説明不足感と、新機能の多少の冗長感と、二番煎じ感もあるのですが、最近全く曲作りに気が乗らない自分に活を入れられるような感覚を覚えました。

タイムハンドル

これはピアノロールの「機能」メニューの一番上にあります。3連符、5連符等が打ち込みやすくなりますし、MIDIトランスフォームの倍速、半速まで不要になる勢い。

Logic Pro X タイムハンドル
Logic Pro X タイムハンドル
Logic Pro X タイムハンドル操作中
Logic Pro X タイムハンドル操作中

リージョンオートメーション

オートメーション表示にした際にトラックヘッダに切り替えボタンがあります。同一のオートメーション項目がオーバーラップした際にどちらを優先するかは、「プロジェクト設定」の「一般」で行います。

Logic Pro X リージョンオートメーションの切り替えスイッチ
Logic Pro X リージョンオートメーションの切り替えスイッチ
Logic Pro Xのオートメーション優先度はプロジェクト設定に項目あり
Logic Pro Xのオートメーション優先度はプロジェクト設定に項目あり

ノートリピートとスポット消去、スマートクオンタイズ

メインウィンドウのツールバーを開いてオプションから表示させます。ふだんツールバーを使わないので、この機能を用いるならばキーコマンドを作っておいたほうがいいと思います(デフォだと未設定)。

またメインウィンドウのリージョンインスペクタのクオンタイズがプルダウンになっていて、クラシッククオンタイズとスマートクオンタイズが選べるようになっています。ここは個人的に、デフォでスマートクオンタイズになってるほうがいいと思います。

Logic Pro Xのノートリピートとスポット消去機能はツールバーから
Logic Pro Xのノートリピートとスポット消去機能はツールバーから
Logic Pro XのSmart Quantize機能はリージョンインスペクターで設定
Logic Pro XのSmart Quantize機能はリージョンインスペクターで設定

Drum Machine Designer

Drum Kit Designer以上に音色の差し替えがややこしいので、何か画期的な仕組みの登場が待たれます。
Drum Machine Designer上のパッドを選択してライブラリを開き、好きな音色に入れ替えることができます(もうちょっといい方法あると思う)。なので、ここでたとえばクラビの音に強引に変更してやると、特定の音程のみがクラビで鳴るみたいなこともできるようになります。ちょっとバグくさいですが。
MixerでTrack Stackをオープンできるようになったので、メインウィンドウ上だと単一のインストゥルメントに見えるDrum Machine DesignerでもMixerだと下の壮観なスクショのように展開して見ることができます。

Logic Pro X Drum Machine Designer
Logic Pro X Drum Machine Designer
Logic Pro X Drum Machine Designerを使用したDrummerトラック
Logic Pro X Drum Machine Designerを使用したDrummerトラック
Logic Pro X チャンネルストリップのコンポーネント設定でTrack Stackをオンにすると、メインウィンドウ上では閉じたDrum Machine Designerも広げてみることができます。壮観。
Logic Pro X チャンネルストリップのコンポーネント設定でTrack Stackをオンにすると、メインウィンドウ上では閉じたDrum Machine Designerも広げてみることができます。壮観。

追加パッチのメロトロン

甘く見てましたが、意外と曲者。

Logic Pro X Mellotronの仕組み
Logic Pro X Mellotronの仕組み

EXS24の音色としてはMellotronしか用意されておらず、パッチとしてVintage Mellotronのどれかを選んだ場合にSmart Controlの中で音色を選べるようになっています。その音色を選ぶ仕組みが「Scripted Instruments」という、Drum Machine Designer同様のブラックボックスです。実際には(Session Stringsのパッチのように)アーティキュレーションIDで音色サンプルが選択されているに過ぎませんが。海外サイトを見てもScripted Instrumentsについて触れた資料は見当たらないので、定かには言えませんが、この仕組みが次なるLogicのアップデートでオープンになることがあれば、Native Instruments社が軽くイラッとするかもしれません。

ドラム名表示

「ドラム名」によるピアノロール表示は、Drum Kit Designer、Drum Machine Designer、EXS drum kitsまたはUltrabeatを使用したトラックの場合に可能。EXS24を使用して「ドラム名」として表示する名称はEXS24のインストゥルメントエディタで「キーラベル」を使用します(古くからのLogicユーザーだとEnvironmentのMapped Instrumentsを使うことを考えてしまいそうですが、どうも徹底的にEnvironmentの仕組みを使わない方向でLogicの進化を考えているっぽいですね)。

Logic Pro X Drum Name表示の仕組み
Logic Pro X Drum Name表示の仕組み

AirDropとメールDrop

共有」メニューに新たに加わっています。
10.7 Lion以降のMac OS XならばAirDropが使えます(LPXはMavericks以降の環境でないと動きませんが)。メールDropはメールに添付されるだけ(だよね?)。Finderを介してAirDropする手間が省けるという感じですね。

