■目次
- Slate Digital “Revival”
- Thomas Mundt “LoudMax”
- Tokyo Dawn Records “Nova”
- Ignite Amps “The Anvil”
- XferRecords “OTT”, “DJMFilter”
- Valhalla “Space Modulator”, “Supermassive”
- Klanghelm “IVGI”, “MJUCjr”
- HY “MBMFX2_FREE”
- Adam Szabo “Phazor”
- ARG1 “Argotlunar”
- Xenakios “PaulXStretch”
- Best Service “Hall of Fame 3 Free”
前置き
高岡さんのテーマに便乗して。
うちではこれと言って新しいものもないので、ひっそりと自分が気に入ってるものをリストアップしていきます。
お気に召したら幸い。
Slate Digital “Revival”
ずっと気になっていて、だけど導入方法がわかりにくかった(ヒントは製品ページ内に明記されてるのに見落としてしまうシリアルナンバー)ため使い出したのはごく最近。
2つのノブだけでチャンネルのトーンをざっくり調整できるものと考えると、使わない手はないと思いました。
本格的にデバイスを投入していっていい気がします。けっこうジャンルの得意不得意あるかなあという印象。
Thomas Mundt “LoudMax”
マスターではなく個々のチャンネルに使ってます。
何も考えずに音量上げるって目的で使ってもいいのですが、それなりに音を整えて挿した際の効果が自然なので、急いで仕上げたいときには重宝。
ISP(TruePeak)をきちんと見張る機能がついてるのが嬉しい。
Tokyo Dawn Records “Nova”
色んな方のお勧めには必ずと言っていいほど選ばれてます。
うちではiZotope DynamicEQやFabfilter ProQやOeksound SootheのがあるのでNovaの出番がほぼありません。
これに代わるもの(ディエッサー含む)を持っていないならば、ダイナミックEQがなぜ必要なのかを理解する目的ででも試用してみるといいと思います。
Ignite Amps “The Anvil”
入手しやすく扱いやすく、高域を失わないフリーのディストーションとしては随一じゃないですかね。
ギター用が基本なんでしょうけど、すごく正直なかかり方をするため、シンセベースなどの打ち込み音色とも相性がいい。
最近はめったに使ってません。ちょっと質感を変えたいときくらい。
XferRecords “OTT”, “DJMFilter”
Serumを開発したXferのフリーエフェクト群としてはDJMFilterとOTTの2つが定番かなと。
フィルターに関してはオートメーションさせたときにレゾナンスが連動してくれるのが大事なので、この設計はとてもいい。
OTTに関してはパラメーターが随所ナゾなままですが、とりあえず通しちゃうだけで5割くらい曲が完成した気になってしまう、ある種のモチベブースターみたいな面も。
Valhalla “Space Modulator”, “Supermassive”
ディフュージョンの扱いに特徴のあるValhalla DSPの2つのフリーの空間系エフェクトは、汎用と言い難いものの、いよいよ困ったときに使うと効果絶大。
Klanghelm “IVGI”, “MJUCjr”
おそらく既に多くの人が持っていると思うのですが、この2つは海外の一流のエンジニアによるチュートリアル動画でもちょくちょく見かけます。
あちらの方はサチュレーターをかなり積極的に使いますね。僕も好きですけど。
暴れ気味な音や細い音に芯を通したり、うちではそんな感じで使ってます。
HY “MBMFX2_FREE”
マルチバンド・マルチエフェクターの機能削減フリー版…にしても気前がよすぎるくらい多機能。ただしオートメーションには一切非対応っぽいです。
基本的にはAbleton Liveに備わったエフェクターを他のDAWでも使えるようにしたみたいな認識でいいと思います。
Adam Szabo “Phazor”
数少ないフリーのモジュレーション系エフェクターで、派手さはないためガツガツした曲には向きませんが、わりと上品にかかるので気に入っています。
もっとエグいフェイザーが好みならば、相当昔からあるBram @ SmartelectronixのSupaPhaserもあります。ぼちぼちOSとの相性問題が出てくる頃かも。
ARG1 “Argotlunar”
ニカ系を好む方にはいいです。
最近はソフト音源にグラニュレイターエフェクトが内蔵されてたりするため出番は少ないのですが、たとえばセンド先のウェットエフェクト音を少しバギーにするなど、ベチャッとした音に少しバイタリティを加えるのに使ったりしてます。
Xenakios “PaulXStretch”
10秒(だったかな)までのオーディオデータを溜め込んで、タイムストレッチ等の非常に優れた処理を加えることでテクスチャー化できる、これもかなりニカ寄りのエフェクター。
一時期は不安定な動作でしたが、今はかなり安定しています。
グリッチが乗らないようなドローンサウンドを得るには一工夫が必要。
Best Service “Hall of Fame 3 Free”
フリーのコンボリューションリバーブで、製品版からけっこう手堅いデータがチョイスされていて案外よい。
インストールまでは若干しんどいかもしれません。
操作性や効果はいわば「元祖」という感じで、奇抜なことをやる予定がないならば十二分と思っています。
最近はコンボリューションリバーブ自体を使う局面が減ってしまったので、必然的にHOF3の出番も無くなってしまいました。
と、ざざっとリストアップしてきて、フリーのソフト音源はどうなのよっていうと、Spitfire LABSとSurgeの存在感がめっぽう強いのでことさらに取り上げる必要もないかも…というところです。