Freakshow Industries “The Dream Eater”

Freakshow Industries “The Dream Eater”

キモいエフェクトプラグインをリリースし続けるFreakshow Industriesから新作、The Dream Eaterがリリースされました。

情報

  • Windows, macOS対応
  • VST, VST3, AU, AAX
  • 定価$20

Freakshow Industries的にはこれまでの製品を一貫してVaporwareと称しています。開発途上の製品、って意味ですね。
訳わからんクレームでも多かったんでしょうか、エクスキューズとしてVaporwareと名乗っているのかもしれません。

かつて品質問わず、キモい、グロい見た目のソフトは掃いて捨てるほど世にあったのですが、ベタな製品に比べて実入りがよくないのか、堅牢なソフト以外は消えていった印象があります。不景気もあるのかな。冒険的なものこそ現状打開の価値があるはずなんですけどね。
試しに作ったものであってもシェアしちゃうといったタイプの動作保証しきれないソフトは、ユーザーが自己責任で使うのが暗黙の了解、いわば文句を言わないことイコール支援のようなものだったのですが、時代を経てだんだんそうもいかなくなってきたのかなと思ったり。

機能、操作性

で、The Dream Eaterがどんなソフトかというと、曰く「Cosmological Multi-Delay」と称する以外の説明が見当たらず、試すほかありません。

インターフェースは製品ページで見られる画像まんまで、コントロールがどこにあるのかと思いきや、目あるいは惑星のように見える黒い丸、つまり3つ目と口の中、宙に浮いた4つがノブで、指で摘んだ1つがクリックで切り替わるトグルスイッチになっています。合計10個ですね。
残念なことにプリセットがなく、マニュアルも見当たらないので、音を想像しにくい。
最も大きな効果を発揮するものは、右端のShift Styleのパラメーターで、これはリング・モジュレーターかフリーケンシー・シフトかのいずれかと思われ、フィードバック回路に対して働くようで、かつての特撮時代のようなCosmologicalとされる音が比較的簡単に得られます。
Delay Count(つまりマルチタップ)も地味に機能性が高い。

基本、サイケデリック調の用途に限られるとは思いますが、何か自分の曲にスパイスを一個加えたいってときにも役立つかもしれないなと。