Logic Pro X AirDrop
Logic Pro X AirDrop
Logic Pro X AirDrop
Logic Pro X AirDrop
Logic Pro X AirDrop
Logic Pro X AirDrop

マイク入力のリモートコントロール

チャンネルストリップ最上段に表示できる「オーディオ・デバイス・コントロール」がそれに当たるようです。Apogee Duetが対応機器の1つという情報を見かけましたが、これについてはよくわかりません。

オートメーションの「トリム」と「相対」

ここでいう「トリム」とはミキサーのトリム(Gain)ではなく、単に「刈り込む」ことを意味するようです。
トラックに初めてボリュームフェーダーオートメーションを書き込むときは「トリム」でも「相対」でもなく書き込みます。そのオートメーションに変更を加えたいというとき、(a)書き込み済みのオートメーションを上書きモードで消すならば「トリム」を、(b)書き込み済みのオートメーションを活かすなら「相対」を用いるということです。(b)は具体的にどういう状況かというと、ゆっくりフェードアウトしてゆくオートメーションを書いてしまったあとに一定期間小さく聞こえさせたい音があるようなとき、もしくは逆に一定期間小さく聞こえさせるようなオートメーションを書いてしまったあとにそれを含めた期間フェードアウトさせたいとき。
これまで、それを行うにはGainerなどをインサートFXに挿入しなくてはなりませんでした。現状はボリューム操作に特化した機能のようです(フィルターなんかもいじりたいのだけど)。
ちなみにEXS24のパッチャーにはRelative VolumeとRelative Volume (auto adjust)という項目があって、同じような働きをします。Relative Volume (auto adjust)についてはマニュアルにも一切説明がないんですが、これが操作されてもEXS24単体の音が歪まないようにカーブをシフトしてくれるもの。

コンプの各モデル

Studio VCAのノブ動した時の光の当たり方、いいですね。
前のバージョンでcollapseされてた箇所にあった設定が、今回のバージョンアップで右側に表示されるようになっています。あとInput Gain, Output GainとMake Upが追加。中央部のMeterとGraphの表示が(Liveを彷彿とさせますが)見やすくてイイです。

Logic Pro XのCompressor(Platinum Digital)
Logic Pro XのCompressor(Platinum Digital)
Logic Pro XのCompressor(Classic VCA)
Logic Pro XのCompressor(Classic VCA)
Logic Pro XのCompressor(Opto)
Logic Pro XのCompressor(Opto)
Logic Pro XのCompressor(Studio VCA)
Logic Pro XのCompressor(Studio VCA)
Logic Pro XのCompressor(Vintage VCA)
Logic Pro XのCompressor(Vintage VCA)
Logic Pro XのCompressor(Studio FET)
Logic Pro XのCompressor(Studio FET)
Logic Pro XのCompressor(Vintage FET)
Logic Pro XのCompressor(Vintage FET)

Platinum Digital

Logicで基本となるコンプレッサー(以下’コンプ’)。
素直で早めの反応をするので使いやすい。

Studio VCA

Logic Pro 9で使用されたClassicA_Rはこれに置き換わる。
focusriteのRedシリーズがモデルと思われる。

早めでパリッと引き締まったサウンド。

Studio FET

Logic Pro 9で使用されたClassicA_Uはこれに置き換わる。
Urei 1176 LNがモデルと思われる。

キツめにすると適度に歪んでハリが出てくる銘器のサウンドで、ドラムやボーカルと相性がいい。OUTPUTセクションのDistortionを切り替えて楽しみたい。

Classic VCA

新規追加。dbx 160シリーズがモデルと思われる。

早めの反応速度で、キツめのKneeに素直に反応する。ベースやドラムと相性がいい。設定次第でdbxならではの露骨なコンプ感が出せる。

Vintage VCA

Logic Pro 9で使用されたVCAはこれに置き換わる。
SSL 4000コンソールのバス・コンプ(単発としてはXR626など)がモデルと思われる。

元のモデルが”Glue(糊)”のニックネームで親しまれている通り、ミックス時のサウンドをまとめるのに向く。

Vintage FET

Logic Pro 9で使用されたFETはこれに置き換わる。
1176のRev Bかもしれない(見た目がそうであっても、実際の効果は異なる可能性がある)。

Studio FETの兄弟分で、同様に早めの反応速度でキツめのかかり方をする。

Vintage Opto

Logic Pro 9で使用されたOptoはこれに置き換わる。
LA-2Aがモデルと思われる。

特徴的な腰のあるリリース(AUTOの状態で体感を)。ボーカルと相性がよい。

In the early 1950s, Jim Lawrence, a young University of Southern California-degreed electrical engineer, was quietly asked to join Cal Tech’s
Logic Pro X's Dynamics Compressor plug-in got more than a visual make-over in version 10.1. We'd go as far to say it's been born again. Joe Albano covers the ne

