Cradle “State Machine Alt Textures”

盆休中にCradleからNFR提供の連絡あってインストールさせてもらいました。Sonicwireからは特に何の連絡もないっすね。
Cradleのシンセ音源State Machineシリーズに、Alt Texturesってのが追加されています。
機能、操作性

当初、State Machineにはピンと来るものがなかった。別段サウンドは好みでもなかったし、自由度も低そうに見えたし、インターフェースはゴツゴツして古臭く見えたから。Hi-FiとLo-Fiとの共存具合が自分にはかなりアンバランスに感じたわけです。
愛用しているThe God Particleとも見た目は変わらんのですが。
Cradle製品の中にも自分好みのものとそうでないものとがあって、一般的にそうした場合、インターフェースやビジュアルで判断できたりするのだけど、Cradle製品においてはどうもわかりづらい。つまり、残念ながら、ひと目見て操作や効果のわかりやすさが伝わるタイプの製品ではないってことですね。そうしたものは一般に「玄人好み」と評されます。
幸いなことにNFRをごっそりいただいて(言うまでもなく、NFR提供の契約上、制作仕事には使ってません)、これはこういう傾向のサウンドとビジュアルか…そしてこっちはまたこういう傾向なのか…と見てくると慣れてくるもんで、出音にだけ集中できるようになってきます。
インターフェースは今もしっくり来てませんが、これはもはや個性と割り切ってます。
昔ながらのPCMシンセのような「収納された少量のサンプルデータを組み合わせてどれだけバリエーション豊かなサウンドを作れるか」に近い姿勢を感じます。そしてこの喩えで言うと、一般的なPCMシンセがROMサンプルを備えて拡張サンプルで増強して使うようなものであるのに対し、State Machineは拡張部分のみで構築されているようなものですね。それが良いか悪いかは一概に言えませんし好みによるでしょうけど、Kontaktのようなミドルソフトウェアの仕組みにせずスマートに操作できる音源となると必然的にこういう開発/配布形式になるでしょう。別に間違ったことではないと思います。
この方式が使いやすい、あるいはボンネット下の機能が予想外に充実しているってことでドハマリする人がいるのもよくわかります。



さて肝心のAlt Texturesですが、Jordan Fishをフィーチャーしており、そのロゴから連想される通りゴリッとした方向性のサウンドが収録されています。とはいえエアリーなサウンドもそこそこの数収録されています(上に貼ったgif画像で選択中の音色もそう)。一通り確認してみたけど、生楽器の音みたいなのはどうやらなさそう。
歪みの質感としては、むろんミックスでの調整の余地を残してるのでしょうけど、今どきの’欠けのない圧迫感’ってよりも、昔ながらのウェーブシェイパーを経た音を高精細に収録した感じの質感。00年代にSynthEditで作られたようなサチュレーターがアレコレあった、あの「ライン収録」っぽい感じと言えば伝わりますかね。
なので、そのまま曲の中核や全面、あるいはボトムを担わせるには若干心もとない。
存在感や明瞭感がバチッとあるわけではない、という意味ではtexturesって名称が妥当なのかもしれません。
先ほどの喩えに戻ってしまいますが、単体で持つよりも(余裕があれば)2,3種類揃えておくと、自身のマンネリ感からの脱却が楽になるんじゃないかなと思いますね。