Instamicのコレジャナイ感

Instamic 。
手軽なウェアラブルカメラとして大成功を収めているGoProのオーディオ版というコンセプトらしいです。New Instamic ‘The GoPro of Microphones’ » Synthtopiaのコメント欄ではかなり手厳しいツッコミが入っています。

New Instamic ‘The GoPro of Microphones’

私も真っ先に「んなアホな」という感想を持ちました。
オーディオレコーダーはカメラほど面白い記録が採れなそう。
百聞は一見にしかずとも言われますしね、音声の情報ってそんなに記録効率がよくないもんです。

テクノロジーとして期待できる機能かどうか

それから、このサイズのマイクでどれほど実用的なオーディオデータを記録できるのかというのも疑問。
たとえばこの機器を着用してライブ会場に行って、衣擦れなど無しにピュアに安定して音響を記録できるとは到底思えないわけで、突き詰めていえば、”この機器が見事に録音できるシチュエーションにユーザー自身が置かれているかどうか”をユーザーに判断させる必要が出てきちゃいます。
個人的には、そうしたユーザーごとの得意不得意や習熟度の差をテクノロジーでカバーして平坦化させていくことがイノベーションだと思っていて、その点で何のアドバンテージも無いように思えます。

未開拓ニーズは掘り起こせるかも

ただ、「オーディオレコーダーはカメラほど面白い記録が採れなそう。百聞は一見にしかずと言われる所以」と書きましたが、それゆえに未開拓のニーズを引き当てられる可能性はあります。
今のところ、インスタレーションとして、意図的にそうして記録されたものを音響加工するサウンドアートもあるにはありますがニッチです。

(写真と違って)時間ごと記録するタイプのメディア、音や映像は記録される粒度の問題をクリアしないと業務レベルのシロモノにならないのですが、粒度が粗くても楽しめる楽しみ方が提示されて、なおかつそれがInstamicでしか実現できないのであれば、耳目を集めることもあるかもしれません。
せっかくのコンセプトに茶々入れてばかりになっちゃいますが、撥水性や青歯、S/N比、指向性よりもまずそこかなあと。

仮にPR画像のようにギターアンプにダイレクトに取り付けても音がいっさい歪まないとか(もしくはオーバーサンプリングの応用で、歪んでも修正されるとか)、車のマフラー近くに取り付けても汚れたり剥がれ落ちたり溶けたりしないとか、そういう話であればすげえ技術だと思います。