WaveTableシンセへのオリジナル波形の追加

Logic Pro X カスタムWaveTable作成
Logic Pro X カスタムWaveTable作成

けっこう運任せかも。読み込んだオーディオを分析した結果がWaveTableとして生成されることになる(個人的な印象ですが、Flex Pitchで音程移動中になる音声、あれがWaveTableとして使い回されちゃう感じ。もしこれがビンゴなら、Flex Pitchでの検出に失敗するようなオーディオデータはWaveTableには不向きってことになりそう)ので、分析しやすいオーディオデータである必要があります。ボーカルが歌ったファイルなんかはわりあい成功しやすい。
ちなみに分析生成されたオリジナルWaveTableデータは、
Audio Music Apps/Plug-in Settings/Retro Synth/RetroSynthWavetable.plist
に保存されるので、楽曲ごとに保存される(=揮発性)わけではないみたい。

追加パッチ

作成日、変更日等でフィルタすると、

/Library/Application Support/Logic/Patches/Instrument

配下で拡張子が.patchのファイル800個近くが新規追加になっています。そのうちDrum Machine DesignerおよびDrum Machin GBの579パッチを除くと、シンセや効果音として207パッチが追加になっている模様(Automatorでリストアップしたものを下に載せておきます)。

昨今は映画予告とかで使われるような金属音や低音の衝撃音のライブラリーがNative Instrumentsとかで流行ってるので(皮切りはSpectrasonicsのStylusに入ってたBig Boomers辺りじゃないかと思われる)、珍しくミーハーにそれに寄せてきたという印象。プリセット音色が一昔前という印象がずっとあったLogicなので、未来的にはならなくとも少なくとも同時代的にはなったかもしれません。Steve Jobs存命中はiPhoneのフィーチャーが未来指向だったのに対してプロアプリが少々時代遅れ気味だったけれども、亡くなられた後にその傾向が逆になりつつあるというのはちょっと面白い現象に感じました(余談)。

