Dawesome “Abyss”

tracktionでの扱いですが、Dawesomeから Abyss という謎シンセが登場。
価格が$77.40、1万円弱という価格が妥当かどうかって話でいうと、個人差はあると思いますが、個人的には妥当オブ妥当な印象です。
ドローンっていうジャンルが数年前からあって(最近は見かけなくなりました)そちら方面か、あとシリアスな映画音楽方面ではかなり有意義に使えそう。

数分使ってみたところ、ふわっとしたデザインのわりにきちんと音程感のある音色(こういうデザインのものはこれまで調性を超越したものが多かった)で、謎めいたインタラクティブ性が魅力的に映ります。

ただ、さすがに初見で使いこなすのは厳しいかもしれませんね。
チュートリアル動画、英語なんで、使い方をざっとまとめておきます。
中央のグラデーションは、EDITモード側に大量にあるカラフルなドット(グラニュラー・シンセシス用のソースと思われる)をドラッグして配置することでカスタマイズでき、その上部の比較的なじみ深いパラメーター群は、右側に位置する数種類のモジュレーション・ソースからコントロールされます。
下部に表示されるFXはそのサウンドをさらに抽象化するためのエフェクト群で、内容的には既存のエフェクターと大きく違わないのですが、抽象的な名称にすることでユーザーのインスピレーションを刺激することになっているようです。
VITALで「おっ」と思わされたピッチスナップ(スケールクオンタイズ)がまたいいですね。
やはり魅力はROLIのシンセとのインテグレーションでしょうか。このためにデザインされたと言ってもいいでしょう。残念ながらうちではROLIシンセの導入予定がないので深い部分まで楽しむことはできないのですが、今どきのDAWではカバーできるようになってきていますし、使用時にそんなに困ることもないんじゃないかなと思います。