Lese “Glow” – 多機能グラニュラーFX

Lese “Glow”

うちの日記ではおなじみの Lese から新作 Glow 。既にあちこちからグラニュレーターがリリースされているので、それと何が違うかって点を中心に取り上げます。

画面最下部に見えるGrainsとEffects、Performの3画面です。エフェクトはオフも含めて計6種類あり、音を壊す目的でなくなるべく美しく響かせる目的のもの、って感じ。Perform画面(上スクショ3つ目)でのリアルタイムコントロールでもぬるぬる音が変わるよう、吟味&最適化されていると思われます。
Grainでは一般的なStream以外にCloudを使え、グレイン数は最大50。このグラニュレーターが3基搭載されており、グレイン性にこだわりがあれば細かく作り込むことができます。動作の様子は上に載せたアニメーションGIFの通り。下部のマルチセグメントLFOや、Perform画面へのアサインも可能。

いくつかの難所

大まかに言って、そこまで大きく他のグラニュラーエフェクトとサウンドは変わらないのですが、作り込める要素とリアルタイムコントロールの果たす役割は大きい。
個人的に色覚異常を持っているため、画面が見づらいのが少し難です。
あとはグラニュラーエフェクトの宿命であるレイテンシーと処理負荷の問題があり、これはまあ致し方ないところですね。
グラニュラーエフェクトの用途として、楽器単体にかける方法もあるのですが、分厚すぎるリバーブにならないようにセンドエフェクトとして用いる手もあります。最近はダッキング効果を備えたリバーブやディレイがぼちぼち登場していて、この用途も踏まえたダッキング効果が搭載されていても面白いのかなと思いました。

情報

  • macOS, Windows対応
  • VST3, AU
  • $55