FocusriteのFASTバンドルに新たに FAST Verb というリバーブが加わったようです。
Sonibleのsmart:engineをベースにしているそう。
たしかにFAST Verbにおいては、Sonibleのsmart:reverbとパラメーターは大差ないものの、調整内容（バリエーション）に関するFocusrite独自の提案がなされているようです。
操作してみて、率直に言ってSonibleのソフト群よりも音とグラフィックのイメージが近くて使いやすい。
動画、わかりにくいですね…。
リバーブの長さをBPMに合わせるメソッドが広く浸透してきたせいもあるんでしょうけど、リバーブレーター単体でテンポ同期の設定を行えるものが出てきてますね。このFAST Verbもそう。これが設定できるようになるとリバース機能やバウンス（往復になる）機能を有効に活用でき、この辺りはけっこう楽しめます。
ただ、一般的なリバーブのようなアルゴリズムのバリエーションがあるわけでもなく、一辺倒な響きになりがちで、制作においてユーザー自身が遊び心を反映できる余地は案外小さい（もともとリバーブ自体がそういうものですが）。
現状、その研究熱心な性質ゆえにSonibleの製品ラインがわかりにくくなってる感は否めず、プラグインのビジュアル的な魅力も加味されて、もしどちらが好きかと問われれば、自分はFocuriteのFASTバンドルのほうを選んじゃう。
FAST Revealなんかもそうですね。たぶんsmart:EQのオルタナティブな位置づけになると思うのですが、FAST Revealのほうがよりすごいことやってる気分になれちゃいます。
価格に関してですが、冒頭のスクショはバンドル版の価格で、FAST Verb単体では£89.82。
一見サブスクに見えて15ヶ月払いになるプランが用意されていて、計算するとわかる通り、単純に£5.99を15ヶ月払いにしても差額がわずかにしか発生しません。意外。