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Jan.27 – Feb.9【2週間まとめ】
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雑記
少しだけ調整
- 気の滅入るようなニュースが多いこともあり、気持ち、サイトの配色を明るくしました。
- DAW関連の記事を目立たせる必要もなくなってきたので、「サウンド」カテゴリの子カテゴリに格下げしました。
Gumroadの販売データを一部手入れ
- 【Gumroad】Absynth プリセット – makou’s peephole
- 【Gumroad】UTSUSEMI for Kontakt – makou’s peephole
- 【Gumroad】Serum Presets 2021 – makou’s peephole
- 【Gumroad】Serum Kick Sound – makou’s peephole
Kick用に使用可能なSerumプリセットをGumroadに移管し、有償としました。
Makou Tables, ConvolutionSource、SynBellsは販売終了。
2022年以降のSerumのプリセットも置いておこうかどうか検討中。
ジャンルが幅広いと言ってもらえることについて
いま現在ハッキリと流通製品でお聞かせできるのは音ゲーくらいだと思うのですが(かつては着メロや著作権フリーのBGM、あとボカロ曲も一応あった)、「幅が広い」「引き出しが多い」と言っていただける機会がそこそこあって、褒め言葉と受け取らせてもらっています。ありがとう。
何度か都度、その時点での自己分析やポリシーの再確認も兼ねてそれについて触れてきて、少なくとも「自分で誇れるレベルでは到底ないな」って認識と根本的なマインドは相変わらずです。
音楽を作る人、目指す人の動機には、承認欲求的なものと自己満足との大雑把に二通りがあると思っていて。自分はおおむね後者(前者が皆無とも言い切れないが)。
そもそもが学生時代に人知れず曲を作って一人で悦に浸って満ち足りてたわけですが、ひょんなことから友人に知られることになって、もっと人に聞かせたほうがいいと言ってくれて、ラジオへの投稿や、その後Webへのアップロードもしました。仕事につながったのはそこからの結果論。そこをもって仮に下の世代に助言できるものがあるとするなら、「撒かない種は芽が出ない、水をやらなきゃ育たない」ってことだけ。
何を作っていたのかといえば、「憧れていたミュージシャンの新作を聞きたいが待ち切れないから真似たものを自分で作っちゃえ」ってもの。そうして齢を重ねるごとに憧れるミュージシャンや影響を受ける音楽が増えていきましたが、買い揃えるほどの元手は(今も昔も)ないから、その時に聞けるものをじっくり体に染み込ませてなるべくそれに近付けられるように取り組んだ、いきさつとしてはそれ以上でもそれ以下でもない。完成したと自身で認められるものは何もないよ、ってのは故にそういうこと。
それらの蓄積から自分らしい表現を見つけていこうってマインドがあると記したことがあり、むろんそれは嘘ではないのだけど、結果的に業を煮やして生まれたマインドなのだろうと思っています。
なので先ほど書いた話に戻るのだけど、元手がたんまりあったり、親が協力的だったり、文化に溢れた地に育った方々との間には超えられない壁があります(環境に恵まれた人すべてが順調に能力を磨いて育つとも言い切れないけども)。このコンプレックスも1つの栄養分になっているんでしょう。
一方で、良かれ悪しかれ、教わったわけじゃないから得られたものもあると思っていて、一応自身でそれを個性とみなしています。これらの我流は、参考になる人には参考になるかもしれないけど、「俺から学べ」などと口が裂けても言えないんですよね。もちろん見て学べの部類でもない。
まとめ。自給自足の延長。
いくつかの制作手法
大量に作らなきゃいけないときや、どうも閃かないときなど、ネタ尽きみたいなことが得てしてありがち、って話を以前書いたと思うのですが、実際自分は控え手法としてどんな手を持っているのか。
- コード進行から作る:これは自分が初めて音楽を作ったときの手法。なのでこれを基本とする。そこからメロディを作るのがしんどいってのが欠点。
- その意味ではメロディの引き出しもある程度持っておかないといけない。
- リズムループから作って、コード進行を乗せる:リズムループまたはリフから作る。サンバなどリズム要素の強いジャンルで決め打ちするのもこれにあたる。
- いきなり打ち込んで、ループしながら閃くまでひたすら待つ場合も。
- そのときに気に入っている手グセを変形してリフやメロディなどにして、そこから広げる。
- 別の楽器に持ち替えて作る:自分の場合はベースを使う。近年はギターの場合も。リフから作る場合もあるが、別の楽器になったとたんメロを作れたりする。
- 移動中に閃いたものを使う:近年はスマホにレコーディングしたりするが、そこから形になったものは今のところほとんどない。それ以前は、移動中や入浴中などに閃いたものを延々と頭で繰り返しておいて、DAWを立ち上げたあと打ち込むか、楽器に触れながら譜面にしたためたりする。
- メロ、またはコード進行等を譜面にしたためる。
- 最近はないが、メロ、コード進行を短い単位で同時進行で作成してつなげるなんて場合もあり。
- 他人の曲を聞きながら、「自分ならこうする」と思った断片から広げる。
だいたいはこんなとこだと思います。
「閃く」という書き方をしましたが、よく書いているように、「閃く」「降りてくる」とされるものは大概既存の曲の記憶残滓だと思っているので、閃いたあと作り始めるまでの間、または閃いて作り始めてしばらくは既存の曲でないかどうか吟味する時間があります。仕事によってはそれで構わない場合もありますが、自分でそれを許容できないことのほうが多いので、潔く没にしがち。
余談ですが、案配のよい詞があればその言葉の流れが自然にメロディになる場合も多く、そしてこの場合往々にしてそのメロディから詞を取り去ってみると中途半端さがあったりします。ネガティブスペースだの化学反応だの、そうした現象の解釈の仕方は色々あるでしょう。
メロディの美しさ(や、曲の緻密さ、コード進行の作り込み)等を追求するのは決して悪いことではないが、他の要素と比べたりトータルで見たりしたときにToo Muchになりうることは、ある程度考慮しといたほうがいいと思います。作りかけの段階では手戻りが可能な状態にしておくことなどね。