また北欧系というか、どことなく、北欧もアイスランドもアイルランドもケルトもスコットランドも区別ついてないと思われる制作依頼がありまして。
実際の作り手である自分がよくわかんないままごった煮で作るのもよろしくないので、なるべく区別付けた上で構成など考えたいってことで下調べなどしてました。
そん中でフェロー諸島の音楽、Faroese Chain Danceが少し独特だという話を見かけたので、備忘録的にメモ。
ノルウェーとアイスランドの中間に浮かぶフェロー諸島は18の島からなる群島で、ノルウェー海と北大西洋に挟まれています。
フェロー諸島(アーカイブ)
フェロー諸島はデンマーク王国の一部ですが、自治領であり、Føroya Løgtingと呼ばれる独自の議会を有しています。
18の島々が30の自治体に区分され、そのなかに約120の集落があります。人口約5万人のうち、ほぼ1万9000人が首都のトースハウンに住んでいます。公用語のフェロー語は古代の北欧言語をルーツとしているため、フェロー人はほとんどの北欧言語を理解することができます。
フェロー諸島(アーカイブ)
マップの真ん中の島嶼群がフェロー諸島で、英語表記でFaroe Islands、デンマーク語でFærøerne [ˈfæɐ̯øːˀɐnə](Google翻訳)、フェロー語でFøroyar [ˈfœɹjaɹ](Google翻訳)と読むらしい。
なかなか魅力ある地形で、山の感じは北欧っぽくもあり、草地と建物のありかたはアイスランドっぽさもあり。
北海道も似たようなもんじゃないの?と思う方もおられるかしれません。
草の丈や色、奥の山肌に道東っぽさを感じないこともありません。
フェローダンス(Faroese Chain Dance)
チェーンダンスという舞踊が有名なよう。
このチェーンダンスは、バイキング時代には北欧で広く行われたようであるが、なぜかフェロー諸島にしか残っていない。踊りは東ヨーロッパのポルカに似ている。先導役に合わせて島の古謡(クヴェアイ)を大合唱しながら足を踏み鳴らす。
フェロー諸島 – Wikipedia
The following description is by V. U. Hammershaimb, Færøsk Anthologi, 1891:
The storyline of the ballad is attended by everybody with great interest, and if something especially pleasant or moving occurs, it can be seen in the look and movement of the dancers – when the rage of the battle is described, the hands are clenched together, and when victory is in hand, the dancers make cheering movements.
Faroese dance – Wikipedia
クヴェアイと書かれてるのは、
Kvæði (Kvaedi; at kvøða: “to sing a tune or kvæði“; kvæði also means verse in Icelandic, also sometimes used to mean stanza)
Kvæði – Wikipedia
Google翻訳に発音させるとクヴァイディとなりましたが、アイスランド語として読んでいるせいかな…。
Faroese language lesson 1 – YouTubeをざっと見たかぎりðはスルーして読んでるっぽいのでクヴェアイでいいんでしょう(ちょくちょくWikipedia情報にもやはり間違いがあるんで、確認は欠かせないっすね)。
滑らかで美しい旋律が特徴で、踊るときには輪になって左、左、右というステップでくるくる回るとのこと。
- Faroese Chain Dance 1/2 – YouTube
- Faroese Chain Dance 2/2 – YouTube
- Regin Smiður – YouTube(リンク切れ)
知ったかするにもまだまだ資料が足りてないので、もうちょっと色々見てみて耳に馴染ませていこうと思います。