Logic Pro : 11.1 新機能
海外サイトでは既に取り上げられており、ここ数年大きな機能追加のなくションボリ気味だったLogicに、あれこれと気の利いた機能が加わったことが伝えられています。
細かいアプデ内容に関しては他の方が取り上げると思うので、個人的に「おおっ」と思ったもののみ列挙します。
ミキサーでのトラックの並べ替え
上記動画でもいの一番に取り上げられているとおり。地味ではありますがワークフローの大きな改善に繋がります。複数選択状態でも並べ替えられます。
なぜ今まで出来なかったのかと喉元まで出かかって、たしかフォルダースタック機能が搭載されたLogic Pro X 10.0(10年前とのこと)の頃に保存後の不整合などの問題が幾つか起きていたことを思い出しました。
余談ながら、もしかしたら最新版で改善されているかもしれませんが、Mac上でソフトを切り替えるときに、Logic Proのミキサー部分をクリックしてもLogicがアクティブになってくれないの、何とかしてもらえんだろうかと日々思ってます。
追記:
ミキサー部分をクリックしてアクティブになるようになってた!
Bounce In Placeのバッチ対応
便利でありながら、個々のリージョンに対して一つずつ行う必要のあったBounce In Place(日本語メニューだと「リージョンを所定の場所に」)は、たとえばリバース効果を正確に調整したいときやエフェクトのランダム性を排除したいとき、あるいは負荷の軽減に重宝していたのですが、地味に面倒ではありました。
今回のアプデでBounce In Place時の設定項目が増え、複数の対象をバッチ的に処理できるようになったみたいですね。
プラグイン検索
以前取り上げたPlugSearch風の機能が、出力先やサイドチェーン入力選択など、かなり広い用途に拡張されつつ搭載されています。
大量のプラグインを持っている人やトラック数の多い人にとって、リストを辿るスタイルのインターフェースは地味にストレスで、プラグイン名の冒頭2文字程度でもわかればリストで絞り込めるようになるってのは、有り難みしかありませんね。
ちなみにES2やVintage B3 Organは、いなくなったわけではなく、階層が一つ深くなってSynthesizer, Vintage Keys等の中にリストアップされます。慌てて初期化しないように注意してください。
QRC
今回最大の目玉と思われますが、個人的には今更感を覚えるため割愛。
Mastering Assistantを隠す
こうなったのは多分予定通りではないかと。バージョン進んだ本バージョンでオプトアウト(?)できるようになっています。
前バージョンでの鳴り物入り機能だったので、まずはどうしてもユーザーに見てもらいたかったのではないかなと。
わりと当たり判定も緩いので、ちょっとした拍子に起動してしまう”行けず”でありました。