Gibson と Tronical 、係争中

Gibson の経営状況の悪化は既報の通り。
G-Forceという自動チューニング機能付のギターが話題になって、そのテクノロジーを開発提供している Tronical 社から訴訟を起こされています。

【ハンブルク(ドイツ)2018年4月24日PR Newswire=共同通信JBN】特許権を有するギター用Auto Tuning Systems(オートチューニング・システム)の開発・製造で世界をリードするTronical GmbH(以下、Tronicalと表記)は24日、Gibson Brands(以下、Gibsonと表記)が「G-Force」の名前で市販しているギター用Auto Tuning Systemsについて、2017年12月以降、ハンブルク州裁判所で係争中のGibsonに対する訴訟の係争額を5000万米ドルに引き上げると発表した。

泥仕合っぽいです。

恒例のBobby氏のブログに書かれてることが、

The big problem here was that Gibson just jumped into the pool with the auto-tuners, putting them on a wide-range of instruments, instead of just dangling a toe in the water first to test the temperature. The problem wasn’t so much the technology as was the fact that it made already expensive instruments even more expensive. Most guitar players today get by just fine with a $10 Snark tuner so the long-time hassle of tuning is that much of a big deal anymore.

(概訳)
市場調査もなく自動チューナー付属の楽器を放り込んでしまった。問題はテクノロジー云々じゃなく価格だよね。
たかだか$10のSnarkのチューナーと引き換えにするにはあまりに大枚過ぎる。

ごもっとも過ぎるけれども、先のプレスリリースの続き部分に書かれている、

ギター初心者の90%以上が最初の3カ月で挫折するが、これは楽器のチューニングで非常に大きな問題を経験するからだ。

数字出すならソース出してほしい(肌感覚的には理解できるが)とこですが、Bobby氏の論調と合わせて言うなら、チューニングできる中級者以上の人には$10のチューナーを使ってもらう一方で初心者にこそ大枚はたかせるって理屈になりますよね。
そりゃ市場調査もなくと揶揄されても致し方あるまい。
楽器や機材に触れてから弾けるようになるまでの間や、弾けてから音楽を作れるようになるまでの間って溝があって、大枚はたかざるを得ないといえど1つのソリューションが提示されてはいたのが、Gibsonの破綻で再び喪失することに何か諸行無常を感じざるを得ません。
一昨日深夜にツイートしたようにこうした溝は、根性などといった計測不能なもので乗り越えるべきでなく(青天井=ブラック主義と通底しているから)仕組みや手順で乗り越えるべきだろうと思ってて、大枚はたかざるを得ないといえど自動チューニングの仕組みが絶たれちまった今となっては、本人のモチベーション以外で乗り越える術がない。
僕自身も溝を埋める手順をあれやこれや考えたりしますけど決定的なものを生み出すには全く至ってません。

で、あとテクノロジーと価格で天秤かけるのは結構いまのモヤモヤとした業界の問題の核心を突いてる気がします。
面白いことならやればいいというのは限りなく正しいけど、責任を背負うことをしないと商業にはなりにくいもんですよね。

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