Jun. 2〜8【週間まとめ】

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Jun. 2〜8【週間まとめ】

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雑記

AIでの作詞に挑んでみた経過

未公開ではあるけど提供済みの楽曲でAIによる作詞を行いました。
まあ作詞できる友人や知り合いにお願いすることもできたのだけど、期間が比較的短かったことと、単純にAIにどのくらいまで書いてもらえるのかを試したかったのとで。

現段階で感じている傾向として。
以前書いた気もするけれども、AIさんにはまだ音節数(字脚)や区切りというのが理解できていない。俳句や短歌を詠めといったら詠めるけど、それと歌詞とが概念的にどうやら繋がっていないので、字数がまったくあっていなかったりします。仮名で数えろといっても、漢字で綴ったときの字数で合わせてくるなど。
それから、統計から学ぶとこがあるので、やっぱり語彙が偏ります。なので、ある程度何を綴るべきかをあらかじめ端的に指定する必要があって、アイディア出しは結局自分がやらなきゃダメよねと。

ちなみに字数が合わない場合は、1行単位ないしそれ以上の一塊に対して、内容を大きく変えることなくもう1文字増やせだの、もう1単語減らせだのと指示すれば何とかなります。
英詞だと漢字で字数を数えたりすることもないからもっと簡単かと思ったのだけど、韻こそばっちり踏んでくれるものの、子音の位置がどうも気持ちよくなく、厄介な箇所に二重子音がいたりして口が回らない箇所が頻出します。

ChatGPTやClaude、Notion AI等をとっかえひっかえで作詞を一からやらせてみたり、あちらで作ったものをこちらで修正させてみたりしていると、多少それぞれに好みみたいなのがあるらしく、難しい言葉をあえて使ってくれるのは意外とNotionだったりしました。詞のセンス的には背伸び感がすごいので結局ClaudeだったかChatGPTに整形し直させたのだけど。

完成度はそこまで高望みできないし、個性も結局自分頼みだと思うものの、悩む時間が少ないメリットは圧倒的にでかい。
一方で、ギャラに糸目をつけなければ個性的で美的にもよい詞が作られるのは人間でしょうね。のちのち残るものは人間が綴った作品なんでしょう。
消耗品ならAIでいい。
またその一方で、そうしてAIに作らせた詞であっても的確なプロンプトでクオリティを上げたり、少々アレな詞でも楽曲として面白いものに仕上げたりできるならば、AIとの協業に何ら問題ない気はします。にしても、結局人間の力量だとか、評価を下せるなりの知識や審美眼を人間が養っておかなきゃいけないって部分は無視できないと思いますけどね。

作詞専用のAIってのも幾つかネットで見かけたりはしたのだけど、やっぱり音数に合わせるみたいなのはまだ難しいみたいね。MIDI読み込んでくれる機能があれば、もう少し違うんだろうけど。
あとは何から作詞用の言葉を勉強させるかっていう倫理的問題も無視はできないので、なかなか人間と置き換わるってのは難しそう。