Synthesizer/Arrangement FX/Airfield.patch
Synthesizer/Arrangement FX/Bike Riser.patch
Synthesizer/Arrangement FX/Blaster Downer.patch
Synthesizer/Arrangement FX/Boomerang Downer.patch
Synthesizer/Arrangement FX/Car Alarm Riser.patch
Synthesizer/Arrangement FX/Chord Swell Riser.patch
Synthesizer/Arrangement FX/Chunky Riser.patch
Synthesizer/Arrangement FX/Dinoboss Downer.patch
Synthesizer/Arrangement FX/Downing Boom.patch
Synthesizer/Arrangement FX/Electro Lazer.patch
Synthesizer/Arrangement FX/Endless Riser.patch
Synthesizer/Arrangement FX/FM Builder.patch
Synthesizer/Arrangement FX/Formant Builder.patch
Synthesizer/Arrangement FX/Pitch Twist Builder.patch
Synthesizer/Arrangement FX/Pumping Pitch Riser.patch
Synthesizer/Arrangement FX/Random Downer.patch
Synthesizer/Arrangement FX/Riff Riser.patch
Synthesizer/Arrangement FX/Steppy Builder.patch
Synthesizer/Arrangement FX/Strobe Riser.patch
Synthesizer/Arrangement FX/Swirling Riser.patch
Synthesizer/Arrangement FX/Swishy Downer.patch
Synthesizer/Arrangement FX/Sync Windup Build.patch
Synthesizer/Arrangement FX/Theatrical Chord Builder.patch
Synthesizer/Arrangement FX/Underwater Laser.patch
Synthesizer/Arrangement FX/Up Down Builder.patch
Synthesizer/Arrangement FX/Waterfaller.patch
Synthesizer/Arrangement FX/Wavey Riser.patch
Synthesizer/Arrangement FX/Zippy Build-Up.patch
Synthesizer/Bass/Arcade Attack Bass.patch
Synthesizer/Bass/Dark Grime Bass.patch
Synthesizer/Bass/Deep Wave Bass.patch
Synthesizer/Bass/Dirty Synth Bass.patch
Synthesizer/Bass/Ferocious Bass.patch
Synthesizer/Bass/Future Growl Bass.patch
Synthesizer/Bass/Little Glider.patch
Synthesizer/Bass/Punch Me.patch
Synthesizer/Bass/Rave 1994.patch
Synthesizer/Bass/Rough Synth Bass.patch
Synthesizer/Bass/Spiked Bass.patch
Synthesizer/Bass/Sync Wave Bass.patch
Synthesizer/Bass/Tense Synth Bass.patch
Synthesizer/Bass/Tesla Bass.patch
Synthesizer/Bass/Trap Bass.patch
Synthesizer/Bass/Unstable Bass.patch
Synthesizer/Bass/Vowel Bass.patch
Synthesizer/Bass/Zap Bass.patch
Synthesizer/Brass/Anthem Synth Brass.patch
Synthesizer/Classics/80s FM Piano.patch
Synthesizer/Classics/80s Fizzy Synth.patch
Synthesizer/Classics/80s Starlight.patch
Synthesizer/Classics/80s Wave Synth.patch
Synthesizer/Classics/Classic Pad.patch
Synthesizer/Classics/Retro Sparkle Synth.patch
Synthesizer/Classics/Transistor Organ.patch
Synthesizer/EDM Bass/Bass Talk.patch
Synthesizer/EDM Bass/Bounce Bass.patch
Synthesizer/EDM Bass/Plasma Bass.patch
Synthesizer/EDM Bass/Stack Wobble Bass.patch
Synthesizer/EDM Bass/Wobble Grinder Bass.patch
Synthesizer/EDM Chord/Chicago Stack.patch
Synthesizer/EDM Chord/Detroit Hammer.patch
Synthesizer/EDM Chord/Evolving FM Chords.patch
Synthesizer/EDM Chord/Massive Stack.patch
Synthesizer/EDM Chord/Massive Synth Hit.patch
Synthesizer/EDM Chord/Sparkle Chord.patch
Synthesizer/Lead/Alarm Lead.patch
Synthesizer/Lead/Aliased Bender Lead.patch
Synthesizer/Lead/Analog Crunch Lead.patch
Synthesizer/Lead/Analog Fizz Lead.patch
Synthesizer/Lead/Bright Synth Lead.patch
Synthesizer/Lead/Broken Circuit.patch
Synthesizer/Lead/Digital Lead.patch
Synthesizer/Lead/Dirty Big Lead.patch
Synthesizer/Lead/Early Morning Lead.patch
Synthesizer/Lead/Fuzzy Minor Stab.patch
Synthesizer/Lead/Gotham Lead.patch
Synthesizer/Lead/Gritty Lead.patch
Synthesizer/Lead/Hip Hop Block.patch
Synthesizer/Lead/Pharaoh’s Lead.patch
Synthesizer/Lead/Pitchwheel Downer.patch
Synthesizer/Lead/Red Alert.patch
Synthesizer/Lead/Screaming Lead.patch
Synthesizer/Lead/Searing Lead.patch
Synthesizer/Lead/Shooting Star.patch
Synthesizer/Lead/Slip and Slide Lead.patch
Synthesizer/Lead/Square Wave Swirl.patch
Synthesizer/Lead/Step Up Wobble.patch
Synthesizer/Lead/Super Smooth Lead.patch
Synthesizer/Lead/Sync Lead Synth.patch
Synthesizer/Lead/Trap Alert Synth.patch
Synthesizer/Lead/Trap Slide.patch
Synthesizer/Lead/Virtual Sync Lead.patch
Synthesizer/Pad/Chrome Cascades.patch
Synthesizer/Pad/Crystal Wave Keys.patch
Synthesizer/Pad/Drifting Keys.patch
Synthesizer/Pad/Fifth Formant Keys.patch
Synthesizer/Pad/Night of Avalon.patch
Synthesizer/Pad/Pumping Swirls.patch
Synthesizer/Pad/Space Pad.patch
Synthesizer/Pad/Sparkle Eyes.patch
Synthesizer/Pad/Tabledancer.patch
Synthesizer/Plucked/Blue Cavern.patch
Synthesizer/Plucked/Decrepit Mariner.patch
Synthesizer/Plucked/Expanding Pluck.patch
Synthesizer/Plucked/Hybrid Attacker.patch
Synthesizer/Plucked/Pumping Pluck.patch
Synthesizer/Plucked/16mm Dream Sequence.patch
