【追記あり】その後の Dennis Chambers

2013年ごろに激痩せして騒然としたものの復帰を果たし、昨年11月にアップされたフランスのイベントでの動画で Dennis Chambers の顔がまた痩けてますね。
病名わかりませんが、肝機能の問題じゃないかと記されてるのを見かけました。

なんとなくもっと歳を食ってるイメージありましたけど、60歳なんですね。

演奏内容を疑問視するコメントも見られます。最盛期に比べるとたしかに随所でバラつきが目立ちます。
とはいえドラムのイベントだからドラムのミックスが極端にデカく、オケもそんなに正確な演奏内容ではありません。
3年ほど前のdrumeoでの映像でもそうでした。正確さって点では疑問符がつきます。

彼の世代および守備範囲の中で正確さを至上とする人って実はあまり多くないんですよね。いても表には出てこない。
それより音がでかいとか、フレージングが独創的だとか、キャラクターが面白いとかいう点で評価されがちです。
僕自身も、彼を正確さでなく独創的なフレーズの面で尊敬してます。
もう少し具体的に言うと、一般的に見ればリスキーなフレーズの組み立てに挑む点。結果的にそれにより独特なグルーブをもたらしてくれる、と。
もちろん他にも同じように自身に課題を与えることを厭わないという理由で好きなプレイヤーはたくさんいます。

drumeoの動画にはClosed Captionが付いてるので、演奏シーンだけじゃなく何を考えて音楽に臨んでいるかも知ることができますね。プレイヤーはそれぞれに自身の考え方を持ってて、どれが正解ってわけではありません。時代に合ってるかどうかもあるでしょう。
今のゴスペルチョップ系のプレイヤーのほうが面白いっていうのもそれはそれであり。別段対立するものでもないので、面白いと思ったら両方参考にすればいいと思います。

2020年11月の様子
2021年2月末、chick coreaの追憶を語る会にも顔を連ねる

【2022年追記】

Dennis Chambersの激ヤセで体調を危ぶむ声がそこかしこで聞かれたのですが、2020年のZildjian Live後のインタビューですべてを語ったとのこと。そのインタビュー記事を見つけられてはいないのですが、別の動画で「肝臓移植を行なって、術後の経過はまるで快調」と語っています。

ん、これかな?

2年ほど胃の膨満感に悩まされ続けてある日、自宅で意識が混濁してしまい、目が覚めたときには病院だったらしい。検査の結果、肝臓が限界状態だったが懸命の処置により一命をとりとめたとのこと。
2ヶ月で3度の手術を受け、1つは肝臓の移植。Zildjian Liveのときは復調にまだ程遠かったと語っています。