Heavyocity “Sonara: Voices in Motion”

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Heavyocity “Sonara: Voices in Motion”

Heavyocityから新作Sonara: Voices in Motionなるサンプルライブラリーがリリースされています。

情報
  • Kontakt Player対応、NKS2.0互換
  • 6.36GB
  • 定価$179、イントロ価格$149
SONARA: VOICES IN MOTIONの詳細情報ページ
HEAVYOCITY社製 ソフト音源 「SONARA: VOICES IN MOTION」の製品詳細情報ページです。

この間のExcite Audioも製品グループがどうもわかりづらいデベロッパーですが、Heavyocityも同様。それを言い出したらVSLもSpitfire AudioもSonibleも、果てはNative Instrumentsも製品グループがわかりづらいわけですが、いつか暇が出来たらマトリックスにでもまとめたいとこですね。指標は製品の方向性と価格(あとエンジン)。

Heavyocityにおいてはボーカル、ボイス系のサンプルライブラリーはMosaic Voices, Vocalise 1/2/3に続くもので、SFチックでメカっぽい見た目はHeavyocityのオハコとしても、こんな華やかなデザインのものは初めてじゃないですかね。

〜余談

アタック感の強さやトランスゲート、といった硬さが目立つのもHeavyocityらしい。
ご存知ない方のために念のため記しておくと、俗にKontaktライブラリーと言われるものは、デベロッパーがその用意したサンプルをKontakt自体が備えた機能をもって脚色して販売されるものであり、エフェクターに関しても各デベロッパーがどんなにカッコいい売り文句で煽ってたとしてもKontakt内蔵のもの以外は使えないといっていい。
なので、ソースとなるサンプルに個性を持たない限り、概ね最終的な出音はどこのデベロッパーのものでも似通ったものになるわけですね。サンプルをどういう条件で鳴らす/鳴らさないは、KSPと言われるスクリプトで製品内に記され、通常は鍵がかかっていてユーザーには見えません。
つまりKontaktライブラリーの価値は、サンプル素材の特異性と品質、そしてスクリプトでどこまで面白いことを仕出かしてくれているかに本質があり、インターフェースが優れていればなおいい、ってことになります(コスパはちょっとこの判断軸と別の次元にあります)。
そこいくとHeavyocityは良くも悪くも個性的な素材を用意し、操作性も出音も優れてはいるけど、個人的にはKontaktってフォーマットが枷になって、なかなか第2世代に移行できてない印象があります。雑な言い方をすれば技術的に停滞気味(よくいえば定着)。あくまでも個人的な感想です。
面白いものにしようとすると、Kontaktの縛りがある限り、素材のほうでどうにかしなきゃいけない。そうするとライブラリ容量が増えがち。
幾つか面白げなエフェクトも作っていて、そうしたスタンスはImpact Soundworksにも通ずる部分があります。だから、あと2年ほどもすりゃ独自エンジンのサンプルライブラリーを出せるようになるのではないかと思うんですけどね。そこからが第2世代かなと。
ゆうて、HeavyocityにせよImpact Soundworksにせよ、私が考える程度のことはとっくに考えてるはずなので、現段階で私が見るべきは、制約の中でどこまで面白いものを出せるのか、という発想力、企画力の部分になるかと。