使用しているサンプラーソフトの個人的評価

授業中に、MacのCubaseで使える都合のいいサンプラーは無いかと聞かれて小一時間思案したが、決定打と言えるものはないと思った。
話ついでに、自分が持っている/使っている/使ったことのあるものを、あくまで個人的な好みで評価してみる。

1. Ableton LiveのSampler(99/100)

Ableton LiveのSampler

Ableton LiveのSampler

 

素っ気ない見た目ながら、一度使うと他のサンプラーソフトは使えないなと思った。
もともとLiveは1チャンネルの中で、Group機能を活かしたりして音の経路をかなり自在に組み立てられるので、多少Samplerに機能不足を感じても何とかできるのがよい。
また、ここが一番大事なところだが、オーディオデータを組み込んでいく際にそのルートキーを設定しやすく、視認性も高い。ドラッグしてさくさくとキーの範囲指定をし直せばより手っ取り早く作業を進められるので急ぎの案件にはもってこい。
しかしDrum Rackの中に組み込まれるのがデフォルトだとSamplerでなくSimplerのほうで、ピッチをギュンギュンいじって遊びたいときにがぜん面倒になるのが難点。
Drum Rackの存在意義上仕方ないんだけど。

2.Native InstrumentsのKontakt 5 (65/100)

Native InstrumentsのKontakt 5

Native InstrumentsのKontakt 5

Reaperの画面でごめん。
機能性と作り込み要素面では充分なのだけど、ただ音を取り込んでちゃっちゃと進めたいってときには起動時間が少々長め、かつ編集に至る手順も若干多いので、できれば選びたくない。
キーに複数のオーディオデータをドラッグして取り込む際に、キー上部の空間で上下するとキーの割り当て範囲が伸縮するという、誰がいったい気づくのかというありがた設定あり。
最近の更新によって、HiPass等のフィルターに辿り着きづらくなったこともあり、少々減点が大きくなった。

3.Apple Logic Pro XのEXS 24(55/100)

Apple Logic Pro XのEXS 24

Apple Logic Pro XのEXS 24

かつてのSampleCellを思い出させるようなまどろっこしいインターフェイスから良くも悪くもほとんど進化していない。
Ableton LiveのSamplerに比べてルートキーの視認性が低く、いま何をいじっているのかもハッキリせず、さほど加工に便利でもないため妙に脳疲労する。別のこと考えながらでも作業を進められるのが個人的な理想なのでこれはかなりのマイナス。
またいちいち音色プログラムを保存させられたり、その保存にも妙な待ち時間が発生するなどモチベーションを落とすには最強の遺物といえるのではないか。
LFOの掛かりにDelayを設定した場合にDCがおかしなポイントに設定される問題も未改善のまま。
ただ、GIGA、Emu、Soundfont、AKAIフォーマットに対応していた点がよかったのと、たとえば旧バージョンで複数の項目に一括で数字入力できなかったのが直っていたり、Option押しながらだとルートキーと連動してキー範囲を移動できるなど、地味なとこで親切だったりするので、たまに使ってやってもいいのかなとも思う。

4.Studio OneのSample One(25/100)

Studio OneのSample One

Studio OneのSample One

単にStudio Oneのインターフェイスが好きじゃないというのが理由の大部分を占めているのだが、いま何をいじっていて、どれをいじってどうなるのかがやはり予想しにくいのと、一覧性が排除されているところも少々面倒である。
Studio Oneに慣れ親しんでいるぶんには問題ないのだろうが、予想外のところで文字が見切れていたり、見切れるのを避けるためか急に略称になっていたりするところに抵抗がある。
ただ軽量でありながら、多くのDAW内蔵ソフトサンプラー同様に、サンプルエディットしたリージョンをさっくり範囲指定状態で取り込めるのは便利でよいと思う。

5. Audio UnitsのAUSampler(3/100)

Audio UnitsのAUSampler

Audio UnitsのAUSampler

埋もれた便利機能として紹介したかったけど、このわかりにくさは凄まじい。
おそらく慣れると、Logic Pro X上でEXS 24みたいにいちいち音色プログラムを保存しなきゃいけないものなど使わずにちゃっちゃとここにサンプルロードしていけるのだろうけど、ちゃっちゃどころではないのでKontaktを使うか、いったんLogicを終了してLiveで続きを作るか、ReWireでLiveを連結して鳴らすか、そんな感じになってしまう。