2014年11月現在のバージョンにおける、Logic Pro X の動作、操作上の懸念をまとめました。

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- メニューの記述が小さいバージョンアップを機にマイナーチェンジしているっぽい。視認性や作業効率が落ちるのでメジャーアップデートの際にまとめて行なってほしい。
- スクショのような謎の表記が直るのはありがたいけど、こっそり直されるとメニューの場所を探したりしてしまって混乱することも(さすがに今どきメニューが50音順に並ぶってこともないとは思うが)。
- 代替バージョン間でもフェードファイルが共有されている(バグ報告済み)。
異なる代替バージョンを開くたびにフェードファイルを削除再作成するってプロセスをユーザーに要求するのはマズいと思う。
ノイズがフェードファイルに起因するってわかるユーザーでなければ怖くて代替バージョン使うようにならなそう。新機能なのに生煮えってのはいまどきのAppleらしいというか…。
というか、LP9の時は元ファイルのゲインを変えるとフェードファイルとの継ぎ目でプチノイズが発生してた記憶がある(フェードファイルを削除しても改善しない)。 - 追加コンテンツをアンインストールする方法がない(改善要求済み)。
HDなりSSDに充分な空きがない場合は、試しに入れて使い心地を味わうことすら不能ということか。シンボリックリンクで外付けドライブにインストールする方法なんかはあるけど、初めて使おうという人には不親切な気がする。せめて、要らないと思ったらアンインストールできる仕組みを導入すべきだと思う。 - グルーブインスペクタと「隠す」ボタン(改善要求済み)。
一度表示すると二度と隠すことができないようだ。これは如何なものか。 - bounce in placeしたトラックで使用しているBUSチャンネルが不使用扱いになる(バグ報告済み)。
ライブラリからソフトウェア音源トラックに読み込めるチャンネルストリップ設定にはBUSの設定を含んだものがあるが、これらは他のトラックと共用されない限り、元のソフトウェア音源トラックを削除する際に一緒に消える。
ところが、このソフトウェア音源トラックをbounce in placeして生成されるオーディオトラックが当然BUSを共用していることになるのに、元のソフトウェア音源トラックを削除するとBUSも消されてしまう。これではbounce in placeする意味がない。 - もろもろユーザーガイドから解説が欠落してる。
たとえばライブラリのオプション項目の説明とか書き出しの「オーディオファイルを別名で」とか。ところが、プロジェクトオーディオウィンドウでのスプリットステレオの接続と解除に関してはLPXのユーザーガイドからは解説が欠落しているものの、LP9のユーザーガイドには解説がある。 - ユーザーガイドで思い出したが、Appleの日本語サイトからはLogicのユーザーガイドPDFの日本語版へのリンクがない。
ファイルは存在してる(僕は持ってるので)。 - MIDIキーボード等MIDI関連の外部機器を未インストールの状態でLogic Pro Xのデフォルトのプロジェクトを立ち上げると必ずミュージックタイピングのウィンドウが開くが、さすがにウザいと思う。
ちなみにMIDI関連の外部機器をインストールせずにミュージックタイピングのウィンドウを開かなくするにはMacのAudio MIDI 設定でIACドライバーを開いて「装置はオンライン」にしておくとよい。 - Logic Pro XのDrummerがときどき壊れる(Application Support内にあるLogicのDrummerフォルダのどれか部品捨てればダウンロードし直してくれそうなので、直す場合はここいじってる)。
- Logic Pro Xのテイクフォルダ内のオーディオデータにflexをかけた場合、再生中は問題ないが、bounce in placeしたりflattenしたりするとflexかけたのと異なる結果になる。
具体的にはノイズが混入する。
なので、やらないほうがいい。
freezeは試してないけど、できるんかな? - Mic Mod EFXを使うとグリッチノイズが入ることがあり(64bit版でも変わらず)、ホストアプリごと再起動するまで直らない。
直接の原因がMic Mod EFXではない可能性が高いので、いちばん厄介な問題かもしれない。 - Dropboxで共有中のプロジェクトデータをLogic Pro Xで開いて作業していると、タイミングによってはプロジェクトデータが空っぽになる(代替バージョンの処理中やプロジェクトの整理”Clean Up”は要注意かも)。
- 代替バージョンからインポートしたDrummerトラックは、Drummerの設定がデフォルトのままになってる。
ゆえにフレーズが変わっちゃったりするので、インポートしたあと、元プロジェクトのトラックの設定やドラムセットの設定をコピペしないといけない。 - コンピングを施したオーディオトラックを別プロジェクトでインポートすると、消せないコンプリージョンが追加される。
これはコピペで対応できるが、整合性を保証しかねる。