Leapwing Audio “LimitOne”
AIに頼らない、シブい製品を開発するLeapwing Audio新作LimitOne。
ドライブとクリッパーを独立操作して理想的なリミッティングを行う、なかなか便利で硬い(という形容詞で伝わるかな…)リミッターです。
ゲイン・コンペンセーション(オート・ゲイン)がない点に言及する動画コメもありますが、LimitOneはユニティ・ゲインを売りとしていて、マキシマイザーのように濫用されるのを防ぐ意味でもこのままがいいと思います。
時間ドメインおよび周波数ドメインの両面からリミッティング技法を見直したもので、上部のディスプレイに表示されるGRと、聴感とを突き合わせつつ、DriveとClipのバランスを取っていくのが穏当な使いかなと思います。
ベースとしているのはラウドネスってよりK-Weightedのようで、出力信号の周波数分布としては、決してダメじゃないけど、「最高!」とは個人的に言い難い(むろん、入力信号のほうを整えてさえいれば大きな問題もないとは思うが)。
ただ、よくも2つのアルゴリズムをたったこれだけのパラメータで操れるようにしたもんだという驚きはあります。
自分が使うとしたら、ミックスバス中心かな。ハモりパートもいいかもしれない。ラジオミックス用にもよさそうではあります。
ちなみにマニュアルにリサイザブル(ウィンドウのサイズを変更可能)とあり、リサイザブルなウィンドウはリサイズ用のマーク(///こういうやつ)を右下に表示するのが一般的ですが、このソフトでは表示されません。とはいえ、画面の右下端をドラッグすることでリサイズは可能です。Logicの場合は、Logic用のラッパーとプラグインウィンドウの間の端をドラッグします。