Dawesome “Zyklop” [Free] 準備段階とのこと
Dawesome will release FREE ZYKLØP machine-learning synth on November 22 – Bedroom Producers Blogで伝えられているように、Dawesome(ドーサム)が機械学習を取り入れたフリーのソフトシンセZyklopを11/22から配布するよう準備中とのこと。AIというバズワードでなく”machine learning”と正しく述べるところに好感。
Dawesome will release FREE ZYKLØP machine-learning synth on November 22
シンセの”予想のつく”サウンドメイクからの脱却を狙うような製品開発が目立つDawesomeですんで、仮にこの製品が通過点/今後の布石、あるいはショウケース的なものであったとしても、簡単には無視できない存在になるのではないかと。
DawesomeのサイトにはPDFマニュアルが既に上がっていて、PDF内をmachine learningで検索したページだけ取り急ぎ目を通してみました。
手持ちのサンプルをD&Dすると、中央に表示された「IRIS」上で解析が始まり、近似した音が生成され、自由に変更を加えられるようになる、と。
またIRISの下に並んだTransformerはFMによる変調を施しつつ、オーディオ出力を幾つかのサウンドに近似させていくものと見られます。これがオーディオに対してf特を真似ていくようなものなのか、FMのモジュレーターやエンベロープに対して差分を埋めていくように設定をしていくものなのかは、ざっとマニュアルに目を通しただけではわかりませんでした。
もう一つ、Re-synthesisも興味を引きます。
もろもろ見た感じでは、Synplant 2とポジションが似ている印象を受けますね。
総合的に見て、やはりZyklopはシンセにシンセらしからぬサウンドの変化をもたらすものと考えられ、シンセとしてまだ聞いたことのない音を発させるだろうとはしても、アグレッシブな効果を発揮するというよりも、まだだいぶ実験的な結果を吐き出すものじゃないかなという印象。
ともあれ機械学習なりAIの絡む提案としてまずまずの出来じゃないかなと思いました。