確証バイアス( confirmation bias )との付き合い

とかく感覚が重視される界隈で理屈は疎んじられがちではありますが。
僕自身でいえば感覚を優先するときと理屈を優先するときとが何年か周期で入れ替わります(フラフラしていると言われることもあるけど、”So what?”としか…)。
ReverbNation Blog、これは以前も別の記事で取り上げている、ミュージシャンの活動効率に対して色んな角度から情報を提供してくれるサイト(ReverbNation自体は楽曲配信サイト)で、そこに確証バイアス( confirmtion bias )にまつわる記事が載っています。

確証バイアス( confirmation bias )

How To Avoid Confirmation Bias When Asking "Is My Song Good" | ReverbNation Blog
How To Avoid Confirmation Bias When Asking “Is My Song Good” | ReverbNation Blog(アーカイブ)

Wikipediaでもすぐ見つかる程度に確証バイアス自体は馴染みのある現象で、要は自分に都合のいい情報を優先してしまう傾向のこと。
先ほどの記事の最初に載っているマンガがわかりやすいので引用させてもらうと、

  1. 「双方、言い分は理に適っているな…。真偽は自らの手で確かめてみよう。」
  2. 最初のリンク「(あなたが肩を持ってるほうを支持する内容へのリンク)」
  3. 「ああ、やっぱりね!」

たとえばA氏がいい人間か悪い人間かって問いに対して、自分があらかじめA氏は悪い人間であると思ってる立場だったとき、中立のつもりで調べていてもA氏は悪い人間だという情報を選択してしまいます。
ノストラダムスの予言で、当たった例だけ優先的に見てしまうなど、典型的なのはオカルトの話題かも。

表現の場では

ReverbNation Blogが注意を促しているのは、自分の音楽に対する評価を眺めるときに、つい自分を高く評価するものを優先的に見てしまうこと、冷静な分析(理屈)より感性が優先されてしまうこと、大事な真理より馴染みやすさが優先されてしまうこと。
じゃあ辛口なものを信奉すればいいのかというと、そういうことではもちろんありません。
まずは、シンパだけを囲っているその垣根を取り除きなさい、自分に都合のいい活動場所以外の人間とも接点を持ちなさい、直感が目を曇らせてる可能性を知りなさい、と。

シンパのニーズに応えるのが大事かどうかって話ではなくて、一辺倒にさせられてしまうほどまで肯定的なフィードバックに依存しないようにね、と読むべきだろうと思います。