In Session Audio “Dyad: Hand Pan Drums”

Home / サンプルライブラリー / In Session Audio “Dyad: Hand Pan Drums”

In Session Audio “Dyad: Hand Pan Drums”

打楽器系のサンプルライブラリーに強いIn Session Audioから新作、Dyad: Hand Pan Drumsがリリースされています。
コア版が$199.99、エクスパンション付きが定価$229.98のところイントロ価格$129.98となっています(コア版はイントロ価格なし)。Kontakt Player対応。
今回も、NFRをいただけたのでレビューしつつ取り上げます。

内容、機能、操作性など

ハンドパンのサンプルは、Logic純正のライブラリーにもあったりします。Kontakt LibraryとしてはSoundironからCosmic Hand Pansってのがリリースされています。

Cosmic Hand Pans
Cosmic Hand Pans is your complete steel handpan virtual library that captures a classic D minor handpan and a pair hybrid handpans made by Grahm Doe. You'll have access to finger tap, jazz brush and soft mallet articulations all housed in a intuitive GUI with LFO, arpeggiator, modular FX rack, ambiences, and custom FX.
COSMIC HAND PANSの詳細情報ページ
Soundiron社製 ソフト音源 「COSMIC HAND PANS」の製品詳細情報ページです。

Cosmic Hand Pansは、一般的なハンドパンのサンプルと、たしかプロトタイプのモデルやDIY加工したものが収録されていて、リアリティはもちろんないわけでないけれども、自由に演奏できる音色って趣が強く、またSoundiron恒例のサウンドデザイン済みアンビエント音色が付属したり、LFOやアルペジエイターが使えたりと、個性的な製品。
一方でDyad: Hand Pan Drumsは、こちらもリアリティはもちろんありつつ、左右の手ごとのシーケンサーが付属していたり、相性のいい楽器音色やフリー(CCLかな?)の自然音も収録されています。
いずれも付加価値的な部分は充実しているので、サウンドの好みやライブラリーのデータサイズを参考にすれば、いずれを選んでも間違いじゃないかなないだろうと思います。

あくまでも個人的にはですが、何も気にせず楽曲に投入できるCosmic Hand Pansのほうがいいかな。無圧縮のWAVのまま収録されているので、少し変わった使い方を目指している場合もこちらがいいでしょう。
ハンドパンという実機の演奏性、つまり使用できる音程や奏法を有効活用するのであればDyad: Hand Pan Drumsのほうがよさそう。

ちなみにDyadというのは、3声和音を指すトライアドより1つ少ない2声和音「ダイアド」って意味です。
ハンドパンで3声以上の和音を鳴らす人もおられるにはおられますが、基本的には左右の手で一音ずつ鳴らす仕組みの楽器であり、それをシミュレーションするシーケンサーを搭載したという意味合いでDyadを標榜しているわけです。

収録されているハンドパンは4モデルで、それぞれ1000サンプルほど。パーカッシブなトーンもカバーしています。
パターンライブラリーには各地のリズムやスケールを再現するものが多く、フィーチャーはしたいがフレーズをどう組み立てていいかわからないって人には便利だろうと思います。マイクロチューニングにも対応。

実際のサウンドについては上に貼った動画で確認いただけます。
個人的な意見になりますが、この手の共鳴を持つ楽器の完全再現ってやはり難しいよなという印象。複数のピッチを鳴らすことで濁ったり別のピッチが共鳴して鳴ったりってのが、このタイプの楽器の醍醐味というか、神聖さを醸す要素だと思っているので、ちょっとキレイ過ぎるかなと。
もっとも、内蔵のレイヤー音色や自然音サンプルを使用することでカバーできるので、陶酔を目指すなら活用いただくのがよいかと思います。