Synthesizer/Plucked/Retro Pluck.patch
Synthesizer/Plucked/Shake Dat.patch
Synthesizer/Plucked/Trap Clunk.patch
Synthesizer/Plucked/Wire Pluck.patch
Synthesizer/Strings/Black Whisper.patch
Synthesizer/Strings/Haunted Castle.patch
Synthesizer/Strings/Moonlight Ark.patch
Synthesizer/Strings/Smooth and Gentle.patch
Synthesizer/Strings/String Tub.patch
Synthesizer/Strings/The Highlander.patch
Synthesizer/z01 Experimental/Alien Alarm.patch
Synthesizer/z01 Experimental/Falling Squares.patch
Synthesizer/z01 Experimental/Noise Pump.patch
Synthesizer/z01 Experimental/Robot Talk.patch
Synthesizer/z01 Experimental/Spikey Shoes.patch
Synthesizer/z01 Experimental/Swell Synth.patch
z01 Arpeggiator/Synth Basics/Basic Pattern.patch
z01 Arpeggiator/Synth Basics/Chords of Trance.patch
z01 Arpeggiator/Synth Basics/Circuit Motion.patch
z01 Arpeggiator/Synth Basics/Crystal Flight.patch
z01 Arpeggiator/Synth Basics/Distant Waves.patch
z01 Arpeggiator/Synth Basics/FM Patterns.patch
z01 Arpeggiator/Synth Basics/Gate Jump.patch
z01 Arpeggiator/Synth Basics/Grinding Riff.patch
z01 Arpeggiator/Synth Basics/Gutter Shuffler.patch
z01 Arpeggiator/Synth Basics/Hardstyle.patch
z01 Arpeggiator/Synth Basics/Just Bounce It.patch
z01 Arpeggiator/Synth Basics/Opening Sequence.patch
z01 Arpeggiator/Synth Basics/Rave Code.patch
z01 Arpeggiator/Synth Basics/Resonant Waves.patch
z01 Arpeggiator/Synth Basics/Swing Electro Arp.patch
z01 Arpeggiator/Synth Basics/Turned Up Riff.patch
z01 Arpeggiator/Synth Basics/Velo Jumper.patch
z01 Arpeggiator/Synth Basics/Zig Zag Zap.patch
z01 Arpeggiator/Synth Bass/Acid House Bass.patch
z01 Arpeggiator/Synth Bass/House Arp Plucks.patch
z01 Arpeggiator/Synth Bass/Plucked Bass Arp.patch
z01 Arpeggiator/Synth Chords/Chord Nirvana.patch
z01 Arpeggiator/Synth Chords/Deep Chords.patch
z01 Arpeggiator/Synth Chords/Deep Techno Chords.patch
z01 Arpeggiator/Synth Chords/Detroit Chord Riff.patch
z01 Arpeggiator/Synth Chords/Echo Chords.patch
z01 Arpeggiator/Synth Chords/Electric Ladder.patch
z01 Arpeggiator/Synth Chords/Epic Trance Gate.patch
z01 Arpeggiator/Synth Chords/Replicant Arp.patch
z01 Arpeggiator/Synth Chords/Wave Patterns.patch
z01 Arpeggiator/Synth Layers/Electro Trap Combo.patch
z01 Arpeggiator/Synth Layers/Hard Kick Groover.patch
z01 Cinematic/Ambient Drones/Emergence.patch
z01 Cinematic/Ambient Drones/Millenniums.patch
z01 Cinematic/Ambient Drones/Pillars of Light.patch
z01 Cinematic/Ambient Drones/Still Moment.patch
z01 Cinematic/Ambient Drones/Sublime.patch
z01 Cinematic/Ambient Drones/Twilight Splendor.patch
z01 Cinematic/Ambient Drones/Warm Waves.patch
z01 Cinematic/FX/Trailer FX 1.patch
z01 Cinematic/FX/Trailer FX 2.patch
z01 Cinematic/FX/Trailer FX 3.patch
z01 Cinematic/Melodic Plucks/Bass and Glory.patch
z01 Cinematic/Melodic Plucks/Flow Motion.patch
z01 Cinematic/Melodic Plucks/Radiant Strings.patch
z01 Cinematic/Moments/Arrival.patch
z01 Cinematic/Moments/Dark Forces.patch
z01 Cinematic/Moments/Discovery.patch
z01 Cinematic/Moments/Focus.patch
z01 Cinematic/Moments/Ghosts.patch
z01 Cinematic/Moments/Infinite Space.patch
z01 Cinematic/Moments/Insight.patch
z01 Cinematic/Moments/Massive Pulse.patch
z01 Cinematic/Moments/Momentum.patch
z01 Cinematic/Moments/Night Flurry.patch
z01 Cinematic/Moments/Pressure.patch
z01 Cinematic/Moments/Pursuit.patch
z01 Cinematic/Moments/Reconnaissance.patch
z01 Cinematic/Moments/Relentless.patch
z01 Cinematic/Moments/Tension.patch
z01 Cinematic/Moments/This Moment.patch
z01 Cinematic/Moments/Total Domination.patch
z01 Cinematic/Textures/Antigravity.patch
z01 Cinematic/Textures/Ascending Waves.patch
z01 Cinematic/Textures/Behold.patch
z01 Cinematic/Textures/Cosmology.patch
z01 Cinematic/Textures/Dark Woods.patch
z01 Cinematic/Textures/Dreamscape.patch
z01 Cinematic/Textures/Edgy Cycles.patch
z01 Cinematic/Textures/Entranced.patch
z01 Cinematic/Textures/Erosion.patch
z01 Cinematic/Textures/Ethereal World.patch
z01 Cinematic/Textures/Expansion.patch
z01 Cinematic/Textures/Gamelan Glow.patch
z01 Cinematic/Textures/Lucid Dream.patch
z01 Cinematic/Textures/Luminous Decay.patch
z01 Cinematic/Textures/Massive Bells.patch
z01 Cinematic/Textures/Plasma Conduit.patch
z01 Cinematic/Textures/Radio Waves.patch
z01 Cinematic/Textures/Shadow Guitar.patch
z01 Cinematic/Textures/Snowflakes.patch
z01 Cinematic/Textures/Soft Radiance.patch
z01 Cinematic/Textures/Spellbound.patch
z01 Cinematic/Textures/Temptation.patch
z01 Cinematic/Textures/Tranquility.patch

