Logic Pro : スコアにリハーサルマークを入力する

この日記を「リハーサルマーク」のクエリーで引っ掛けてくださる方が意外とおられるようなので、この機会に。

「自分の場合はこうしてます」というお話でしかないことをまずはご了承ください。あと基本的に英語メニューで使うようにしてます(日本語メニューだと誤訳とか過剰翻訳とかたまにあってむしろわかりづらい)んで、適宜脳内補正して読んでいただけると有り難いです。

Logic Pro Xのスコア画面におけるフォントの設定
Logic Pro Xのスコア画面におけるフォントの設定

Logic 9でもLogic Pro Xでもやることは一緒。ただ「Text Styles」のメニュー位置が違うことだけ注意ですね。Logic Pro XだとLayoutメニューの3つ目。
これに自分はRehearsalとTitleとの2項目を追加して、スペースを取りがちなコード表記なんかとまとめてAvenir Next Condensedってフォントに変更しています(コード表記が小さいと嫌がる人がたまにいるので、せいぜい太字にはしてます)。RehearsalはBoxedのフォーマットに。
あとは実際の譜面中で、構成が変わる箇所にテキストを打って、そのテキストを選んでEventインスペクタのStyleって項目をRehearsalにする、これでおおむね完了。ですが、まあ、もうちょっと目立たせたいので、構成が変わる箇所で次の段になるようにレイアウトした上で、リハーサルマークのAlignを左寄せに変更します(図中、赤枠中の赤枠部分)。

Logic Pro Xの場合、Score初期設定のGlobalタブを開いて右下のほうにあるFill Gapsにチェックが入ってると面倒なのでチェックを外します。具体的にはFill Gapsで挿入された休符小節がレイアウトツールで移動できないという。

リピートマーク使用時のスペースの除去のヒント

リピート記号やダ・カーポ(D.C.)、ダル・セーニョ(D.S.)を使って紙資源節約しようってときに、Logicの譜面中、たとえばリピート記号の前後に空白ができてしまってマズい場合があります。そんなときは…

(1)ツールからレイアウトツール(白い矢印)を選んで、スペースの直前の小節をいったん下の段に移し…
(1)ツールからレイアウトツール(白い矢印)を選んで、スペースの直前の小節をいったん下の段に移し…
(2)元の段に戻し…
(2)元の段に戻し…
(3)続いて、スペース直後の小節を下の段に移してやると…
(3)続いて、スペース直後の小節を下の段に移してやると…
(4)スペースを追いやって、困らない程度には整形できます。
(4)スペースを追いやって、困らない程度には整形できます。

たぶんもっといい方法があるんじゃないかと思いますが、わかりません。Score初期設定のGlobalのMax Bar Linesなんかも多少使えなくはないですが、思うようにいかなかったので、一応上記の方法紹介しておきますね。

PDFでの保存と配布など

スコアをPDFで保存する方法01
スコアをPDFで保存する方法01

一通り譜面を作り終えたら、スコアエディタがアクティブになっている状態で⌘-Pで印刷モードに入り、Save PDFで保存しておくと後からでも人に配布したりするのがラクです(ただしPDFに保存してから印刷すると印刷スピードが遅くなるので、Logic Pro Xで譜面表示にしたまま印刷することをお勧めします)。

ほかに、

初期設定のスコアでカメラツールをPDFに設定しておくと(うちではカメラツールをClipboardに設定してる;)
(1)初期設定のスコアでカメラツールをPDFに設定しておくと(うちではカメラツールをClipboardに設定してる;)
(2) スコアウィンドウでツールからカメラツールを選んでドラッグすれば、
(2) スコアウィンドウでツールからカメラツールを選んでドラッグすれば、
(3) 選択範囲のみをPDFで保存することができる(たまにバグあり)。
(3) 選択範囲のみをPDFで保存することができる(たまにバグあり)。

範囲選択するとその選択範囲のみPDFで保存することができます(たまにバグで保存されないことがあります)。
ページがまたがる箇所を範囲選択することはできないので、僕はあまり使わない方法ですが。

あとはiBookに放り込むなどすれば、iPhoneやiPadで譜面管理することも可能になります。


拙著では、そんなにニーズもないのではということで、スコア機能については触れていません。アップデート後のLogic Pro Xでこそ5連、7連符etc.の入力がピアノロールで行えるようになりましたが、それまではスコア機能を経由しないと5連、7連符etc.を正しく打ち込めないとか、スコア機能を経ないと実現できない打ち込み方法も実はありました。掘り下げたりすると意外と面白いかもしれません。