Klevgränd “Knorr”

毎度お馴染みのKlevgrändで、新製品 Knorr 。
カップスープみたいな名前ですが、いまWikipedia見たら食品ブランドのクノールはドイツが発祥の地で人名由来だそうで、クノーリってキャラクターがいて「親切な山の精」だとか…わかるようで全くわからん(クノールについて|Knorr®クノール|味の素株式会社)。
この件、直接関係はないので後のほうに記します。

お値段は$29.99がイントロ価格で$24.99。
肝心のKlevgrändのKnorrの由来はさっぱりわからず。

用途はわかりやすいですね、低域というか低音(音程)の補強。
ドラムにかけるとひどい音になるので、低域でなく低音としました。
EDMでのサブベースの音色をあれこれ試したことのある人は知っていると思いますが、単純なサイン波よりも少し歪んだ波形、早い話うんと”こもらせた”Saw Waveを使ったほうが太く聞こえるんですよね。
イメージ的にはそれと似ていて、くぐもった音を太い音やハリのある音に簡単に加工できます。
仕組み的には…アンプシミュの応用かな。まろやかなRecifierをかけたようなサウンドになります。

iZotope "Trash 2"
iZotope “Trash 2”
Fabfilter "Saturn"
Fabfilter “Saturn”

似たような効果が出るかなと思って、Trash 2とSaturnで試してみたけどやっぱり同じような音にはなりませんでした。

毎度毎度(でもないが)見張られているのかわからないけど、ちょうどあれこれ自分なりの手法を生み出せないか試してる領域にKlevgrändは新製品を放り込んでくるんですよねえ…。
Trash 2とSaturnを低域補強用に使ったことはないものの、自分がやる手法に加えるone more thingとして所有しててもいいかなと即ポチしました。
ただ、DAWLPやFreeAmpなんか特にそうなんですが、コンプ類とまた違って、ヘッドフォンで聞く感じとスピーカーで聞く感じとの間で大きく差が出てしまうところが最大のネックで、個人的には過剰な使用を禁止しています。

冒頭のクノールの件。
英語のWikipediaにはクノーリの説明がなく、ドイツ語のWikipediaにはクノールのページすらない。
どうも日本以外ではユニリーバが所有するブランドで、クノーリ(Knorrli)はアルプスの伝説にちなみ赤い小人として描かれたキャラクターのようで、子供たちと交流があった的な記述もあり(Knorrlis Geschichte | Knorr Schweiz)、friendly mountain gnome(“Take Knorrli with you!” – Swiss National Museum – Blog)は「親切」より「人懐っこい」ととらえたほうがよさそう。