Audiomodern “Chordjam”

「フレーズ」にこだわりを持つAudiomodernから、MIDIノートをコードに変換してフレーズまで作ってしまえる、かなり遊べる Chordjam が出てました。
デモ版があったので落としてみます。

何か色々できそうな感じで、ぱっと見は何がなんだかわからないんですが、Logicの場合はMIDI FXにインサートして再生させながらMIDIキーボードなりスクリーンキーボードなりを鳴らしてみるといいと思います。基本的にはCubaseのコード・アシスタントのようなもの。
最初は「ふ〜ん」って感じで、だけど中央上のいちばん大きなボタンをクリック(ちょくちょくボタンにへばりついてる「点」は最近非常によく見かけるサイコロの出目のアイコンで、つまりランダムに設定を変更することを示します)するとランダムに設定が変わっていき、たまにグッと来るフレーズが鳴るときがあります。
ある程度わかってみると仕組み自体はそんなにややこしくはなくて、各機能に持たされた奥行きが大量にインターフェースに配置されているんだと気づきます。
なので、取っ掛かりとしては、コード・アシスタントに加えて、自分じゃ弾かない/思いつかないフレーズがランダム生成され、うまいことキャプチャしてDAWに貼り付けられるものと考えるとよいかなと。

たとえば、こういうふうに超テキトーに打ち込んだものでも、

こんなふうに打ち込んだだけ
こんなふうに打ち込んだだけ

こういうふうに鳴ってくれます。ソフト音源に何を立ち上げているのかにもよりますが、思いのほかインスピレーションを刺激してくれる印象を持ちました。

ただただランダム値が反映されるとか、ただただ和音が平行移動されるとか、ただただ優先順に従って分散和音に展開されるとかで、いちばん面倒な音程修正が結局ラクになっていない的なソフトがここまで多く、もどかしかったですね。
そして、そういった面をAIでどうにかしようってモノも幾らか見かけてきたんですが、(人によると思うけど)自分はそこにAIを求めてない。既存のものに寄せることになっちゃうので、自分はそれで驚けなかったわけで。

今のところデモ版を触ったまでなので、フル版でどこまで可能性が広がっていくのかまではわかりません。

価格は6/7まで定価€49のところイントロ価格として€39、Mac(AU, VST/VST3, AAX)、Windows(VST/VST3, AAX)対応とのこと。あとiOS版(たぶんiPadのみ)が$7.99となっています。

追記:その後フル版を購入しまして、思ったよりずっとイイ感じであることをお知らせしておきますね。デモ版ではいじれなかったリストをスクショ撮りましたんで載せます。あと、気づいてませんでしたがオーディオファイルをドラッグ&ドロップしてコードを解析する機能もついているようです(こちらはまだ試してない)。

Audiomodern "Chordjam"
Audiomodern “Chordjam”
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