細かい機能修正/追加について幾つか

英語版リリースノートを一通り目を通して、「おおっ」と思ったもの。

  • Track Stacks can now be disclosed/undisclosed directly in the Mixer independently of the Tracks area
    ミキサーのコンポーネント設定にTrack Stackの項目ができたので、ミキサーウィンドウでTrack Stackの開閉ができるようになった。
  • It’s now possible to create more than one Drummer track per song
    2つ以上のDrummerをプロジェクトに使用できるようになった。
  • There’s a new option in the Drummer Editor action menu that allows you to change the drummer without also changing the drum kit
    ドラムキットを入れ替えた際にDrummerの設定が初期化されなくなりました(メニューに項目あり)。
  • Alternatives can now be exported as fully independent projects
    代替バージョンを別プロジェクトとして吐き出せるようになった。
  • The Reset Channel Strip command now works for multiple selected channel strips in the Mixer
    チャンネルストリップ設定のリセットが、複数のチャンネルに同時に行えるようになった。
  • When bouncing a project, the default name for the bounced file is now the project name
    バウンスする際のデフォルトの出力ファイル名が、プロジェクト名を冠するようになった(これまではOutput 1-2など)。
  • It’s now possible to adjust the position and borders of regions in the Piano Roll time line
    ピアノロール上でリージョン位置や長さの調整が可能に。
  • The Repeat Regions/Events key command now duplicates the currently selected region or event without opening a dialog window (the previous behavior for this command is accessed with the new key command Repeat Regions/Events Multiple Times)
    リージョンやイベントの繰り返しのキーコマンドは余計なダイアログを表示しないように変更。
  • User created Groove Templates are now available from the Time Quantize menu in the Piano Roll
    お手製のグルーブテンプレートが、ピアノロール上でもクオンタイズメニューを通じて選択可能に。
  • The contents of the Bounces folder is now excluded when Cleanup Project is used on a folder project
    Bouncesフォルダの中身が「プロジェクトの整理」の対象外になりました。
  • Option-clicking on Inspector parameters such as Transpose or Velocity again resets them to default values
    リージョンインスペクタでOptionクリックすると初期値に戻るようになった ←Good!
  • Deleting a Track Stack summing Aux no longer deletes tracks that had originally been part of the stack, but were subsequently moved out of it
    元々Track Stackの一部だったものをいじった場合に、必要なトラックまで消されることがあったのが解消されたっぽい
  • Reorganizing the order of tracks within a Summing Track Stack no longer causes some the tracks to route to the wrong bus or output
    集約スタックを整理する際に結線がおかしくなる問題が解消されたとのこと。
    んー、マルチアウトプットのソフト音源が存在するプロジェクトで、先行するトラックを削除したときに出力先がおかしな結線になる現象はまだ起きてるっぽいけど、どうです?
  • The “Project Cleanup” command now preserves assets used by other projects in the same project folder
    プロジェクトフォルダに別プロジェクトファイルが保存されている場合、「プロジェクトの整理」を行なった際に、その別プロジェクトファイルで使用されているアセット群をも保持するようになった。
  • The Option key can now be used with the Scissors tool to divide a long note into a set of equal length shorter notes
    Option押しながらハサミで切ることで等間隔にリージョンを作成するフィーチャーがピアノロールでも可能になった、ってことかな? リージョンの場合32分音符より短く切れなかった記憶があるけど、どうです?
  • The Event list now immediately updates to show notes copied into the Score or Piano Roll editors
    ピアノロールでノートが追加されてもイベントリストウィンドウが更新されない問題が修正されたっぽい(Logic 9でも同じ現象起きてたので、グラフィックの問題かと思ってた)。
  • Undo now works as expected after editing time and key signatures
    拍子やキーを変更したあとのUndoが正常に動作するようになった。
  • Flex pitch now works in areas of audio regions where fades have been applied
    フェード設定をしたオーディオリージョン上でもFlex Pitchが使用できるようになった。
  • The Clean Up Project dialog now shows the dates previous operations were performed
    「プロジェクトの整理」は、前回整理が行われたそのオーディオデータ等が何らかの処理を行われた日付を示すようになった。
  • Flex pitch now works in areas of audio regions where fades have been applied
    フェードを使用したリージョンでもFlex Pitchを使えるようになった。
  • Double-clicking a flex pitched note in the Tracks area now resets its pitch as expected
    ダブルクリックでピッチをリセットする。←「Option+ダブルクリックでパーフェクトピッチに設定」では?
    ちなみに、

