EB-SpectralDelay [PWYW]

EB-SpectralDelay [PWYW]

EB-SpectralDelay[FREE]
EB-SpectralDelay[FREE]

Ewan Bristow氏がEB-Diøneに続くEB-SpectralDelayをGumroadでリリースしていました。
同様にPlugdataベースで動くエフェクトです。
Freeと記されていますが、Free”でも”いいという、要するにPay What You Want(PWYW)方式です(もしかしたらFree”でも”いい場合はPWYWと言わないかもしれない)。

機能、操作性

はるか昔にNative InstrumentsがSpektral Delayという名称だったか、リリースしていましたね。うちでは使ってなかったので使い心地などは不明なのですが。

読み込み方法は、前回も書いたので重複しちゃいますが、plugdata fxのプラグインをDAWでロードして、open patchのメニュー経由でpdファイルを指定するだけ。

初見の人には機能が掴みにくそうなので補っておくと、入力音声を15バンドのスペクトルに分け(上図参照)、各バンドに対してDelay, Feedback, Spec-Gateを設定します。左下のノブは描いたグラフに対する係数をコントロールするもの。正負の値を設定可能。
グラフを描いたら左下のノブを回すのが最初の操作ですね。
基本的には自身の描いたグラフ以外に、プリセットとして備わったグラフとでスムーズに往来する(Shapesタブ)といった感じ。
なので下部に見える7つのタブの左3つがパラメータで、右4つが付加機能と考えればOK。OTTはなかなか派手に効くので、スペクトルを抜き出したことで全体のレベルが低下したぶん音量を取り返すことができるといえます。ゆえに、一応Dry、Wetを混ぜ合わせることができるのだけどWetだけで充分能力を発揮できることになります。

正直、いまの音楽の流行りから少々外れたタイプのエフェクトだとは思うのですが、何らかのインスピレーション源や今後の糧として有効だとも思いますし、自身の楽曲を仕上げてなにか毒気が足りないと思ったときに小さなネタとして放り込むのも当然ありです。