Crypton Future Media “初音ミク NT (ver.2)”

以前解説本を執筆していた手前、取り上げないわけにいけませんね。
初音ミク NTの次世代版、NT2がリリースされました。
デバグと一部デモの作成に参加しております。
V2で登場して、AppendやらV3やらV4Xやら、そしてNT、NT2と来てますんで意外と世代が進んでることになります。
Piapro Studio NT2 バージョン 1.0.0.0(メジャーアップデート版)を公開しました
以前記した解説本に関してですが、あれはV4Xの時代のものなのでNT時点で既に実態から幾分剥離し始めてました。それでもNTよりV3、V4Xって方は大勢おられたようで、継続的に売上はあったとのこと。
で、一昨年あたりに初音ミクに付属するDAWがStudioOneからCubaseに変わったことで、いよいよ書籍の内容と実態との乖離が取り繕いようもなくなってきましたんで、直近の増刷(重版ではない)に関してはお断りしました。
果たしてNT2に関する解説本が必要になるのか。コツが要らないようにソフト側が進歩してきたので要らないのでは…という気もするのですが、お声がかかった場合には微力を尽くしたいと思います。
ひとまず、NT2ではOriginal音声と、自分が把握しているところではDarkとWhisperが使え、またEVEC機能で幅も持たせられるようになっているので、自動設定の力を借りればベタ打ちだけで結構な表現力を備えられるようには思いますね。
Voice VoltageとBreathinessの性能がいいので、活用いただきたいところ。
まだ幾つか気になる挙動が正直ないでもないのですが、致命的なバグは報告&退治され尽くしてるので、わりと安心して使っていただけるのではないかと思います。
とはいっても大事な歌データに万が一が起きては大変ですので、当面、大事なデータは念入りにバックアップを取っていただくことをお勧めします。
追記
アーリーアクセス版で使用したデータと、リリース版のアプリケーション動作との連携がよくないらしく、特定条件下で必ずクラッシュする事態が発生しているとのこと。
ありうる話なだけに、リリースにあたって最も念入りにチェックされてなきゃいけないポイントのはずなんですけどね…。