「初音ミク V3 徹底攻略ガイドブック」執筆日記

130926

C社で製品紹介のお仕事請けたり、ブログでの日々の記録がつながったのか、縁あって解説書の執筆を担当することに。
解説という重責を担うべく未体験ゾーンへ足を踏み入れる腰の据わらなさがとても新鮮だ。

解説対象はVocaloid V3およびPiapro Studio中心で、一般性を備えた内容で簡素にまとめる。
個々の項目の一般性は煩悶しつつ吟味していった。

C社ご担当とメールと直接の顔合わせとで数度意見を交換し概要を把握。
その後、編集者様とメールでのご挨拶のあと電話で概要や物量など確認した。
通話を終えて実践的な動作確認に移ると、今度はソフトの特殊動作やバグが気にかかったりインストールに長時間費され、朝を迎えつつある現在(※認証サーバーの過負荷が原因)。

執筆期間が少々短いため構成は編集者様が考えてくださった。
Twitterにも書いたのだが、ここに来て自分の守備位置が大きく変わってきた感がある。
本職以外に地道に取り組んでたものが一本の道にまとまってきたような感覚だ。

131006

作業開始から1週間ちょっと。
C社様との打ち合わせはここまで正味2回。
初速としてはこんなもんかなと。

編集者様にはテスト版初稿をお送りして仮の編集後のものを返送いただき、読み返して雰囲気が掴めたところ。
C社の開発担当にも質問メールをお送りし、先週末に1通返信ありと。

書籍に限らず”言い回しの妙”ってのがある。
例えば「これは出来ません」と書くと印象が悪いため「これをするためにこうすればよい」と書く。

また勢いで大まかに書くにしてもある程度自分の中で段取りを考えておかないとまどろっこしくなるわけで、常時脳内に色んなデータを置いて書く必要もある。
長編の作品を綴る作家の方々の凄さを再認識させられた。
経験しなきゃわからなかったことですし、この機会をささやかな福音と考えてます。

131023

作業しやすいソフトを探して現在Scrivenerに落ち着いた。
日頃愛用してるエディターソフトは、長文を綴ったりバージョンを保存したりといったシステマチックな使い方にはあまり向いてなかった。

構成も考慮しつつ執筆って意味ではMSWordがわりあい好みだが、Mac環境にこれからMSOfficeを導入するのも非効率と感じた。

Lifehacking.jpきっかけで触ってみて、確かによく出来ている印象を受けた。
ただ、多用される機能とかメニュー配置には素人の感覚と多少隔たりがあるので、こなれるにはもうちょっと時間が必要っぽい。

身辺には’教える’立場の人が多く、教わる生徒の立場からすると体系的に教えてもらいたいもので、構成力は大事。
人気ブロガーちきりんさん「教育に関心があると言い出したらその人はアガってる」 : 市況かぶ全力2階建」によれば、指導に対してリアリティを持った人が指導に携わるのが理想らしい。
この執筆を機会に、散らかった脳内をいったん整理して教える立場に歩みを進めようと思った。

131114

タイトルと発売日がほぼ決定。
原稿は半分過ぎた辺り。
読み返してチグハグが気になってはいるが、それより早く進めねば。
発売日は1月下旬予定。

日記で様々なソフトウェアの動作報告など書き綴ってきたお蔭で説明面の気負いはないのだが、ソフトのバグ等をついでに開発側に報告しつつ書き進めると結構手間がかかる。
こういったバグ等を開発側が「仕様」と答えるケースは多いのだが、「仕様、何それ、オイシイの?」という読者を想定していて、バグに出くわすたび、読者にどう説明するべきかと考えます。
サポートではないのでそこまで考える必要もないのだけども。

