Goodhertz “DC19”
“It’s delay you can play.”または”playable delay”という触れ込みのDC19をGoodhertzがリリース。楽器のように扱えるといった意味合いですかね。
DCは何かの略かと思いますが、ちょっとわからんすね。Delay Controllerとかでしょうか。
インターフェース部分、各部のラベルが英語以外に日本語にも対応していますが、ある程度参考になるくらいで実用性まではありません。そして、そこまでおかしな日本語でもありません。ちなみに、マニュアルは英語のみで今のところ提供されています。
先日、𝕏で紹介したGiorgio Sancristoforo御大もちょくちょく日本語をインターフェースにフィーチャーしてますが、DC19の日本語表示とは経緯が違うでしょうね。奇しくもどちらもディレイに関わるソフトウェアですけども。
なお、以前書いた気もしますが、インストーラはGoodhertz製ソフト全てをまとめてインストールするスタイルなので、これが鬱陶しいと感じる方は、インストール後、DAWを立ち上げる前にプラグインフォルダを開いて、自分が使わないと思うものを除去しておきましょう。
機能、操作性
インターフェースはコンパクトなものと、追加設定が右側に開くものとで切り替えられます。
エフェクトのバッファをクリアする仕組みが最近やっと少しずつ浸透してきてるようで、このDC19にも備わっているのがわかりますね(KILL ALLなど)。
動作にはあれこれ少々クセがあります。もちろん、それがDC19の売り。
まだ詳しくマニュアルを読んだわけじゃなく、10分程度トライアル版に触れた上での推測/憶測になりますが、ディレイタイムを変更した際のインタポール(効果が出るまでのタイムラグ)がおそらく「Glide」なるパラメータで調整できます。前代未聞かも。
個人的に、この「インタポール時間」には昔から結構こだわりが強く、初めて満足できる(可能性のある)ものが登場したように思います。
ただこの、ディレイタイム変更時のサウンド変化、およびインターフェース上のビジュアライゼーションがよくわからん。ちょっと自分の想定とは違いました。
まあ、ほんとに欲しい効果にたどり着くにはマニュアルにもしっかり目を通しなさい、ってことでしょう。
インターフェース下部にMIDIの文字が見える通り、おそらくVST環境であれば、たとえばKILL ALLなどの機能をMIDIから操作できるのでしょう。残念ながらLogicではエフェクトプラグインに対してMIDIを直接送り込むことはできず、MIDI制御エフェクトのフォーマットもこの製品では用意されていないため、Smart Control等をうまく使って操作することになるでしょう。さもなくば、DTMの領域内つまりオートメーションで動作を描いていくことになります。