     

    • Flex Pitchのノートを範囲選択できるようになったと思われる(前は出来なかったような…)。
    • Flex Pitchをハサミで切るとノートが消えたりする現象は治っていないようだが、Command押しながらノートエンドをドラッグすると治る場合がある。
    • Flexを設定したオーディオリージョンの長さ変更の際、リージョン端の上半分をドラッグするとFlexモードでリージョンの長さを変更、下半分をドラッグするとFlexを無視してリージョンの長さを変更(要するに通常の長さ変更)。
    • Flexを設定したオーディオリージョンのリージョンネーム(リージョン最上部の帯部分)をControl+クリックでFlexの編集の初期化等のメニューが出る。
    • フェードのかかったオーディオリージョンをオーディオトラックエディタで開いているとき画面下半分をOption+Control+クリックするとFadeの設定を行えるっぽい。
    • 速度アップダウンのクロスフェードが以前は出来なかったように思えますが、今はできる。当然Flexもかけたまま可能。
  • When switching Project Alternatives, Logic no longer plays fades incorrectly
    これな。代替バージョン間で共通のフェードファイルが用いられていたため、別々の代替バージョンで別々のフェードタイムやフェードタイプを設定するとノイズが発生していた問題が解消された。
  • Duration bars are now available for independent notes in the Score window
    スコアウィンドウで継続期間バーが個々のノートに対しても設定可能に。←そんな機能知らんかった…。つか、「デュレーション」をムリに訳さなくてもいいのでは?  
継続期間(デュレーション)バー
継続期間(デュレーション)バー
  • The cursor for the alternate (Command key) tool in the Score now reliably shows the tool when the Command key is pressed
    スコアウィンドウでオルタネートツールのカーソルがきちんと動作するようになった。←コマンドキーを押したときに切り替わるツールを”オルタネート”と小文字で書いてるので、あのツールの取り方に正式名称はないっぽい。
  • Adding a new Drum Group assignment again works as expected in the Score window
    Drumグループアサインメントがきちんと動作するようになった。←オリジナルのStaff設定するといじれなくなることありましたよね。
  • The Camera tool in the Score now properly captures lines and ties
    確かに、カメラツールでラインがキャプチャされないことがあった。
  • Double-clicking a chord extension now opens the Chord Symbol dialog
    コードのエクステンション部分をダブルクリックすることでもコードシンボル変更のダイアログが開くようになった。
  • Audio Unit MIDI plug-ins now play back at the correct tempo when the project sample rate is set to something other than 441 kHz
    MIDIプラグインはプロジェクトのサンプルレートが441kHz(44.1だよね?)以外の場合でもテンポがきちんと同期するようになった。
  • Removing a multi-output Software Instrument track now also removes its associated Aux channels from the Mixer
    マルチアウトプットのソフト音源トラックを取り除いたとき、関連するAuxチャンネルも除去されるようになった。

  • 所感など

    齟齬について

    執筆済みの書籍「Logic Pro Xで始めるDTM&曲作り」が10.1アップデート直前の発売となってしまったことで、内容に齟齬が生じてしまった数点について記しておきます。

    • 1プロジェクトにつき使えるDrummerは1つのみと書籍に記していましたが、今回のアップデートで複数使用できるようになっています。
    • タイムハンドルを使うことで、ビートマッピングを使用したベースのグリッサンド入力の手法が不要になりました。
    • アップデート内容には見当たりませんが、DrummerのSwingパラメーターは変更時に値が%表示されるようになりました。従って、感覚を頼りにグルーブを調整する必要が無くなりました。

    気がついたバグおよびまだ改善が必要と思われる箇所

    • プロジェクトを開いていない状態で「代替バージョンをプロジェクトとして書き出す」をすると落ちます。本来このメニューは選択できてはいけない。
    • Track Stack上のリージョンをBounce in Place(バウンスして置き換え)できるようにならんかなあ。
    • プロジェクトオーディオウィンドウ内で選択したファイルを削除するキーコマンドはちゃんと利くようにしてくれたっぽいです(これまでは何故かメインウィンドウ上のトラックを削除しようとする動作をしてた)。