今回取り扱っているソフトは、本筋を書けば3行位で終わってしまいそうだが、もともと例外的な事象や但し書きが異常に多い分野のもので(それでも相当にまとめられていると思う!)、少しだけ触れるというのが難しい。
ここまで触れたならこちらも触れるべきと結婚式に招待する人を吟味する感覚です。
分量が増大中である根っこはそこで、ただ幸い編集者様が「このテンションでいきましょう」と、多めに綴って後で削る方針で考えて下さっているので、ひとまずは突っ切ってしまう心づもり。
一方、我ながら潔いなと思ったのは、文章量が増大する中、昨日取り組んでた辺りはそこだけで専門書籍1冊分くらいになるテーマで、迷った挙げ句ヒントだけ書くって決断をあっさり下したとこ。

およそ3分の2くらい書けた。
いよいよ曲例の段になり、そこまでに載せた例がかなりアレだったため個人的に起死回生の目的もあって、条件もろもろ加味してfuture garageとR&Bを混ぜたようなスタイルの曲調に。
Studio Oneで作った(上のスクショ)。もっと苦戦するかと思ったらそうでもなかった。

フルコーラスは普段使うLogicで作成していて、ただ件のソフトがLogic Pro 9ではうまく動作しなかったので、まだあまり馴染んでないLogic Pro Xを始めて実戦投入することになった。
なんだかんだで、この機会にアレコレと激変の局面を迎えてます。
昨日、音雲のフォロワーの整理ついでに作成中のオケをアップしたが、歌がないと思いのほか味気ないです。

131129

ようやくゴールが見えた。

お仕事の並行進行が案外得意じゃないのを実感したというか、並行進行を成立させるために仕事がヤッツケになるのも好きじゃなく、執筆中は集中した。
それでも日々の情報のキャッチアップにそこそこ追われていた。
オーバーフローせずに済んだのは進行管理のクセがついていたからだろうな。

編集校正、C社のチェック、装幀や付録の内容の確認と、工程は完了に至っていないが、とにもかくにもイイ経験だった。

既知のことや基礎知識の紹介に偏ったりマニアックになったりするのを避け、一見踏み込んだ内容に見えるわりと標準的な内容ってことになると思う。
どういうアイディアを創作に活かすかって面も読解いただければ幸い。

131210

原稿に漏れ発覚。

編集で整理いただきつつも原稿はみっちり書いてお渡ししたので、個人的にはとても頑張ったと思うのだが、想定よりだいぶ編集者様に依存した面が大きく遺憾。

専門書籍や専門誌こそ結構読み込んじゃうけれど、一般書籍はあんまり読んでないな、最近。
興味を持ってる分野のものだと長大な読み物でも寝食忘れるレベルで読めちゃうのだけど。
知識欲に応えるものに今のとこ僕自身は手を出してしまうんだと自覚した。

執筆日記、いよいよ完結編になるかな。いや、わかんねっす。

mention – your media monitoring applicationのエゴサーチ結果メールに早くも名前が見えて、リットーミュージックさんの商品紹介ページに載ってるのがわかりました。
ビックリしてついツイートしてしまったのだけど、親しい方以外特に反応はありません。
今朝、編集様から別件でご連絡あってついでにお尋ねしたら、一昨日リットーミュージックさんのページに追加下さっていて、Amazonのほうはまだ画像が出ていないとのお話(以下、敬称は文章のテンポに依存)。


背景の話

リットーさんのページ下部の紹介にも記されている通り、僕はクリプトンのOBでして。ボーカロイドが世に出る直前に退職してます。
在職中初期は英語インデックスの訳文修正(音楽用語が無理やり訳されていないかなど)や、BGMライブラリーの紹介文、退職後もライブラリーの説明文のお手伝いと、わりと文系テイストな職務をこなしてたり、一方で某社員に促されて秘密裏にボーカロイド使った曲を作り始め、この機会に今までやったことない色々なことにチャレンジもしたり。なのでそもそも別口(別口にしたかったので、秘密裏だった;ただ、結局秘密ってのが性に合わないので途中で自ら身バレしたのだけど)。
クリプトンさんが、別口の僕を知ったのは傾城妓唄がそこそこの回数再生された位のタイミングでKarent配信の打診が来たとき。「そういう、元身内だから誘うみたいなのやめて欲しい」って言ったら丸っきり偶然だったらしく、だからなおさら配信に踏み切るかどうか2ヶ月迷ったのだけど、その話はまた機会あれば。
本来は有名Pさんが執筆なさった方がバンバン売れるのかもしれませんけど、クリプトン様と編集様と執筆者とでなるべく密に連絡取りながら内容の濃いものを作りたいってことでご相談を受けて、ちょうどまた何か新しいことやりたいなあと思ってた僕が即お請けしたということです。
何が言いたいかっていうと、マッチポンプとかそういうのじゃねーですよって話。

