ニュースレターで新製品のお知らせが届いてました。DJ SwivelのClick Boom。
デモ版をダウンロードできたので早速試したところ、見た目どおり、2バンドのトランジェントシェイパーでした。
類似製品との違いとしては、大きな3つのノブの下部にあるCRUNCH, LENGTH, SENSITIVITY, SMOOTHと、あとバンドのクロスオーバー周波数で2分するのでなく、両バンドそれぞれで帯域を設定できるとこですね。両バンドは高域側に対するCLICKと低域側に対するBOOMとに大まかに分けられ、前者は200Hz〜20kHz、後者は20〜200Hzで切られています。トランジェントの形状にある程度こだわれるのはイイと思います(その形状が妥当なものかは別として)。やや強めの設定でいろいろ試してみたところ、位相の干渉はなさそう。
トランジェントを強めすぎたものは中央下部のCLIPを使って天井で切り取ることができ、また上のスクショだと見えてませんが、ドライウェットバランスがきちんと備わっていることもあり、ぱっと見より丁寧な作りになっているような印象を受けました。
プリセットはそこそこの数が揃えられており、ドラムの各パーツ用、ベース用に分かれています。
入力信号の種類にもよりますが、個人的には、設定した数値ほどレスポンスが速く感じません。
類似製品でたまに見られる、パツーンというハジけたような強さは出ません。悪いことではありませんが、物足りなさを感じる人もいるかなと思います。
EDMまたはシリアル方面の映画の劇伴でサウンドを整えるのに向いているかなと。