iTSに indie が加わった(ただしUSに限(ry

iTunesの音楽ストアにIndieというジャンルが加わったとのこと(iTunes Adds Indie Genre Page To iTunes Store – Hypebot)。ざざっと見た限り、IndieってジャンルはUSにしか無さそうです。


iTunes Storeで国をUSと日本にして見た「ジャンル」プルダウンは下記の通りで、日本のにはChildren’s Music, Christian & Gospel, Comedy, Country, Essentials, Indie, Latino, Metal, Singer/Songwriterが無い代わりに、J-Pop, アニメ, ヴォーカル(これはSinger/Songwriterに当たるのかな), 歌謡曲, ライブビデオ, ライブミュージックというのがあります。

iTunes StoreのUSとJPのジャンル
iTunes StoreのUSとJPのジャンル

Indieって括りを新たに作るくらいに、少なくともアメリカではこの分野の活発さが無視できなくなってきたのかもしれません。
先立って「Like to Download」や「TONEDEN.ioにアカウント作ってみた」の記事を書くときにあれこれ事情をさらりと見て回っていたときに、”Dubstep meets Indie Pop”みたいな謳い文句を見たこともあって(あれはたしかオーストラリアのアーティストだったと思う)、「いや、声高に言わんでも結構あるやん」とか思いつつも、でもこれで注目度がアップするくらいにはIndie Pop(もしくはIndie)って言葉が引きの強い言葉になってるのかもしれないと思ってました。

さて、Indieを、日本語でいうインディーズと同義として考えていいのか、私には判断しきれないとこなのですが、参照先としてWikipediaの英語版と日本語版それぞれリストアップしときます(引用するとすごい量になりそうなので省略)。

ちなみにIndependent record labelとインディーズは言語違いのリンク(Wikipediaの左下のメニュー)が張られていません。そこをもって判断するには根拠不充分ですが、確定要素もないという意味で、指し示す内容にズレがある可能性を私は考慮しています。
もっとも、日本語版のインディーズの項目は音楽に限った内容ではないので直リンできないのかもしれないとも思っています。

indienativeというサイトによると、

indienative (インディネイティブ) は、デジタルネイティブの進化系、あるいは同系の生まれながらにクールなインディーズ音楽に YouTube、Twitter、Facebook、Bandcamp、Soundcloud、Mixcloud etc などを通してアクセスし育ってきた世代を総称した造語である。

ABOUT | indienative

とのことで、これだけだとどこまでの界隈で通じる造語なのか皆目見当もつかないので個人的には推奨できないdeclarationですけども、iTunesに組み込まれたIndieの括りに対する私のイメージとかなり近いです。いわばネットレーベルの次なる形、的な。なのでIndie=インディーズと考えるのは今のところはまだ避けたほうがよさそう。この辺の辻褄はそのうち合っていくのかもしれません。

自主発信の音楽というとこれまたちょっと違いますが、インディを誇るレーベルから発信される、いい意味でマイペースな音楽のニーズが(国内はともかく少なくともUSでは)無視できないレベルになってきていると考えると興味深い。もちろんそのレーベルのお墨付きがなければリリースに漕ぎ着けない意味では、今までのレーベルとかプロダクションとも別段変わらないのですが。
この手の動きに対して私自身が買いかぶり過ぎてる可能性も無論ありますが、今年は中途半端な内容でも忘れる前に日記に書いとこうって考えてるんで、話半分くらいに聞いといてください。
TuneCoreなど通じて日本でも個人制作の音源をiTunesで販売することができるようになっている(木村留花のがそうです)ので、日本のインディーレーベルが話題を狙って日本のiTunes Storeを故意に無視してUSのIndieジャンルに飛び込むってのはあんま意味ないというかナゾ戦略。というか、iTS(US)のインディーレーベルに名を連ねる条件ってのも今のとこよくわからないんで。

ちなみにメロディアスなDubstepで近年注目を浴びてるODESZAも、INDIE ELECTRONICに名を連ねてますね。Bob Mosesっていうのはジャズドラマーではなく、カナダの2人組のハウスのトラックメイカー。