内容の話

商品紹介ページに書いてますけど、ミクV3とPiapro StudioとStudio One Artist Piapro Editionについて。もともとは中級者向けの内容でと依頼されたものの、中級ってどこからどこまでだかうまく把握できず、編集さんとアレコレお話をした結果、多くの方が読んで実践できるような内容になっていき、結果的にページ数も増えちゃいました。
わりあい掘り下げ過ぎずに基本的な内容にとどめてます。考えたら基本的な内容が一番容量かさむんですが、かといって初心者向けというわけでもなく、そこそこ踏み込んだ内容かと。
特に、仕様面や操作感の面でクリプトンさんの開発担当者さんと開発責任者さんとに大量のメールを投げつけたり直接お話を伺ったりして情報をまとめています。ブラックリストに入れられかねない勢いでした、ほんとに。

あと、これは度々この日記でも記した通り、我流な方法論はなるべく避けてます。我流な「こういうの、どう?」ってのは散々この日記に書いてきてるからいいですよね?

告知どうしましょう的な

昨晩、再度編集様から連絡あって「告知バンバンして下さい」と。
こんなに早く情報出ると思ってなかったので、予定変更に狼狽えつつw、Facebook辺りならもう解禁しちゃってもいいか、夜中だし、そんなに反応もないだろうと。石投げこまなきゃ波紋の大きさも計測できめえと。そんなわけで、Facebookのアーティストページと、通常のウォール?タイムライン?(今、なんて名称だっけ?)に投げ込んで、そのままの勢いでこの日記にも記している現在。

俗に言うネット民の情報消費速度と書籍のテーマ、あと自分の知名度の低さを考えると、発売日の1ヶ月前以上の告知ってかなり早そうだなあと。

当初の予定では、年内は、執筆が一段落したら作りかけだったトランス曲を仕上げて(これはこの間出したやつ)、WOMのこれまでの作品群をリマスタリングして春M3に備えて、あわよくば春M3向けに歌モノの個人作着手できたらと思ってました(現状、歌モノは頑張れば作れなくもないのですが、青写真過ぎるものに無理やり取り組んだら自分だけの不満じゃすまないと思うんで今回は残念だけどパス)。
そんで、2週間か3週間前にはぼちぼち告知し始める予定で、あっちの名義だと自分、なんや、まだ生きとったんかって状態なので、約束しておきながらなかなか果たせずにいた旧曲の動画をなんとかアップして生存報告して、次いで、書籍中で1コーラス分になっている曲のフルコーラスを発売日前後にまたアップできたらなあって気でいました。作詞協力いただいた2430aさんとはco.さんの別企画で3月にリミックスで絡ませていただいたものがお披露目になります。間合い的にはちょっと空いちゃって申し訳ないです。

とりあえず、情報が公開になったんで一応報告と、その但し書きでした。
ちなみに一時からこの日記のフォントを明朝体にしたのは、書籍執筆を意識してのことです。気持ちの問題ですけどね。

年末年始頃にまた改めてお知らせします。

「初音ミク V3 徹底攻略ガイドブック」執筆日記” に対して1件のコメントがあります。

  1. ns より:

    Garage界隈でのBurialとはDJのBurial風のビートということではなく?
    最近界隈で彼のリバイバルが起こっているようなので

    1. makou より:

      おお、なるほど! Burialのuntrue持っていながら気付かずとは…。

      autiotutsじゃなくてこの動画でした。解説よく見たらBurial styleって書いてますね、ご指摘ありがとうございました。

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