Christian Galvez (記事再編)

気になるアーティストとして名を挙げたことのある、チリ出身のベーシスト Christian Galvez (Christian Gálvez)。

気になってるミュージシャン

Hadrien Feraudのようにメロディアスな高速フレーズを難なくこなしつつ、Thundercatのようにベースらしからぬ奏法を誇ります。
ベビーフェイスなためわかりにくいですが現在41歳(1977年生まれ)。
Ivan Linsなど南米のビッグネームのサポートメンバーとして活動を広く知られて以降、2005年からはStanley ClarkやBilly Cobham、Frank Gambaleなど国内外を問わず様々なアーティストと共演し名を馳せていきました。
南米系のアーティスト、ミュージシャンはこちら側の人間からすると難解で高速な曲をあまりに事もなげに演奏するため唖然とすることが多いですね。

で、今年のNAMMショーでJesús Molinaというやはり南米コロンビア出身のピアニストが無双している映像がYouTubeで見られ、スピードや正確さについては文句なしという印象を受けます。

しかしながら率直に言って見てる途中で飽きちゃう。
なんでだろうと思ってChick CoreaのSpainのカバー演奏の動画を見たら、スピードも正確さも素晴らしいのにスリルに欠ける点が大きそうだなと。
あくまで僕自身の嗜好として、速弾きは速弾きで凄いと思うのだけど、そこをそうアプローチしますかというクリエイティブな側面がないとどうも飽きちゃうっぽい。

近年Cory Henryのキーボードプレイに感嘆させられたのは、息も吐かせぬ音符の連結もさることながら、即興のリハーモニゼーションの的確さというか、ジャズに通底する「いったん遠くに行ってきっちり戻ってくる計画」の正しさ。逆算性というか、先読み能力というか、大局を見る視野というか。
比べると、こっち系のミュージシャンの良いところでもあり悪いところでもあるのだろうけど、結構行き当たりばったりに見えちゃうところ。あくまで僕の好みとしてですけど、これがどうも好きではないらしい。

で、そんなことを思っていたら、冒頭のベーシストChristian Gálvezが同じくチリ出身のピアニストJorge VeraとCherokeeを演奏している動画をYouTubeにサジェストされ、たった2人で出来るの? Oscar PetersonとNiels-Henning Ørsted Pedersenなら出来るかもしれないけどぉ、みたいな気分で見て、そのイカレ加減にぶっ飛んだのです。

決めるところをキッチリ決め、コミュニケーションを取り、適度なエゴをぶつけ合うという神がかり的なデュオ演奏に完全に脱帽です。
こんなん100年かかっても出来ねえわ、と。

Christian Gálvezの超人的プレイもYouTubeのプレイリストにまとめたので貼っておきます。


180615 記事再編。