CDの時代、再び?

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CDの時代、再び?

Mary Spender氏の動画でCDの人気が再燃しつつあると説明されており、その中で日本におけるCDの廃れなさについても触れられているようです。

バイナル(レコード)再燃、カセットテープ再燃と近年ちょくちょく話題に上がってきて、CDに回帰、と。
歴史を繰り返しているのか、それとも一過性のムーブメントに過ぎないのか、あるいはちょっとした煽動なのか定かではありませんが。

2014年に2億枚強程度の売上に激減していながら、2024年には5億ドル(比較単位が変わってますが、2024年に至ってもまだそのくらいの市場規模であるという文脈)、非圧縮音声の人気が取り戻されているのではないか…と。
そしてよく言われているように、かさばりにくく価格も抑えめ(作る側にとってもバイナルより低価格)であり、所有欲を満たしやすいことが長所と説明されています。

CDから圧縮音声への移行時期に個人的に印象に残った意見は、1曲だけ好きなものを聞きたいのに別に興味のない数曲を抱き合わせで売らんでも、というやつ。むろんアルバムって考え方はCD以前のものだと思うけれども。
また一方、迎合した1曲とホントに表現したい音楽とを1枚にまとめて聞いてもらえるメリットがでかい、というアーティストもおられました。

アーティスト界隈の端っこにいる立場の自分としては、表現したいのは音楽や詞であって、音質を味わってもらいたいという機会は極めて稀。生楽器を演奏するのだったらもう少し感覚が違ったかもしれないけど、現状自分はそうじゃない。
収集していただけるのは嬉しいけど、仮に同じものたくさん持ってもらうよりは多くの人の手にわたるように買い控えして布教してくれたほうがむしろありがたい。

それはともかくとして、どのメディアが自分の表現したいものをまっすぐ伝えられるか考える自由度は捨てがたいけれども、メディアが多岐にわたるのは作る側としちゃ正直シンドいですよね。