    Logicの行方(駄文)

    ここからは、自分自身考え過ぎだろと思わなくもない所感なのですが、茶飲み話レベルってことでいいだろ、ってことで。

    LPXへのアップデートでDrummerという機能が加わったとき、「なんじゃそりゃ」と思ったもんです。
    しかし、今回加わったDrum Machine Designerという仕組みでさらにゴリ押してきたことから、”お決まりの素材からリキッドに(スクリプトで)フレーズ生成する機能”を提案しているっぽいなと思わされました。昔でいうMIDI素材集に近いのですが、現在、表立ってMIDIという言葉は使われてませんし、あくまでリキッドに生成されています。それもそこそこイイ音で。ToonTrackのEZDrummer辺りからヒントもらっているのかもしれません。
    ここで連想させられたのはApple Loops。現段階でApple LoopsにはMIDIループも存在しています。MIDIループのくせにオーディオトラックに貼り付ければオーディオファイルとして機能します。Puremagnetik社がリリースしたApple Loops素材がチャンネルストリップの設定まで組み込まれている(っぽい)ことも連想されました。Drummer同様、様々な楽器の様々なフレーズが、大容量のサンプリング素材集を買わされることもなく軽量なブツ切り素材をベースに生々しく自動的に生成されるならば、もはやMIDIの打ち込みなどほぼ必要ないと言えるでしょう。
    もちろんこの話は”打ち込みで表現する曲にあっては”と前提する必要があります。
    一方、生録の場合はどうかとまた連想させられたのは…余談になりますが、昨年、Labor DayかThanks Giving Day前に海外で流されたアップルのCMで、母親(父親だったか?)の鼻歌を娘が曲に仕立ててプレゼントするというもの。要するに身近な人を喜ばせるために音を紡ぐ行為はもっと身近でよいってことなんでしょう。
    それはそれとして、生録系の方々にとってはLogicは録音機器であれば事足りる、せいぜい自分が担当する楽器以外は自動的に生成されてくれれば事足りるだろうと思うのですが、その方向でのLogicの進歩は今のところさほど大きくもないように感じられます。テコ入れはあるかもしれません。ネットワーク越しのセッションがもっと簡単にできるような仕組みとか(といっても、今までその手のテストケースが幾つか世に出てるのを見てきましたし、大きく花開くこともなく消えていってる印象ですが)。仕組みじゃなく、Appleがこれまでそれとなく見せてきたように1つのライフスタイルとして見せるようなことがあればどうなるかわからんです(やっぱりあまり注目浴びずに終わるかもしれんですけど)。

    Ableton Liveっぽいフィーチャーが幾つか追加され、まだブラックボックス下と見えるDrum Machine DesignerはNative Instruments Batteryのようでもあり、同じくブラックボックス下と見えるScripted InstrumentsはNative Instruments Kontaktのようでもあり。それが競合となるかデファクトスタンダードと見なされるかわかりませんけど、思いのほか積極的に踏み込んできた印象があります。ブラックボックスがオープンになるかどうかもわかりませんが、これがIFTTT並みにシンプルな構造で構築できるようなものになっていったら、いっそうセンス優先の世界になっていくだろうなあと。技術指向の人がいなくなることはないでしょうけど。どっちも僕好きだし。
    僕自身はこの間書いたように曲作りの仕事に関してはやるべきことをやり終えた気持ちでいて、ぶっちゃけその辺は今も昔も変わらず自分の興味が目的で作ってて、有り難いことにたまたまそれを買い上げて下さる方がいらっしゃったのがラッキーだったわけだけど、それはもう本当に「たまに気が向いたら」でいいなあと。本を著す機会をいただいたのは非常に有り難いことで、お蔭で音楽を創る道具や知見とは何ぞやって部分をだいぶ考えさせられました(退廃的な言い方になりますが「好きなようにやるのが一番いいんじゃないの?」と思わされた)。

    「今どきの子はMIDIとオーディオの違いもわかっていない」的な話が実は以前なされていたのですが、いまだに違いにこだわるのが時代遅れなんですよと正対して語られたような気がします(完全にボーダーレスになるのはまだ先だとは思いますが)。技術やら道具やらは用意したるから作り手はセンスだけ気にしろ、とAppleがLogicを(も)通じて提案してるのはそういうものなのかなと思いました。
    たしかに老舗のDAWで裾野を広げるような動きをしやすいのはLogicだけかもしれんですね。CubaseもDigital PerformerもPro Toolsも僕自身は好きですけど、たとえば先日のようにPro Toolsがフリーで使えるようになっても裾野は”既に音楽をやってる人”くらいまでしか広がらない気がしますね。未踏地までパイの作業台を広げちゃう考え方のほうが好きです。