Ableton Live 10.1で自前のWavetableを読み込めるようになりました。
CDMで取り上げられてるM4L用の Image2Wavetable ってモジュール、面白そうです。
Wavetableの作成についてこの日記で取り上げるのは何度目か。
これでラストにしたいな。
過去記事でも触れた通り、画像データを取り込んでWavetableにする機能はSerumにもついてます。
じゃあどう違いますかね。ざっくり試してみました。
取り込み&書き出し実験
Image2Wavetableをインストール後、まず1つ目の画像をImage2WavetableとSerumにそれぞれインポート、Serumはこれでよしとして、Image2Wavetableがエクスポートした波形データをAbleton LiveのWavetableにドラッグして比べてみる、と。
出音はこう。
続いて2つ目の画像は、たびたび触れてるMetasynthからせっかくなので転用します。
縦横のどちらかが大きい場合、Image2Wavetableはトリムし、Serumはリサイズするようで、例2の場合は結果的にSerumの音質が低く聞こえます。
カラー画像の場合どうか。
いずれの場合もグレースケールになるというか明度だけ拾うようで響きの面ではさほど変わらず。
ただIndexの数については、Image2WavetableがどうやらSynTec WaveEditと同じく64で、Serumが256となるので、細かい変化をしっかりキャプチャしたいならSerumを使うほうがよさそうに思いました。
問題は…
Serum買わずに何とかするならImage2Wavetableで充分で、またAbleton LiveのWavetableは音色がいくぶんスウィート(解像度はこの場合ほぼ関係ない)でありながら決して主張を失ってもいません。
厚めのユニゾン発音も軽快ってことも加味すると、もしSerumもM4Lも使える状況であるなら、何に使うかで使い分けりゃいいんじゃねーの?と思います。
1点だけ、Image2WavetableとSerum双方において画像読み込み時の罠があるとすれば、ほぼ全てのケースでDCオフセット(DCオフセットの話 – makou’s peephole)がズレるだろうな、ってとこ。
予防するには画像ファイルの白のピクセル数と黒のピクセル数を同じにするか、釣り合うように明度を調整する必要がありますけど、画像の世界でこれはナンセンスなので、Image2Wavetableを用いる場合なら超ローカットのEQを挟むか、SerumならWavetable編集の画面でRemove DC Offsetしたほうがいいんでしょう。