Glitchmachines “Skein” – 音効制作向きかな

Glitchmachines “Skein”

Skein – Glitchmachines
Skein – Glitchmachines

GlitchmachinesからGlitchmachines流の解釈を加えた4OPのFMシンセ、Skeinがリリースされています。

情報

  • Windows, macOS対応
  • VST3, AU
  • 定価$89

デモ版がなさそうなので映像等の資料を拝見した範囲でのお話になりますが、RatioによるハーモニックなFM合成も備えつつ、インハーモニックなFM合成の自由度も重視してるよう。
ハーモニックなFM合成は、キャリア、モジュレータの波形のバリエーションでもなければ、出せる音の限界がだいたい見えちゃってるとこありますんで、インハーモニックの領域に踏み込みやすくなるのであればそれに超したことはない。もちろん触ってみないと確実には言えませんが。

登録波形の解像度はあまり高くない感じに聞こえますね。8kHzくらいでしょうか。
うーん、これは難しいとこ。これはこれでFMらしさがあり、好みの問題というほかありませんが、Preset Showcaseを聞いた感じでは、音色によっちゃ天井をもう少し上げてほしく感じるものもあって、たとえばユーザーの任意でクオリティ設定を変えられるようになっていてもいいかなあと個人的には思います。LogicのAlchemyとかReasonのSubtractorみたいなやつ。

大きな特徴は、オシレータにおけるSkewコントロール(Skeinの名の由来とも考えられる。Skewは傾けるとかそんな意味)、32ステップのモジュレーションシーケンサー、内蔵エフェクターで、肝となるのが自由度の高いモジュレーションマトリックス…といったところか。
エフェクターなどどうでもいいのではと思ったりしましたが、どうもモジュレーションマトリックスと絡めていそうな音色が動画で聞かれまして、ルーティング次第で意外と可能性が広がるのではと思ってます。仕込むとなるとそりゃ時間かかるでしょうけども。

デベロッパーのサイトのデザインこそ垢抜けましたが、ソフトウェアのインターフェースはまだ道途って印象ですね。
嫌いではないんだけど、Reaktorみたいというか、モジュールごとに分離して見え、重そうに見えます。

マニュアルは厚くもなく、コンパクトにまとまっています。