Logic Pro : Chord Trigger で鳴る音をキャプチャー

途中まで書いて地震で中断した記事を書き遂げ。
自分の手癖と違うコードやコード進行をと思って、Logic純正のMIDI FXである Chord Trigger など試したのだけど、いちばん刺さったのはKorg GadgetのLisbonでした。

ほか関連で、スケール、コード補助について徒然やコード進行アプリ Suggesterで取り上げたサードパーティ製のものなどあります。

DAW(手持ちのもの)でChord Triggerに相当する機能


Chord Triggerだけで有名曲弾こうぜのノリ

こういうサイトがあります。以上。

Big Band – Auto Harmonizeは、インテリぶるLogicのStudio Hornsに比べると愚直でよい

Studio Oneのマルチインストゥルメント、Big Band – Auto Harmonizeはなかなか面白くて感心します。

Logicで新しく加わったStudio HornsでAuto Voice Splitを設定したときのような動作ですが、それよりもずっと雰囲気があります。
Studio Hornsの場合は和声を自分で作り、各楽器に分散させるときにはじめて仕組みが機能するのですが、Big Band – Auto Harmonizeは悪く言えば愚直に和声を自動で構築して各楽器に分散させる仕組み。
変な話、Chord Trigger機能を持つLogicのStudio HornsにはChord Trigger機能がなく、同様のものはStudio Oneに備わってることになりますね。変なの!

先々月くらいにラテン(Cuban Salsa)っぽいデモ曲を作った際にホンセクパートをStudio Hornsに担わせたら、さしものiMacでもどうやら処理し切れなかったようで、途中から音が出なくなりました。結果、没になってよかったけど。

前にも少し書いたように最近追加になったLogicの機能はDrum Kit DesignerにせよDrum Machine DesignerにせよVintage Mellotronにせよブラックボックス率が高くて、こうした実用上のトラブルが起きた際にお手上げなんですよね(なるべく解法を見つけてこの日記に綴っていきたいとは思うのですが)。

そもそも今日の日記は前提として「自分の経験を押し退けたい」って話なので、Studio Hornsのような仕組みは今回に関しちゃ目的に沿いません。

Chord Trigger の実音をキャプチャ

本題。
LogicのChord Triggerも先ほどのStudio OneのBig Band – Auto Harmonizeもだけど、実際に打ち込むMIDIデータってノート1個分になってしまいます。
CubaseのChorderは確かMIDIデータにコードボイシングが反映されるんですけどね(違ったかな)。

どちらが便利とは判断し難いのだけど、僕みたいにDAWをまたいででも何かを仕上げたいって変わりもんには、DAW間でのデータ受け渡しの際にコードボイシングがSMFに実データとして反映される後者の仕組みのほうが圧倒的に都合がいいです。

同じような変わりもんが海外にもいるようで、「Chord Triggerで押さえられてるコードをキャプチャしたいけど方法がないよね」という掲示板への書き込みをいくつか見かけました。
キャプチャ機能を持つMIDI FXのArpeggiatorを挿してゴニョゴニョしてみたのだけど、やはり現状、複雑なフレーズには対応し切れません。
そしたらCableguys “Kickstart”で書いたような”IACドライバー経由”がいいと動画を上げてる人がいました。

IACドライバーは内部MIDIパッチャー風に使えて便利なのだけど、タイミングの正確さにやや不安があるので、これもやっぱり複雑なフレーズをキャプチャーできる保証がありません。
この動画のコメント欄を見たら「MIDI FX Freezeってのが手っ取り早いぜ、フリーだし」ってのがあって、これがドンピシャでした(現在配布停止中?リンク先はアーカイブ)。純正として備わってもいいくらい大事なものじゃないかな、これ、と思います。

何か理由あって配布停止したのだと思いますが、GearSlutzにインストーラーをアップロードしてる方がいらっしゃったので紹介しておきます。

追記:

Logic Pro 10.7以降ではMIDI FXを経由した再生音をMIDIリージョンとして書き出せるようになりました。