Lese “Fletcher”

カナダのLeseから新作、Fletcherがリリースされています。相変わらず、独創的な製品開発を行っており興味を引かれます。
インターフェースはFrahmやSweepのように淡白。
Lese独自のファクターバンドシステムなるものをもとにし、選択中の帯域のアタックとディケイを操作できるようになっており、設定次第でクラウドエコー(Cloud)やシマリングリバーブ(Shimmer Reverb)、サステナ−(Sustainer)、あるいはダブラーのような効果を発揮します。
Strum’s primary & most important control system is the factor band control system which lies on the upper half of the plugin’s interface. The delay times of each filter band, as well as the feedback values of each band, are determined by adjusting these bands. They work the same way that conventional filter controls on a graphical EQ do, but they are not filters; Instead, they act as high-level control cues for the internal delay algorithm.
By default, only the middle band is enabled, which behaves similar to a bandpass filter. However, clicking the enablement buttons underneath the main controller allows you to enable up to three different factor bands for controlling the delay system.
訳(notionによる):
Strumの主要かつ最も重要な制御システムは、プラグインインターフェースの上半分にあるファクター・バンド・コントロール・システムです。 各フィルターバンドのディレイタイムや、各バンドのフィードバック値は、これらのバンドを調整することで決定されます。これらはグラフィカルEQの従来のフィルターコントロールと同じように機能しますが、フィルターそのものではありません。代わりに、内部のディレイアルゴリズムに対する高レベルな制御の指針として機能します。デフォルトでは、中央のバンドのみが有効になっており、これはバンドパスフィルターと同様の挙動を示します。しかし、メインコントローラーの下にある有効化ボタンをクリックすることで、遅延システムを制御するために最大3つの異なるファクターバンドを有効にすることができます。
Strum – Lese Documentation
Strumのドキュメントを拝読すると、いくつかに分けた各帯域に対し、たとえば個々に遅延を与えるなど処理していくいわゆるマルチバンドFXのような考え方のよう。

その他、わかりやすいパラメーターもあれば、ContrastやBlurのように「なんだ、これ?」と思わされるパラメーターもあり(ほかのパラメーターとの関連性を線でつないでくれてるぶん、わかりやすくはあるが)、より深い活用を考える人はドキュメント必読ですね。
デモ動画を見た感じでは、アコースティック系の入力信号には少々期待と異なる結果を返してくれる気配があります(デモ版をうちで試してみたときもそうだった)。どちらかというと、70, 80年代の海外のサスペンス映画に使われるエフェクトのようなニュアンスがあったり。
しかし、たとえばアコースティック系の音色の中でも、独唱や擦弦楽器の独奏に関しては厚みを加えたりもでき、グラニュラーエフェクトとは一味違った効果が得られるよう。入力信号との相性はいろいろ試していくと面白そうです。
Now Available: Fletcher; A Time Smoothing, Spectral Audio Plugin