Beyer Dynamic、Cosonic傘下に?

高品質なヘッドフォンを供給するBeyer Dynamic社が、中国のCosonicによって1億2,200万ユーロという大型の買収を受ける(当局の承認が保留中で、完了までは3〜5ヶ月ほどかかるとのこと)と、Production Expert誌で知りました。

事業は今後も変わらず継続される見込みとのこと。
うちでもつい最近までBeyer Dynamicのヘッドフォンを使っていて、きわめてフラットな聞き心地に満足していたのですが、その後Audio Technicaに買い替えて、f特の違いにいまだに慣れず手こずっています。
バブル期の日本もあちこち手を出していたハズなので、あまりアレコレ言えるもんでもないのですが(プラス、ビジネスに明るいわけでもない)、あれもこれも中国資本になると傾向が一辺倒になりやしないかという懸念はあります。
もちろんハイレベルな製品、ハイレベルなサービスを開発し、提供する能力があるのは理解していますが、ちょくちょく欧米の切磋琢磨(ただし現場的に)のスタンスにそぐわないことをして危なっかしいですし。個人情報の扱いや商標、著作者人格権周りなど(ベルヌ条約には加盟している)も危なっかしい(なので代理店側もおいそれと契約交わし難い)。
Cosonicは2013年設立。Philips, JBL, Beats, Huaweiなどのブランド向けのODM等で知られ、2024年にはRMB(人民元) 24.7億を計上。うち77.25%をヘッドフォンが占めているとのこと。
Cosonicの親会社はJiahe Intelligent Technology社で、こちらも2013年に設立された会社。オーディオ製品を中心にTWSヘッドフォン、骨伝導ヘッドフォン、スマートスピーカーなどコンシューマ向け電子製品分野を積極的に拡大しているとのこと。
大きな投資でありつつ、国際市場にがっつり参入する一歩になるのかなと。