独特な切り口のエフェクトをリリースするイタリアのデベロッパー、HoRNetからハーモニックを組み合わせてウェーブシェイパーを形成するHarmonics Proがリリースされてます。
機能的にはほぼ見た目通りで、考えようによっては自分なりのディストーション＆アンプシミュを作れるとも言えます。
正しい手順で、正しい理解で使用すればかなり独創的なサウンドが作れそうです。
HoRNet Plugins “MasterTool”
HoRNet Plugins “RhyGenerator One”
HoRNet Plugins “ThirtyOne MK2”
引っ掛かることはいくつかあります。
たとえばDownloader/Installerとして配布されているHoRNet DoInは、うちだと起動時に毎回サイトと同じアカウントでログインしなければならない。これだとサイトでダウンロードするのと変わりませんね。インストールが多少楽になる程度。
それとDoInで当初HarmonicsをDLしてインストールしようとしたら、Harmonics ProでなくHarmonic Exciterがインストールされ、UIが一貫しているばかりに一層混乱させられました。こちらのダウンロードフォルダに昔のファイルが残っていたのかもしれませんが、もしサイトやダウンローダのリンク先が間違ってるとしたらよくないですね。
ソフトウェア面はぱっと見で使い方がわかるかといえばそうでもない。製品ページに英語説明はあるもののマニュアルとしてまとまっているわけでもなく、結果、とっつきにくい。
EQでの歪み方は破壊編集ライクで、時折ビットが振り切れたような、耳を壊しかねない音が出ます。怖い。グラフィカルインターフェースでのEQは、各フィルタータイプやQの設定を個々のインジケーター上で変更する必要があります。機能的な問題は別段ないのですが、不便さを感じますね。
Harmonic spectrumのビジュアルがスムーズに変化するので、入力音に対してもスムーズに変化するのかというと、少しいじると瞬間ながら再計算が挟まるためノイズになります。
といった感じで、あくまで個人的な感想としてですが、使い勝手がもう少し向上してくれたほうがありがたそう。