EB-Diøne – PaulXStretchの応用サンプラー

EB-Diøne – PaulXStretchの応用サンプラー

EB-Diøne
EB-Diøne

Bedroom Producer BlogでPlugdata用のフリーのエンバイロメントとして紹介されていた、PaulXStretchにヒントを得たとされるEB-Diøne。

Ewan Bristow Releases FREE EB-Diøne Creative Sampler for Audio Manipulation via Plugdata

配布元のGumroadを見ても非常に高い評価となっており、DLしてインストールしてみました。

機能、操作性

Plugdataは、私も初めて知ったのですが、いわばReaktorやMaxのようなフリーのプログラム環境で、スタンドアローンとしてもプラグインとしても使用可能。

A visual programming environment for audio experimentation, prototyping and e...
A visual programming environment for audio experimentation, prototyping and education

インストールを終えたら、EB-Diøneのpdファイルを開き、Browseから手持ちのオーディオデータ(ファイル形式の縛りがあるかも)を読み込みます。あとはドローンとして鳴らしながら、またはMIDI入力を受け取りながら各コントロールをいじります。
パラメータ自体に、そんなにややこしいものはありませんね。

ディスプレイにはスペクトルの変化と思われるグラフィックがタイムラインとして表示され、鳴らしながらマウスポインタで再生箇所を指定したり、コントロールをいじります。
ウェーブテーブル方式やグラニュラー・シンセシスと似通ったものと解釈できますが、Noiseなどのランダム要素を交えることでウェーブテーブルとは違った、もう少し空間的な響きが得られます。その辺は、ユーザー自身で幅を持たせられるので、活用段階に至る前に、どんなファイルを放り込んでどういった設定にすれば自分の理想に近い音になるのかを試す必要があるでしょう。
OTTが備わっているので、動画のようにグロウル系のベースを読み込むとなかなかダイナミックなグロウルが得られますね。ちょっとしたアンビエント/ドローン楽曲や、全く新しい効果音なんかもここから生むことができそうです。

PaulXStretchがオフラインなのに対してEB-Diøneはダイナミックに鳴らせるため、活用場面は広いんじゃないかと思います。ある程度、CPUパワーは必要かと思いますが。
まだ数十分試しただけなので、もっと機能に深みがある可能性があります。