Elka Strings っぽい音作れるかな

興味ないかもと思うのですが、個人的に昔から気になっているストリングスマシーンの1つ、 Elka Strings の独特な音色を作れるのかなというチャレンジ。
その昔、EnsoniqのMR-Rackという、これまた独特なハードウェア音源に入っていた音色で、初めて聞いたときは「いつ使うんだ、この音」と思ったもんです。
それが思いのほか実物の音色に似せてあると知ったのはYouTubeができて以降。

探せばサンプリング素材で売っていそうなんですけど、サンプリング素材だと微妙に気に食わなくても調整できなかったり、和音を鳴らすと雰囲気が変わっちゃったり、あと、頑張れば作れるんじゃね?って。
だけど結論、ストリングス系の音色はやっぱ難しい。

(1)SawのSymを80%に上げ、Syncを11stに上げ、Fineを5.4Hzくらいの三角波で30%程度揺らす
(1)SawのSymを80%に上げ、Syncを11stに上げ、Fineを5.4Hzくらいの三角波で30%程度揺らす
(2)OSC BはPulseをSym60%, Sync12st、Fineを1.6Hz程度で25%揺らし、なおかつ…
(2)OSC BはPulseをSym60%, Sync12st、Fineを1.6Hz程度で25%揺らし、なおかつ…
(3)そのDepthを先程のLFO1からつないで50%くらいにする
(3)そのDepthを先程のLFO1からつないで50%くらいにする
(4)Mod FXのDepthも1.6Hz程度で40%ほど揺らす
(4)Mod FXのDepthも1.6Hz程度で40%ほど揺らす

自分で時間制限設けたから仕方ないけど、40点くらい。作れそうで作れない感じがもどかしい。

ポイントとしてはハイパスかかってるわけでもないキュッとしたPWM感をAlchemyのSymパラメーターで調整することと、Syncを利用したことがまず1点目。特にノコギリ波の場合、オクターブのSyncにすると素の音程が消えてしまいやすいので、本来なら音が荒れる可能性のある11semitoneに設定しました。
それからLFOを2つ用意して、一方をもう一方の大体3倍程度の速さにし、スクショ(2)のようにLFOのAmountに対してさらにLFOをかけ、Elkaのようなコーラスの揺れを真似てみました。
主だった要素に全部LFOをかけたことになるので、一定の音程で鳴っているものがないですね。はじめSuperSawの仕組みを利用できないかとVitalやSylenth 1を試してみたのだけど、こっちのほうが手っ取り早かった。SuperSaw使うと重くなりやすいですしね。

音源ソフトによるのですが、高いピッチで鳴らすとサチったり、むしろハイ落ちしたりで、そうなるとEQでどうにかできるもんでもなくなるので、結果論ですけど巧くやりくりしてくれるAlchemyでよかった。といっても、Symを上げ過ぎるとサチるので80%に留めたのは苦肉の策。

この音、作ったからにはじゃあ使うのかというと、現状使うアテなし。単にチャレンジしたかっただけ。

112dB製品でElkaみたいなChorusをかけられなかったかなと過去ログを漁ってみたらElkaじゃなくSolinaでした。危うく泣きつくとこでした(そうでもない)。全くセール期間でもありませんが、一応過去記事へのリンクを貼っておきます。